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No.7688に関するツリー

   EV172 ”種族を分ける”  作業用スレッド - 鈴藤 瑞樹 - 2011/05/29(Sun) 19:37:04 [No.7688]
提出しました - 竜宮・司 - 2011/06/27(Mon) 23:48:07 [No.7724]
締め切り27日へ伸びました - 竜宮・司 - 2011/06/18(Sat) 03:54:22 [No.7715]
今のところ27日23時までに提出する予定ですー。 - 竜宮・司 - 2011/06/26(Sun) 17:56:16 [No.7721]
Re: 今のところ27日23時までに提出する予定ですー... - 九音・詩歌@詩歌藩国 - 2011/06/26(Sun) 23:05:31 [No.7722]
Re: 今のところ27日23時までに提出する予定ですー... - 九音・詩歌@詩歌藩国 - 2011/06/27(Mon) 01:26:17 [No.7723]
質疑返答きましたー - 竜宮・司 - 2011/06/17(Fri) 10:41:06 [No.7713]
EV172 ”種族を分ける” についてお尋ね。 - 花陵ふみ - 2011/06/16(Thu) 22:28:05 [No.7709]
質疑出しましたー - 竜宮・司 - 2011/06/17(Fri) 02:31:20 [No.7711]
Re: 質疑出しましたー - 花陵ふみ - 2011/06/17(Fri) 07:29:03 [No.7712]
芸術の民 設定文章 - 鈴藤 瑞樹 - 2011/06/12(Sun) 22:04:16 [No.7701]
検閲後 - 九音・詩歌@詩歌藩国 - 2011/06/19(Sun) 00:20:47 [No.7716]
誤字発見 - 岩崎経 - 2011/06/13(Mon) 15:24:38 [No.7702]
ちょっとしたジョークってやつさ! - 鈴藤 瑞樹 - 2011/06/13(Mon) 19:04:01 [No.7703]
(No Subject) - 士具馬 鶏鶴 - 2011/06/12(Sun) 01:02:27 [No.7700]
申し訳ないけど使わないかも - 竜宮・司 - 2011/06/17(Fri) 02:11:22 [No.7710]
シーズン2犬士の実績纏め - 竜宮・司 - 2011/06/09(Thu) 23:52:27 [No.7697]
犬士さん用のSS。 - 花陵ふみ - 2011/06/08(Wed) 19:28:22 [No.7696]
ちょっと変えました。 - 花陵ふみ - 2011/06/19(Sun) 08:35:25 [No.7717]
カーシー 設定文 - 鈴藤 瑞樹 - 2011/05/29(Sun) 19:43:05 [No.7690]
関連質疑 - 鈴藤 瑞樹 - 2011/05/29(Sun) 19:39:26 [No.7689]



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EV172 ”種族を分ける”  作業用スレッド (親記事) - 鈴藤 瑞樹

作業用に立てておきます。

http://blog.tendice.jp/201105/article_3.html



/*/


”にゃー。ママー”
”ママー”
”猫士用種族アイドレスができたよー”
”えっへん。”
                                宰相府にて  11501102
/*/

このイベントは各国は人アイドレスにかわり、種族アイドレスを作成できます。
全国が参加する事ができます。(参加しないことも出来ます。)
要点などはないので、自由に作成できます。着用するのは猫士、犬士です。
#既存の一二枠全部が、入れ替わります。

akiharu国だけの特別ルールとして、カマキリの種族アイドレスを作る事も出来ます。

#星見的な話として、これで多くの人の形質問題はクリアされるはずです。

締め切り:2011年6月13日 23時


[No.7688] 2011/05/29(Sun) 19:37:04
関連質疑 (No.7688への返信 / 1階層) - 鈴藤 瑞樹

NWCで行われた質疑会のまとめなどです。

http://cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article&id=15308


/*/

[No.15308] EV172関連質疑大会 投稿者:クレール@るしにゃん王国 投稿日:2011-05-26 12:03:39
[質問][相談][内政][E172][質疑転載]

5/26 0:00頃より行われましたEV172の説明会、および続く質疑大会につきまして、
僭越ながら参加者の質疑をまとめさせていただきましたので、こちらに転載いたします。
とはいえ、かなりの量となりますので、こちらには纏め記事を用意したURLのみの掲載となります。

EV172関連質疑 ルール全体について
http://www.kotonet.com/~gamechaki/cgi-bin/cbbs.cgi?mode=one&namber=2630&type=2624&space=30&no=0

EV172関連質疑 共和国側
http://www.kotonet.com/~gamechaki/cgi-bin/cbbs.cgi?mode=one&namber=2631&type=2624&space=45&no=0

EV172関連質疑 帝国側 宰相府藩国,土場藩国〜詩歌藩国まで
http://www.kotonet.com/~gamechaki/cgi-bin/cbbs.cgi?mode=one&namber=2632&type=2624&space=45&no=0

EV172関連質疑 帝国側 になし藩国〜満天星国まで
http://www.kotonet.com/~gamechaki/cgi-bin/cbbs.cgi?mode=one&namber=2633&type=2624&space=45&no=0


[No.7689] 2011/05/29(Sun) 19:39:26
カーシー 設定文 (No.7688への返信 / 1階層) - 鈴藤 瑞樹

ひとまず(短いけど)取り急ぎ大枠だけ書きました。
不要部分の指摘やネタの提供などは記事に返信のかたちで適当にください。
チャットで聞いたネタはぜんぶ拾ったつもりだけど抜けがあったらすいません、追加するんで連絡くださいー


/*/


ニューワールドには、さまざまな種族が暮らしている。
もっとも数が多いのは人族であるが、生まれを異にする者たちがどの国にも少なからず存在する。

生身ではなく、機械の身体を持つ者。
プログラムデータとしての存在や、人間の数十倍の大きな身体を持った種族。
なかには神や悪魔と呼ばれる超常の存在もいる。
第一世界では見ることのできない、多くの隣人が、この世界には暮らしていた。

