-->
[ 過去ログに戻る ]
いつも楽しく拝見しております. 突然で申し訳ありませんが,標記の件で,ご相談に乗っていただけるとありがたいです. 現在,某サイトの影響で,38cm径のSRスピーカーを使用しておりますが,家庭内使用での音質的限界を感じ始めました.やはり空間表現の拙さが私にとってネックとなりました. (ですが,一方でチャンデバ,バイアンプ,デジタルイコライザー,音響測定と一通りのことをやって,音とオーディオ装置,そして音楽について,大変勉強できたことも事実です.) 実は当方,貴社のLIMIT-1も所有しており,LIMIT-1の醸し出す空間表現,スピーカーが消える感覚は大好きです.が,音が前に飛び出てくる感覚が欲しく,SRスピーカーに走ったといういきさつがあります. そこで,次なるシステムとして,高能率SRスピーカーの生々しい音はそのままに,一般家庭で使える当たり前のもので,そしてLIMIT-1のようにスピーカーの存在が消える空間表現に長けたスピーカーを探して,スタジオモニター系がよいだろうと考え,こちらのTANNOY REVEAL 5AかKRK VXT-4に目をつけました. 1)どちらも貴社の評価はすばらしいようですが,上記のような私の希望に沿うものでしょうか? 2)特にKRKに興味があるのですが,スペック的にVXT-6が良さそうに考えているのですが,VXT-4をおすすめされている音質的な理由がありましたらお教えいただけませんでしょうか? どうぞ,よろしくお願いいたします. [No.5867] 2009/07/30(Thu) 20:32:54 |
清原さま 早速のご返答ありがとうございます. > LIMIT-2は、徹底したキャビネット表面の吸音のため、空間表現は素晴らしいのですが > アタックの角がやや丸くなる傾向があります。このモデルの場合、それはトレードの関係 > なので空間表現を優先しました。 > > その両方を兼ね備えているのが、IMAGE11/KAI2です。 > スピーカーを小型にすることで空間表現性能を高め > キャビネットやユニット周りの音響を最適化することで > ホーン型のような、鋭い音も出せます。 > B2.27MK2の併用で、申し分のない音質が実現します。 なるほど,この手もありましたか. > > 2)特にKRKに興味があるのですが,スペック的にVXT-6が良さそうに考えているのですが,VXT-4をおすすめされている音質的な理由がありましたらお教えいただけませんでしょうか? > > ウーファーのサイズが大きくなると、反応が遅れます。 > 大型サイズのスピーカーなら、反応が遅れても豊かな低音が > 得られますが、中型サイズのウーファーは、どっちつかずの > 中途半端さが出て小型ウーファーモデルよりも > 歯切れが悪くなるので、私は好みません。 1) KRK VXT-6のウーファー口径は6インチで,清原さまのご提案されているハイスピード低音のための口径上限値16cmより小さいはずですが,それでもVXT-4の4インチ口径と比べると,低音が遅れ,デメリットが目立つということでよろしいでしょうか? 2) VXT-4にB2.27MK2をプラスするというパターンは,音質的にありでしょうか? 3) IMAGE11/KAI2とVXT-4を比べた時の音質的な差はどのようなものでしょう?当方が気になっているのは,中音域の密度感,人声の生々しさ,ボーカルがこちらに飛んでくる感じ,Live音源の拍手が自然に聞こえ,実物大の広がりが感じられること,オーケストラの奥行き感が表現できることといった点です.それぞれのスピーカーの特徴について教えていただけると有り難いです. どうぞよろしくお願いいたします. [No.5874] 2009/08/01(Sat) 01:11:35 |
TAKIさん、こんにちは。 お問い合わせ誠にありがとうございます。 > > > 2)特にKRKに興味があるのですが,スペック的にVXT-6が良さそうに考えているのですが,VXT-4をおすすめされている音質的な理由がありましたらお教えいただけませんでしょうか? > > > > ウーファーのサイズが大きくなると、反応が遅れます。 > > 大型サイズのスピーカーなら、反応が遅れても豊かな低音が > > 得られますが、中型サイズのウーファーは、どっちつかずの > > 中途半端さが出て小型ウーファーモデルよりも > > 歯切れが悪くなるので、私は好みません。 > > 1) KRK VXT-6のウーファー口径は6インチで,清原さまのご提案されているハイスピード低音のための口径上限値16cmより小さいはずですが,それでもVXT-4の4インチ口径と比べると,低音が遅れ,デメリットが目立つということでよろしいでしょうか? VXT-6とVXT-4を聞き比べた結果、VXT-6による低音の増強よりも VXT-4の切れ味の良さ、バランスの良さにより大きな魅力を感じ VXT-4をお薦めしています。 > 2) VXT-4にB2.27MK2をプラスするというパターンは,音質的にありでしょうか? とてもよいと思います。 > 3) IMAGE11/KAI2とVXT-4を比べた時の音質的な差はどのようなものでしょう?