時枝誠記著『国語教育の方法』を公開した。これは2種類刊行されているが、両者を合わせた。題名から「教育の方法」と誤解されないように。大学の教職課程で言えば、先ず教授が上段から一般論をぶち上げ、役に立つ教育論は後に若手が講義する、というところの一般論。 戦後すぐの文部省(いまの文部科学省)の学習指導要領の作成に関わった東京大学国語科教授によるその要領の背景を説明した、とも見得るもの。その方面の研究者には便利かなというもの。——いまでも国語科教材に、文学か論理かという選択問題があるようですが、それに対する時枝誠記の見解が含まれています。 ご本人は東京帝国大学卒業後の就職浪人中に旧制中学で少し教えた程度ですね。大学教授の肩書きで授業参観をしたこともあるようです。 |
No.468 - 2023/07/31(Mon) 08:35:25
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