なかでも、もっとも人の近くにいたのが犬士、猫士と呼ばれる種族だ。

人語を理解し、場合によっては話をすることもできるという、とても人に近い種族だ。
特別な能力があるわけではないが、人と同じように学習し、訓練次第でどのようなこともできる柔軟性がある。

ひとくくりに犬士、猫士と言ってもその姿形は国によって大きくことなる。
ほとんど人間と変わらない見た目(耳だけが犬耳や猫耳になっている)であったり、逆に犬や猫そのものにしか見えない種類などもいる。
場合によっては両方の姿を自在に切り替えることができる者もいるというから驚きだ。

宰相府は例外であるが、基本的に犬士は帝國、猫士は共和国で暮らしている。

そんな中で、詩歌藩国に暮らす犬士の名をカーシーという。

第一世界においては犬の妖精を指す言葉だが、その性質はむしろ同じ妖精であるケット・シーに近い。

彼らの基本的な姿は、身長100センチメートルほどの直立歩行する犬だと思ってもらえばわかりやすい。

そういう意味では詩歌藩国の王犬であるシィは、とてもわかりやすいカーシー種であると言えるだろう。
彼はいつも二足歩行で国内を歩き回っており、よく国をはなれてふらふらしている藩王にかわってパトロールをしている。

また、長靴を履いた猫ならぬ犬といった具合に、腰にレイピアを挿した銃士隊カーシーは詩歌藩内ではよくみられる光景だ。
逆に吟遊詩人や音楽家などを着用するカーシーは比較的少なく、吏族による統計によればおおよそ3対7ほどの割合で銃士が多い。

これはカーシーが人よりも身体能力的に優れていることが大きな理由であると言われている。
詩歌藩国内の人族が「芸術の民」に代表されるように頭脳労働に特化してきたこととは逆に、カーシーたちは肉体的な能力を向上させてきている。
そうなった理由はさだかではないが、今の詩歌藩においてはこの二種族によって作業の住み分けがされてきている、
ということだけは事実である。

さきほど基本的な姿は、と言ったが、これはカーシーたちがその姿を変化させる力を持っているからである。

ある一定の年齢に達したカーシーたちは、人と同じ姿になる術を得るという。
その術は、決まって満月の夜に先達のカーシーから口伝によって受け継がれる。
満月という特別なタイミングと、一定の年齢という条件から、魔力、もしくは理力を使用したなんらかの魔術なのではないかという説が有力であるが、カーシーたちは術の詳細についてはけっして口にしないことや、倫理的な問題もあって詳しい研究はなされていない。

また、その術を使うことで逆にごく普通の犬そのものに化けることも可能であるという。
まれにその術を使って犬に化け、飼い犬として食っちゃ寝生活をしているカーシーもわずかながら存在するという。
しかし、うっかり人の言葉をしゃべってしまい見つかるというミスをするという事態がたびたび報告されている(とはいえ、別段なんらかの犯罪というわけでもないので、問題になったことはない)

とはいえそれは例外で、一般的なカーシーは人と同じように恋をして、結婚し、家庭を築いて生活しているものがほとんどである。

詩歌藩国内において人とカーシーの権利の差はほとんどなく、第一世界の例で言えばふたつの人種が同じ国に暮らしているようなものと思って良い。

また、カーシー同士の子供はすこし変わった血の継ぎ方をする。
カーシーというのはいわば雑種であり、さまざまな犬種のカーシーが存在している。
柴犬のカーシーやヨークシャーテリアのカーシー、はたまたボルゾイのカーシーなどがおり、その姿は千差万別だ。
普通の犬の場合、柴犬とヨークシャーテリアが子を出産すると、基本的には両方の特徴を受け継いだ雑種が生まれる。
しかしカーシーの場合はすこし違い、両親のどちらかの特徴を非常に色濃く受け継ぐことが多い。
つまり、柴犬とヨークシャーテリアのカーシーが子を生んだ場合、柴犬のカーシーか、もしくはヨークシャーテリアのカーシーが生まれる可能性が非常に高いのである。

ごくまれに両方の特徴を受け継いだ子が生まれたり、祖父母の血がでてくる場合もあるが、滅多にあることではない。

そのため、見た目上は非常にさまざまな犬種のカーシーが存在している。

そんなカーシーたちのことを、詩歌の民は親しみを込めて「詩歌の友」と呼ぶ。
互いに良き隣人であり続けることを、私たちは心から願っている。


[No.7690] 2011/05/29(Sun) 19:43:05
犬士さん用のSS。 (No.7688への返信 / 1階層) - 花陵ふみ

文族として、参加します。
SSを書いてみました。

#絵を描くのが、体力的にきついのでー。
#犬士さんは、しゃべれる前提でよかったですよね?
#なにか、不味いところとか、こうしたらよいよ。ってことは、レスで教えてくださいー。

---------

ケン、ケン。
片足で小石を蹴飛ばしながら、チターは進む。
こないだ、人の子供たちに習った遊びだ。
ケン、ケン、ケン。
その後、ケン、パーだっけ?
首をかしげる。
「ケン。は、片足上げたままでね!」
あの時、ルルは言った。
うん。思い出した。 次、パーで足を開くんだった。
「練習。練習。」
また、小石を蹴飛ばしながら、進む。
ひょこ、ひょこと、尻尾が揺ぐ。
よし。上手に、動けるようになった。
うんうん。と首をふる、チター。

元々、身体能力が人よりも優れる犬士だ。
要領さえ掴めれば、 石蹴りしながら、足を開いたり閉じたりするくらいなんてことはない。
体を動かすことが大好きだし、 仕事だって、人の大人たちに混じっての雪かきもお手の物。
いつも冬の間は、ピアニシモおばあちゃん家の屋根の雪下ろしをやっている。
「ふぅ。」
一息ついて、チターは空を見上げた。
ぴかぴかだ。
ピアニシモおばあちゃんの、青い瞳みたい。
とたんに、ぐぅ。とお腹がなる。
雪下ろしの後には、いつも、おばあちゃんとおやつを食べていたのだ。
「わぁ。」
きょろきょろと、辺りをみわたしてしまう。
今日は、一人で練習していたのに。
お腹をさすって顔を下ろすと、自分の影はずいぶんと長く伸びていた。
「もう、帰らなきゃ。」
走る、チター。