当方が気になっているのは,中音域の密度感,人声の生々しさ,ボーカルがこちらに飛んでくる感じ,Live音源の拍手が自然に聞こえ,実物大の広がりが感じられること,オーケストラの奥行き感が表現できることといった点です.それぞれのスピーカーの特徴について教えていただけると有り難いです. IMAGE11/KAI2のような、パッシブスピーカーは組み合わせるアンプで音が変わり アンプを奢れば、どこまでも際限なく音が良くなります。 VXT-4のようなパワードスピーカーは、発展性に欠けますが コストパフォーマンスに優れます。 スピーカー+アンプの価格で考えるなら、VXT-4の価格では それほどパワフルな音質を発揮できる、スピーカーとアンプの セットは存在しません。 パワードスピーカーのユニットにアンプが直結された良さが 音のエネルギーとなって出ます。 ご検討のほどよろしくお願い申しあげます。 [No.5891] 2009/08/06(Thu) 16:46:10 |
清原さま ご丁寧なアドバイスありがとうございます. チャンデバ&バイアンプをやって,アンプとユニットが直結することのメリットを痛感しております.そして,高能率スピーカーの優位性についても同様です. ですが,能率100db近い高能率スピーカーはどうしても筐体が大きくなってしまい...家族が増えることになった現状に合わせて,システムの小型化を画策中なのです. そこで小型かつ高能率,しかもバイアンプ!のVXT-4を見つけたのですが.IMAGE11/KAI2とB2.27の組み合わせを紹介していただき,正直揺れております. さらには,小型スピーカーもスタンドを使うと結局トールボーイ型と同じだけの空間占有体積となりますので,今となってはT-3GやT-3GBも候補に考えております. 部屋の大きさは,マンションの洋室12〜13帖といったところです(和室,キッチンとつながっておりますので,トータルすると20帖くらいの広さになります). いろんな音楽を聴きますが,とにかくオーケストラのスケール感(奥行き,高さ重視)を感じたいのです.そしてボーカルが前に飛び出す実在感を感じたいのです. 私の聴き方は,空間表現に偏っているかと思います.聴きたいというより「音を観たい!」と言った方がしっくりきます. IMAGE11/KAI2&B2.27やVTX-4&B2.27がそのような環境や私の聴き方に適しているのか?むしろ同じ程度の空間占有体積となるのであれば,T-3GやT-3GBの方が良いのか?アドバイスをいただけないでしょうか? 機会を伺って,お店の方へ視聴に行くつもりにしておりますが,それまでの予備知識として.私のオーディオの聴き方と部屋の状況などに適したものをお薦めいただけないでしょうか? 何卒,よろしくお願いいたします. [No.5914] 2009/08/10(Mon) 00:04:23 |
TAKIさん、こんにちは。 お問い合わせ誠にありがとうございます。 > チャンデバ&バイアンプをやって,アンプとユニットが直結することのメリットを痛感しております.そして,高能率スピーカーの優位性についても同様です. > ですが,能率100db近い高能率スピーカーはどうしても筐体が大きくなってしまい...家族が増えることになった現状に合わせて,システムの小型化を画策中なのです. > そこで小型かつ高能率,しかもバイアンプ!のVXT-4を見つけたのですが.IMAGE11/KAI2とB2.27の組み合わせを紹介していただき,正直揺れております. > さらには,小型スピーカーもスタンドを使うと結局トールボーイ型と同じだけの空間占有体積となりますので,今となってはT-3GやT-3GBも候補に考えております. IMAGE11/KAI2やVXT-4にサブウーファーを組み合わせるのと T-3GやT-3GBなどの大型トールボーイスピーカーでは明らかに 音質が異なります。前者は反応が早く、無駄な響きがありません。 後者は、反応が穏やかでスピーカーの響きを楽しめます。 専有面積や価格は同じであったとしても、用途は少なからず異なるはずです。 > 部屋の大きさは,マンションの洋室12〜13帖といったところです(和室,キッチンとつながっておりますので,トータルすると20帖くらいの広さになります). > いろんな音楽を聴きますが,とにかくオーケストラのスケール感(奥行き,高さ重視)を感じたいのです.そしてボーカルが前に飛び出す実在感を感じたいのです. > 私の聴き方は,空間表現に偏っているかと思います.聴きたいというより「音を観たい!」と言った方がしっくりきます. > IMAGE11/KAI2&B2.27やVTX-4&B2.27がそのような環境や私の聴き方に適しているのか?むしろ同じ程度の空間占有体積となるのであれば,T-3GやT-3GBの方が良いのか?アドバイスをいただけないでしょうか? お話から判断して、IMAGE11/KAI2もしくはVXT-4にB2.27MK2を組み合わせる方向を お薦めいたします。価格を考えると、VXT-4が安いですが、発展性を考えると IMAGE111/KAI2のような、パッシブ型スピーカーが圧倒的に有利です。 オーディオの世界で安くて音が良い、パワードスピーカーがほとんど売れないのは 「音を作る楽しみ」が感じられないからです。 ご検討のほどよろしくお願い申しあげます。 [No.5921] 2009/08/11(Tue) 11:58:00 |