トットット、トトトー。トッ、トットー。
軽快な。とは言いがたい音が聞こえて、ふと足を止めた。
お隣さんの、ルルの家からだ。
「あれ。なんだろ?」
聞きなれない、音。
チターは耳もよいが、聞き覚えがない音だ。
「ルルー!ねぇ。いるー?なんか、音するけど。」
チターが窓を叩くと、影が動いた。
「チター。えーと、ね。ないしょなの。ないしょなの。」
ルルの声だ。
「なんか、変な音がするなぁ。と、思って。えと?ないしょなの?」
チターの頭の中で、「?」がくるくるまわる。
「ないしょなの。ないしょなの。ないしょなの。明日。うん。明日には、できるから!」
カーテンは閉まったまま。
ないしょなの。を連発して、「じゃ!きっと、明日ね。」と、ルルは話しを締めくくった。
チターは思う。
よくわかんないけど、ルルが明日ね。って言うのだから、明日になればわかるんだろう。
ルルが、自分に嘘をついたことはないから。

そして、次の日の朝。 チターの家のチャイムがなる。
赤いバンダナを差し出す、ルル。
「学校の授業で、足踏みミシンの使い方習ったの。
 えーと。
 で、家で作ってみたの。
 ほら!チター、シィさまの赤いマフラーかっこいい。って言ってたでしょ!
 ほら!バンダナなら、今からの季節でも暑くないし!
 ほら!名前も刺繍したから、なくさないし!!!!!
 えーと。えーと…。」
赤い目のルル。
チターは思う。
ほら!連発は照れ隠しだな。
ならば…。
にっこり笑って「ありがとう。」と、だけ伝えよう。

ないしょなの。の訳。
少しゆがんだミシン目のバンダナは、それから毎日、チターの首でゆらゆらと揺れるようになった。

-------------


[No.7696] 2011/06/08(Wed) 19:28:22
シーズン2犬士の実績纏め (No.7688への返信 / 1階層) - 竜宮・司

シーズン2のターンごとの犬士動向

T10 藩国部隊 歩兵 犬士4名編成
犬士内訳{
犬士:北国人+歩兵+パイロット4名
帝國軍へ10名出向


T11 藩国部隊 歩兵 犬士27名編成
犬士内訳{
北国人+歩兵+パイロット+陽光+ピケ4名
北国人+犬妖精+整備士+銃士隊18名
北国人+魔法使い+バトルメード+風を追う者5名

帝國軍へ10名出向

T12 藩国部隊 歩兵 犬士17名編成
犬士内訳{
北国人+犬妖精+銃士隊+竜士隊10名
北国人+魔法使い+バトルメード+風を追う者7名

帝國軍へ10名出向
犬士施設配置状況{
市民病院:北国人+魔法使い+看護士+風を追う者10名を配置


T13 藩国部隊 水竜 犬士29名編成
犬士内訳{
北国人+歩兵+パイロット10名
北国人+犬妖精+銃士隊+竜士隊9名
北国人+犬妖精+整備士+バトルメード10名

水竜部隊で全力出撃のため帝國軍への出向はなし
犬士施設配置状況{
市民病院:北国人+魔法使い+看護士+風を追う者8名を配置

EV136 大・攻・勢での報酬で得た、滋養にあふれたわんわんフード28個消費で犬士が7名増加。

T14 藩国部隊 歩兵 犬士6名編成
犬士内訳{
詩歌の民+犬妖精+整備士2+バトルメード4名
詩歌の民+犬妖精+吟遊詩人+ドラゴンシンパシー2名

帝國軍へ10名出向
犬士施設配置状況{
交番:詩歌の民+犬妖精+吟遊詩人+警官2名を配置
市民病院:詩歌の民+魔法使い+看護士+風を追う者10名を配置


T15 藩国部隊 水竜 犬士14名編成
犬士内訳{
詩歌の民+犬妖精+銃士隊+竜士隊14名

帝國軍へ10名出向
犬士施設配置状況{
交番:詩歌の民+犬妖精+吟遊詩人+警官2名を配置
警察署:詩歌の民+犬妖精+吟遊詩人+警官7名を配置
市民病院:詩歌の民+魔法使い+看護士+風を追う者10名を配置


T16 藩国部隊 水竜 犬士7名編成
犬士内訳{
詩歌の民+犬妖精2+銃士隊+竜士隊6名
詩歌の民+犬妖精2+吟遊詩人+ドラゴンシンパシー1名

帝國軍へ10名出向
犬士施設配置状況{
交番:詩歌の民+犬妖精2+吟遊詩人+警官2名を配置
警察署:詩歌の民+犬妖精2+吟遊詩人+警官10名を配置
市民病院:詩歌の民+魔法使い+看護士+風を追う者10名を配置


T17 藩国部隊 歩兵 犬士12名編成
詩歌の民+犬妖精2+吟遊詩人+ドラゴンシンパシー12名
犬士施設配置状況{
交番:詩歌の民+犬妖精2+吟遊詩人+警官2名を配置
警察署:詩歌の民+犬妖精2+吟遊詩人+警官10名を配置
市民病院:詩歌の民+犬妖精2+吟遊詩人+医師9名を配置
市民病院:詩歌の民+魔法使い+看護士+風を追う者1名を配置




シーズン2ナンバリングイベントでの戦歴

T10 藩国部隊 歩兵 犬士4名編成
Event EV−EX”蛇の呪いとの戦い”に参加
ボンダンスの誘惑に耐えたり動物たちと一緒に踊ったりボンダンスの誘惑に耐えたり神と対話して財宝を見つけることに成功する


T11 藩国部隊 歩兵 犬士27名編成
ナンバリングイベントでは出番なし。


T12 藩国部隊 歩兵 犬士17名編成
EV127 FVB逆侵攻
参戦するも活躍することはならず。


T13 藩国部隊 水竜 犬士29名編成
EV132 ゲート付近の前哨戦
水竜一機が敵の攻撃を受け撃沈するものの敵偵察部隊の全滅に成功。

EV133 水路の確保
水竜の敵を察知する能力を活かし、地形的に困難ながらも奇襲ルートを見つけることに成功する。

EV136 大・攻・勢 絢爛方面
水竜の偵察による他部隊の援護の後、攻撃に参加。
絢爛方面の戦闘では大活躍を収めた。


T14 藩国部隊 歩兵 犬士6名編成
EV141 ”鎮圧と慰撫”
詩歌藩国でPPG第二騎士団に協力してもらい治安維持活動を行い、成功する。


T15 藩国部隊 水竜 犬士14名編成
EV152 アシタ再デビュー →出オチ
参戦するも出番なし。

EV153 包囲撃滅戦
参戦するも出番なし。

EV156 輸送作戦
敵の偵察、FVBフリゲート部隊と協同にて敵潜水艦部隊撃破。
輸送作戦を成功させる。


T16 藩国部隊 水竜 犬士7名編成
ナンバリングイベントでは出番なし。


T17 藩国部隊 歩兵 犬士12名編成
176 地上の地獄
参戦するも出番なし。

178 涼州の戦い
帝國全部隊での敵包囲殲滅に参加。
敵の殲滅に成功する。


[No.7697] 2011/06/09(Thu) 23:52:27
(No Subject) (No.7688への返信 / 1階層) - 士具馬 鶏鶴

詩歌藩国の夜は暗い。
島の大半が自然に覆われている。
高い山、深い森、厚い雪。
街を照らす街灯は、かつてと比べればずいぶん増えた。
しかし、未だこの国の文明は夜を支配できていない。
だから、此の国には未だ幻想が息づいている。
優しくも強い、人ならざる者達の物語。
今宵も、その幕が開く。



サファイアラグーンを見下ろせる場所がある。
そこには一体の石像があった。
巨大である。
足元からだと顔は見えないだろう。
積雪と春雨で像は黒くなっていた。
野ざらしであったけれど、みすぼらしくはない。
それは犬の女神であった。
かつては地下の大神殿で埃を被っていたけれど、今はこの場所で詩歌の日々を眺めている。

その足元に、43士の犬士がいる。
静かに何かを待っていた。
姿形は皆、人である。
ただ、犬の耳と尻尾が見える。
男も女も老いも若きもいた。
職業も様々である。
兵も警官も医師もいた。
およそこの国にある職業の殆どがいた。
なのに、誰もかれもが時代遅れで旧式の剣形銃を持っていた。
燃費が悪く整備も難しい、随分昔に最新型と取り換えられた筈である。
なのに、それは彼らの手の中にあった。
さも、当然のように。

今はもう動かない女神の像の影が揺れた。
煌々たる満月が新たに濃い影を生む。
四本の脚は音を立てない。
赤いマントを靡かせる。
煌々たる月がその背を照らす。
その名はシィ。
詩歌を統べる犬の王。

犬士達が頭を垂れた。
しかし、膝を屈しはしなかった。
それが、彼らの関係である。
彼らは犬妖精と呼ばれている。
人よりも古くこの地で暮らし、すこしだけ長い時を生きてきた。
そして、詩歌の民たる心を得た。

王は二本の脚で立ち上がった。

「皆、この国は好きか?」

唐突に、王犬は尋ねた。

「「「「「はい」」」」」

淀みない返事だった。

「皆、強い力は怖いか?」

強い意志に満ちていた。

「「「「「はい」」」」」

臆することのない返事だった。

「力よりも心は強いか?」

何度も自問した言葉だった。

「「「「「はい」」」」」

確信に満ちた返事だった。

「ならば、我らの心が我らの力を御するだろう。どれだけ強い力でも」

答えは決まった。
44の妖精達は唱えた。
始まりの言葉を。
かつて封印したカーシーの力を解く、その儀式のはじまり。

「「「「「ワン フォア オール、オール フォア ワン(一匹はみなのために。みなは一匹のために)」」」」」

それは詩歌藩国が唯一持つ絶技と同じ言葉だった。
だが、それとは全く関係がない。
これは、ただの心構え。
この国から学んだ人の心。

「諸君、【我が家の歌】を。
家たる国を守る我々の心を示せ。
我らの力の王が家を思う心だと」




これが、詩歌の歴史に姿を現したカーシーの始まりとなる。


[No.7700] 2011/06/12(Sun) 01:02:27
芸術の民 設定文章 (No.7688への返信 / 1階層) - 鈴藤 瑞樹

『芸術の民』


芸術とは、なんらかの作品や表現などによって、自身と相手が相互に影響し合うことで、互いの心に変化を与えることを指す。
それはつまり、一人では芸術は完成しないことを示している。

どれほど優れた芸術家であっても、作品を見る者がいなければ、それは芸術たりえない。

逆をいえば、作品を生みだす者、鑑賞する者が一人づついるのであれば、生んだ者、表現者は芸術家たりえると言える。

一方で、現実には本質とかけ離れた一面も、ままある。
絵画、彫刻、詩歌、建築、歌劇。
芸術と呼ばれるものには様々なカタチがある。
それらすべてを総称して、芸術と呼ぶ。

芸術というものには、優劣がつけられることがある。
それは日々努力を続け、高みを目指す場合には必然と言っても良いほどに当たり前のことだ。
あらゆるものは、競争の中でこそたくましく育つ。

だが、はたしてそれは正しく芸術と言えるのだろうか?
もしくは、既存のカタチとは異なる道もありうるのではないか?
そも我々が芸術と呼ぶものに、貨幣的価値など必要ないのではないか?


ニューワールド中からあらゆる芸術が集う国、詩歌藩国のなかで、そんな考え方をする一派が台頭してきたのは、つい最近のことだ。

みずからを芸術の民と名乗りる、のちの歴史に<新芸術派>と呼ばれることになる芸術家たちの総称である。

彼らの主張は、とてもとても単純で明快なものであった。
すなわち「すべては芸術である」

/*/

『Art with life.』
 
芸術は生活とともにある、と彼らはいう。



たとえば、一組の若い男女がいたとする。

青年は少女に好意を持って接するが、彼女はまったく気づかない。
二人はとても仲が良いが、ただそれだけだった。
そこで彼は、三日三晩かけて恋文をしたためた。便箋にぎっしりと愛の言葉が詰め込まれた、力作である。
その手紙はきっと少女の胸を打つだろう。
その恋は、言葉は、便箋は。まぎれもなく芸術である。


たとえば、閉店間際の深夜のバーで、客がひとり、くだを巻いている。
仕事でくたびれきった男は、まるで終わらぬ夜を歩いているようだと、愚痴をこぼす。
そう言った男に、バーテンダーは注文にないカクテルを差し出した。
黄色くいろづいた酒のなかに、真っ赤なサクランボがひとつだけ浮いている。
それは夜明けというカクテルだと、バーテンダーが説明した。 どんな夜にも終わりはきますよ、と。
男が夜明けの酒をくちに運ぶと、それはとてもきつい酒の味がした。
明日を歩むその厳しさを、教えてくれているような気がした。

その言葉と、カクテルと、気遣いは、まぎれもなく芸術である。
男はすこしだけ、胸を張って明日を進むだろう。


家で、母の帰りを待つ娘がいる。
まだ幼い少女は、色とりどりのクレヨンを手に取って、画用紙へと塗り広げていく。
彼女は自分がいちばん好きなものを書き上げた。 それは、母親の笑顔であった。
少女が母親にその傑作を手渡したとき、それは母親にとって生涯の宝物となるだろう。
少女は間違いなく、偉大な芸術家である。

それが芸術の民にとっての芸術であり、ある意味では誇りとも呼べるもの。
芸術の全肯定がそこにあった。

人はすべからく芸術である。
そして人生とは、芸術の連続である。


芸術を極めようと努力する者がいる。それは良いことだ。
しかし、それだけが芸術ではないはずだ。
子供が、大人が、老人が、男が、女が、犬が、猫が、北国が、南国が、東国が、西国が、はてない国が、森国が、生きとし生けるものすべては芸術であり、創造し、鑑賞することも同じく尊ぶべきことだと、彼らは言った。

それは、ある人にとっては当たり前のことかもしれない。
だが、それを当たり前のこととは思わない者もいるかもしれない。
彼らは声を大にして叫んだ。

芸術の民風に言えば、それもまた芸術である、と言えるのかもしれない。


/*/


芸術の民とはいうが、基本的な部分はこれまで詩歌藩国を支えてきた国民となんら変わらない。

当然のことだが見た目にはまったく変わらず、ひとつだけ違うのは、芸術というものをとても身近に置いて生活しているという点だ。


これまで詩歌藩には音楽院が象徴として存在したが、学ぶには厳しい選定試験があり、悪い言い方をすれば、その他大勢を切り捨てる形で質を向上させてきた。
<新芸術派>と呼ばれる人々が、これを変えられないかと唱えはじめたのがきっかけだった。
国をあげての産業育成もあり、この思想は一気に広がりを見せた。

すべての人々に音楽を、そして芸術のすばらしさを。
そういった思いが行動へと結びついた。

現在の詩歌藩国では、国のどこにいたとしても音楽が聞こえてくる。
それは音楽家や吟遊詩人たちが演奏しているものでもあったが、国中の人々が、仕事の合間に楽器を演奏していることが大きい。
芸術振興による効果である部分ももちろんあったが、それ以上に彼ら芸術の民による普及活動の成果だった。
もともと音楽院や美術院の出身者である彼らは、乞われれば誰にでも自身の技術を教え広めた。
すべての人々に音楽を、そして芸術のすばらしさを。
その活動はいつしか国中に広まり、親から子へ、子から孫へと伝えられ、いつしか国の誰もが楽器を扱い、絵筆を握るようになった。

それはまるで、国というひとつの楽器が奏でるオーケストラのようだった。
人々が紡ぎ出す様々な旋律が、風に乗って吹き抜けていく。
もしかすると、詩歌藩国という巨大な楽器を創り上げることこそが、芸術の民が最初に手がけた芸術作品なのかもしれない。

/*/

詩歌藩国の冬は長い。
わんわん帝國の最南端に位置するこの国は、ニューワールドのなかでも極寒の地として知られている。

都市部は地熱利用によってある程度の積雪には対応できるものの、真冬になれば地上は数メートル単位での積雪によって、屋外活動が著しく制限される。
地下通路などの利用で外出には支障がないものの、過去からの慣習で、国民の多くは長い冬のほとんどを自宅の中ですごしている。

多量の食料を備蓄し、風邪を引かぬよう暖炉で部屋を暖める。
刺繍や機織りなど、外に出られなくともできることはたくさんある。
この頃、子供たちは老人たちの昔語りを日々の楽しみとして育つ。
もちろん詩や歌を教え込まれることもある。
コンピュータ技術や電化製品など、世界中からさまざまなものが国内へとやってきたが、それでもこの国は昔からあまり変わっていない。

そんな中、芸術の民は冬のあいだどうしているのか。
もちろん決まっている。 芸術のために全力を注いでいるのだ。

長い冬期休暇の中で、彼らはキャンバスに向かい、詩を書き、金細工を彫り、歌を作ってすごす。
気兼ねなく創作に没頭できるためか、毎年、冬明けになると多くの芸術家が作品を発表する。
それはまるで春に咲く花のように、多くの芸術たちが一斉に芽吹き出すのだ。

また、作品制作とは別に、冬季期間の芸術の民にはある種の傾向がある。
それは、冬の間、彼らの服装がとても前衛的になるということだ。

本来、詩歌藩国において服装とは凍死しないための防寒具という側面が大きい。
なによりもまず求められるのは寒さを防ぐ機能性であり、見た目などについては二の次に考えられることが多かった。
しかし昨今、他国との聯合などによって文化が流入し、美術意識の向上などがはかられたためか、服装のおしゃれについて意識する者が増えていた。
高位北国人の要点からもわかるように、薄着の文化は確実に根付いてきていたのだ。

もちろん屋外では昔からある厚手の服を着るのが一般的だが、暖かい屋内に長くいる冬の間は、さまざまなオシャレを楽しむ者が若者を中心に増加していた。

なかでも人気なのは、東国にあるゆったりとした和装や、南国の布地が少ない袖なし服などである。

普段は着ることのできない服を身につけるという行為が、ある種の非日常を感じさせるのかもしれない。

ちなみに私見だが、私は南国の耐水性に優れた衣服などは着やすい上に見た目にも麗しく、非常に好ましいと感じている。
特に色が白だったり、ハリセン付きであるなどすれば文句のつけようがない。
ぜひとも多くの方々に試していただきたい衣服である。
流行るといい、というかむしろ流行れ。

そして、この非日常という部分が芸術家にとってはとても重要な意味をもつことがある。
人の姿形は、その人となりを表しているという。
であれば、服を変えることは人が変わるということでもある。

芸術は心を表現するものだという。
服を変えることで自身に変化を与えることは、新たな作品を生み出すことにもつながると考えたのだ。

画家のオズワルド・アマデウスもまた服装に気を使った一人だ。

ある雑誌のインタビューで彼は、冬のあいだはよく東国の紋付き袴を愛用していると答えている。
黒を基調としたその装いを身につけると、身が引き締まるように感じるという。


ただ、ひとつ気になる噂がある。
ちょうどオズワルドが作品を描いているときに友人が訪ねた際、応対に出てきたシュタイナーは袴ではなく、なぜかブーメランビキニひとつを身につけただけの姿だったというのだ。
しかし、それはあくまで噂であり確たる証拠はない。
真実の究明が待たれるところであるが、場合によっては、そのまま真実は薄いヴェールに包まれたままでいるほうが、良いことなのかもしれない……。


[No.7701] 2011/06/12(Sun) 22:04:16
誤字発見 (No.7701への返信 / 2階層) - 岩崎経

> 子供が、大人が、老人が、男が、女が、犬が、猫が、北国が、南国が、東国が、西国が、はいてない国が、森国が、生きとし生けるものすべては芸術であり、創造し、鑑賞することも同じく尊ぶべきことだと、彼らは言った。

はてない国がはいてない国になってるような気がします!


[No.7702] 2011/06/13(Mon) 15:24:38
ちょっとしたジョークってやつさ! (No.7702への返信 / 3階層) - 鈴藤 瑞樹

> > 子供が、大人が、老人が、男が、女が、犬が、猫が、北国が、南国が、東国が、西国が、はいてない国が、森国が、生きとし生けるものすべては芸術であり、創造し、鑑賞することも同じく尊ぶべきことだと、彼らは言った。
>
> はてない国がはいてない国になってるような気がします!


ばれたか!
修正しました。


[No.7703] 2011/06/13(Mon) 19:04:01
EV172 ”種族を分ける” についてお尋ね。 (No.7688への返信 / 1階層) - 花陵ふみ

そろそろ締め切りが近いですが、やはり、EV172の質疑はされませんか?
出来ている部分で仮組みのページを作って、
芝村さんに、大丈夫そうか確認しておいて頂いた方がよいのではないのでしょうか?
#イベント後に、爆発対応しようとしても遅い。という感じのことを話されていた筈ですので。
#緊急でも、明日くらいまでには出しておかないと、お返事が間に合わないと思います。
もし、全体として出されない場合でも、自分の文章だけでも質疑に出してもよろしいでしょうか?


[No.7709] 2011/06/16(Thu) 22:28:05
申し訳ないけど使わないかも (No.7700への返信 / 2階層) - 竜宮・司

封印されたものには封印された理由、危険性があると思うので、申し訳ありませんがこの設定文は使わないと思います。
上記の理由以外にも封印解いて力を得るより、犬士も我々と一緒に成長してきた感じの方がいいかなー、と。


[No.7710] 2011/06/17(Fri) 02:11:22
質疑出しましたー (No.7709への返信 / 2階層) - 竜宮・司

気にかけてくださってありがとうございますー。
http://cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article&id=15604
質疑出しましたー。

仮組み作って芝村さんにみせるのは芝村さんの負担が大きいから無理かなー、と。
なので危険性があるかもしれない要点を出して聞く形にしています。

花陵さんのSSは設定方面には踏み込んでいないので大丈夫だと思います。
聞きたいところがあったら言ってくださいー。


[No.7711] 2011/06/17(Fri) 02:31:20
Re: 質疑出しましたー (No.7711への返信 / 3階層) - 花陵ふみ

> 気にかけてくださってありがとうございますー。
> http://cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article&id=15604
> 質疑出しましたー。
>

ありがとうございますー。
> 仮組み作って芝村さんにみせるのは芝村さんの負担が大きいから無理かなー、と。
> なので危険性があるかもしれない要点を出して聞く形にしています。
>

はい。
> 花陵さんのSSは設定方面には踏み込んでいないので大丈夫だと思います。
> 聞きたいところがあったら言ってくださいー。

自分の文章で気になったのはQ3のh)に該当するので、回答頂いたあとまずかったら直すようにします。


[No.7712] 2011/06/17(Fri) 07:29:03
質疑返答きましたー (No.7688への返信 / 1階層) - 竜宮・司

http://cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article&id=15604

>Q1:
>詩歌藩国には44名の犬士がいますが、設定国民にも犬士はいるのでしょうか?


たくさんいるなあ。

>
>
>Q2:
>犬士用種族アイドレスとして“カーシー”を作成しています。
>以下の設定で不味いところはあるでしょうか?
>
>a)詩歌藩国の犬士をカーシーと呼称
>b)基本的な姿は、身長100センチメートルほどの直立歩行する犬
>c)カーシーは人よりも身体能力的に優れている
>d)一定の年齢に達したカーシーたちは、満月の夜に人と同じ姿になる術を先達のカーシーから口伝によって受け継ぐ
>e)満月や一定の年齢という条件から、魔力、もしくは理力を使用したなんらかの魔術なのではないかと言われている
>f)カーシーたちは術の詳細についてはけっして口にしないことや、倫理的な問題もあって詳しい研究はなされていない
>g)その術を使うことで逆にごく普通の犬に化けることも可能
>h)詩歌藩国内において人とカーシーの権利の差はほとんどなく、ふたつの人種が同じ国に暮らしているようなもの
>


ええ。問題ないだろう。

>
>Q3:
>人アイドレス“芸術の民”を作成しています。
>芸術の民は知的能力や感性が向上、カーシーは身体能力が向上、といった設定にしていますが、
>この差異は種族間の確執を招いたりするでしょうか?


ない。大丈夫。


[No.7713] 2011/06/17(Fri) 10:41:06
締め切り27日へ伸びました (No.7688への返信 / 1階層) - 竜宮・司

+ 芝村 > よし。とりあえず、172の締め切りを延ばそうか、質疑できてないところもあるからな。1週間のばそう。 (6/18-00:42:17)

[No.7715] 2011/06/18(Sat) 03:54:22
検閲後 (No.7701への返信 / 2階層) - 九音・詩歌@詩歌藩国

『芸術の民』


芸術とは、なんらかの作品や表現などによって、自身と相手が相互に影響し合うことで、互いの心に変化を与えることを指す。
それはつまり、一人では芸術は完成しないことを示している。

どれほど優れた芸術家であっても、作品を見る者がいなければ、それは芸術たりえない。

逆をいえば、作品を生みだす者、鑑賞する者が一人づついるのであれば、生んだ者、表現者は芸術家たりえると言える。

一方で、現実には本質とかけ離れた一面も、ままある。
絵画、彫刻、詩歌、建築、歌劇。
芸術と呼ばれるものには様々なカタチがある。
それらすべてを総称して、芸術と呼ぶ。

芸術というものには、優劣がつけられることがある。
それは日々努力を続け、高みを目指す場合には必然と言っても良いほどに当たり前のことだ。
あらゆるものは、競争の中でこそたくましく育つ。

だが、はたしてそれは正しく芸術と言えるのだろうか?
もしくは、既存のカタチとは異なる道もありうるのではないか?
そも我々が芸術と呼ぶものに、貨幣的価値など必要ないのではないか?


ニューワールド中からあらゆる芸術が集う国、詩歌藩国のなかで、そんな考え方をする一派が台頭してきたのは、つい最近のことだ。

みずからを芸術の民と名乗りる、のちの歴史に<新芸術派>と呼ばれることになる芸術家たちの総称である。

彼らの主張は、とてもとても単純で明快なものであった。
すなわち「すべては芸術である」

/*/

『Art with life.』
 
芸術は生活とともにある、と彼らはいう。



たとえば、一組の若い男女がいたとする。

青年は少女に好意を持って接するが、彼女はまったく気づかない。
二人はとても仲が良いが、ただそれだけだった。
そこで彼は、三日三晩かけて恋文をしたためた。便箋にぎっしりと愛の言葉が詰め込まれた、力作である。
その手紙はきっと少女の胸を打つだろう。
その恋は、言葉は、便箋は。まぎれもなく芸術である。


たとえば、閉店間際の深夜のバーで、客がひとり、くだを巻いている。
仕事でくたびれきった男は、まるで終わらぬ夜を歩いているようだと、愚痴をこぼす。
そう言った男に、バーテンダーは注文にないカクテルを差し出した。
黄色くいろづいた酒のなかに、真っ赤なサクランボがひとつだけ浮いている。
それは夜明けというカクテルだと、バーテンダーが説明した。 どんな夜にも終わりはきますよ、と。
男が夜明けの酒をくちに運ぶと、それはとてもきつい酒の味がした。
明日を歩むその厳しさを、教えてくれているような気がした。

その言葉と、カクテルと、気遣いは、まぎれもなく芸術である。
男はすこしだけ、胸を張って明日を進むだろう。


家で、母の帰りを待つ娘がいる。
まだ幼い少女は、色とりどりのクレヨンを手に取って、画用紙へと塗り広げていく。
彼女は自分がいちばん好きなものを書き上げた。 それは、母親の笑顔であった。
少女が母親にその傑作を手渡したとき、それは母親にとって生涯の宝物となるだろう。
少女は間違いなく、偉大な芸術家である。

それが芸術の民にとっての芸術であり、ある意味では誇りとも呼べるもの。
芸術の全肯定がそこにあった。

人はすべからく芸術である。
そして人生とは、芸術の連続である。


芸術を極めようと努力する者がいる。それは良いことだ。
しかし、それだけが芸術ではないはずだ。
子供が、大人が、老人が、男が、女が、犬が、猫が、北国が、南国が、東国が、西国が、はてない国が、森国が、生きとし生けるものすべては芸術であり、創造し、鑑賞することも同じく尊ぶべきことだと、彼らは言った。

それは、ある人にとっては当たり前のことかもしれない。
だが、それを当たり前のこととは思わない者もいるかもしれない。
彼らは声を大にして叫んだ。

芸術の民風に言えば、それもまた芸術である、と言えるのかもしれない。


/*/


芸術の民とはいうが、基本的な部分はこれまで詩歌藩国を支えてきた国民となんら変わらない。

当然のことだが見た目にはまったく変わらず、ひとつだけ違うのは、芸術というものをとても身近に置いて生活しているという点だ。


これまで詩歌藩には音楽院が象徴として存在したが、学ぶには厳しい選定試験があり、悪い言い方をすれば、その他大勢を切り捨てる形で質を向上させてきた。
<新芸術派>と呼ばれる人々が、これを変えられないかと唱えはじめたのがきっかけだった。
国をあげての産業育成もあり、この思想は一気に広がりを見せた。

すべての人々に音楽を、そして芸術のすばらしさを。
そういった思いが行動へと結びついた。

現在の詩歌藩国では、国のどこにいたとしても音楽が聞こえてくる。
それは音楽家や吟遊詩人たちが演奏しているものでもあったが、国中の人々が、仕事の合間に楽器を演奏していることが大きい。
芸術振興による効果である部分ももちろんあったが、それ以上に彼ら芸術の民による普及活動の成果だった。
もともと音楽院や美術院の出身者である彼らは、乞われれば誰にでも自身の技術を教え広めた。
すべての人々に音楽を、そして芸術のすばらしさを。
その活動はいつしか国中に広まり、親から子へ、子から孫へと伝えられ、いつしか国の誰もが楽器を扱い、絵筆を握るようになった。

それはまるで、国というひとつの楽器が奏でるオーケストラのようだった。
人々が紡ぎ出す様々な旋律が、風に乗って吹き抜けていく。
もしかすると、詩歌藩国という巨大な楽器を創り上げることこそが、芸術の民が最初に手がけた芸術作品なのかもしれない。

/*/

詩歌藩国の冬は長い。
わんわん帝國の最南端に位置するこの国は、ニューワールドのなかでも極寒の地として知られている。

都市部は地熱利用によってある程度の積雪には対応できるものの、真冬になれば地上は数メートル単位での積雪によって、屋外活動が著しく制限される。
地下通路などの利用で外出には支障がないものの、過去からの慣習で、国民の多くは長い冬のほとんどを自宅の中ですごしている。

多量の食料を備蓄し、風邪を引かぬよう暖炉で部屋を暖める。
刺繍や機織りなど、外に出られなくともできることはたくさんある。
この頃、子供たちは老人たちの昔語りを日々の楽しみとして育つ。
もちろん詩や歌を教え込まれることもある。
コンピュータ技術や電化製品など、世界中からさまざまなものが国内へとやってきたが、それでもこの国は昔からあまり変わっていない。

そんな中、芸術の民は冬のあいだどうしているのか。
もちろん決まっている。 芸術のために全力を注いでいるのだ。

長い冬期休暇の中で、彼らはキャンバスに向かい、詩を書き、金細工を彫り、歌を作ってすごす。
気兼ねなく創作に没頭できるためか、毎年、冬明けになると多くの芸術家が作品を発表する。
それはまるで春に咲く花のように、多くの芸術たちが一斉に芽吹き出すのだ。

また、作品制作とは別に、冬季期間の芸術の民にはある種の傾向がある。
それは、冬の間、彼らの服装がとても前衛的になるということだ。

本来、詩歌藩国において服装とは凍死しないための防寒具という側面が大きい。
なによりもまず求められるのは寒さを防ぐ機能性であり、見た目などについては二の次に考えられることが多かった。
しかし昨今、他国との聯合などによって文化が流入し、美術意識の向上などがはかられたためか、服装のおしゃれについて意識する者が増えていた。
高位北国人の要点からもわかるように、薄着の文化は確実に根付いてきていたのだ。

もちろん屋外では昔からある厚手の服を着るのが一般的だが、暖かい屋内に長くいる冬の間は、さまざまなオシャレを楽しむ者が若者を中心に増加していた。

なかでも人気なのは、東国にあるゆったりとした和装や、南国の布地が少ない袖なし服などである。

普段は着ることのできない服を身につけるという行為が、ある種の非日常を感じさせるのかもしれない。


そして、この非日常という部分が芸術家にとってはとても重要な意味をもつことがある。
人の姿形は、その人となりを表しているという。
であれば、服を変えることは人が変わるということでもある。

芸術は心を表現するものだという。
服を変えることで自身に変化を与えることは、新たな作品を生み出すことにもつながると考えたのだ。

画家のオズワルド・アマデウスもまた服装に気を使った一人だ。

ある雑誌のインタビューで彼は、冬のあいだはよく東国の紋付き袴を愛用していると答えている。
黒を基調としたその装いを身につけると、身が引き締まるように感じるという。


[No.7716] 2011/06/19(Sun) 00:20:47
ちょっと変えました。 (No.7696への返信 / 2階層) - 花陵ふみ

犬士さん、たくさんいる。とのことでしたので!
#古い設定でしていたビーグルが気になったので、
#名前を変えました。
#チターは、楽器の種類。


[No.7717] 2011/06/19(Sun) 08:35:25
今のところ27日23時までに提出する予定ですー。 (No.7715への返信 / 2階層) - 竜宮・司

今のところ27日23時までに提出する予定ですー。

締め切り延長されるのは国の設定が大きくかけ離れてしまったり、滅亡になってたりするところなのでー

芸術の民:http://www10.atwiki.jp/siika/pages/339.html
カーシー:http://www10.atwiki.jp/siika/pages/338.html


[No.7721] 2011/06/26(Sun) 17:56:16
Re: 今のところ27日23時までに提出する予定ですー。 (No.7721への返信 / 3階層) - 九音・詩歌@詩歌藩国

ページチェックして誤字脱字修正などします。

装飾もできれば。


[No.7722] 2011/06/26(Sun) 23:05:31
Re: 今のところ27日23時までに提出する予定ですー。 (No.7722への返信 / 4階層) - 九音・詩歌@詩歌藩国

カーシー、芸術の民共にチェック終了。
誤字脱字修正、ページ装飾、序文加筆。
芸術の民に犬妖精のフォロー設定を入れました。

水平線は動作してないようだったので区切り線に変えました。
おかしなところを見つけたら言ってください。


[No.7723] 2011/06/27(Mon) 01:26:17
提出しました (No.7688への返信 / 1階層) - 竜宮・司

提出しましたー
お疲れ様でしたー


[No.7724] 2011/06/27(Mon) 23:48:07
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