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つれづれ版

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野呂栄太郎『日本資本主義発達史』 / 石井 [中国]
野呂栄太郎著『日本資本主義発達史』を公開した。
本人も言うように習作というところで、若干疑問を持つ。歴史を論じているのか、資本論の勉強なのか、現代批判なのか。そういった分類は不本意であろうけれど、いくつもある断定に対して、それが如何なる連関に於いてあるのか、それを解明するべきだろう、と返したくなる点がある。それは、無い物ねだりで、弾圧を食らう中で病身を押して成された研究にケチをつけるべきではないでしょうが。
全集版でテキスト化したもので校正に時間がかかった。二度手間という感じでした。戦後の文庫本を手に入れた方がよかったのですが、気付くのが遅かった。全集は原著の漢字を大量に平仮名書きに直している。日本共産党の先駆者の文を後継者が読みやすくする、という意識だったのでしょう。部外者から見ると、それは原著の文体を変えている、と見えるのですが。
No.473 - 2024/01/17(Wed) 19:25:17
土田杏村『マルキシズム批判』 / 石井 [中国]
土田杏村の『マルキシズム批判』を公開した。
批判として価値があるとは思えないが、土田杏村の理解としてはこの面をはずせないだろう。単なるPDF作成者とは言えないほど、いくつもコメントを入れてしまった。彼のファンからは批判を食らうでしょうね。とはいえ、マルクス主義者に対する苛烈な弾圧が始まった時期に、マルクス理解をはずしたもので批判をするというのは、一種、後ろから撃つみたいなもの。本人にはその気はなかった、としても。そういうむずかしい時期の作品です。
No.472 - 2023/11/30(Thu) 10:09:09
高橋里美『認識論』 / 石井 [中国]
高橋里美『認識論』を公開した。全集では第2巻に収録されている。元は、岩波講座に寄せたもので、解説紹介が基調だったが、手を入れて、高橋里美認識論の体裁を与えている。紹介という面が若干うっとうしいが、「認識」を哲学屋の狭い意味から、外延を広げようという意図を持っている。また、認識論から存在論へという風潮が広がっていた時代で、存在を論ずるにも、認識は外せないと言っている。認識論の勉強では、まず先に読むべき論文といえるのじゃないか。まあ、何の知識もなしでは、ちょっと読むのは辛いだろうけれど。

著者独自の考案を述べようとする部分は、納得的とは思えなかったけれども、そういった面に意欲の無い「認識論」は面白くないですね。消化不良の感は残っても、読みごたえのある論文です。
No.471 - 2023/10/20(Fri) 10:44:22
高橋里美全集第三巻 / 石井 [中国] [ Home ]
高橋里美全集 第3巻  時間・歴史および弁証法を公開した。「哲学勉強小部屋」に置く。
時間論という類いはなかなか論じ難いので、俎上に載せる公開文書はすくない。何かのネタになるかと挙げておきます。ついでに残りの弁証法関連の論文も公開しました。但し彼の論じ方は弁証法にとっては役に立たない。まあこういう見方をする人も居るのだ、という参考に。

以前、高橋のフッサール評を、西田評と同時にアップしたつもりだったのを、忘れたというか、リンク頁に挙げるのを忘れていた。訂正する。
No.470 - 2023/09/09(Sat) 19:22:01
時枝誠記著2件 / 石井 [中国] [ Home ]
『古典解釈のための日本文法(増訂版)』と『国語問題のために』を公開した。
時枝のシリーズは一段落ということで、終わり、未収録も有るが、残りは、入手できないので。
No.469 - 2023/08/24(Thu) 20:06:06
『国語教育の方法』公開 / 石井 [中国] [ Home ]
時枝誠記著『国語教育の方法』を公開した。これは2種類刊行されているが、両者を合わせた。題名から「教育の方法」と誤解されないように。大学の教職課程で言えば、先ず教授が上段から一般論をぶち上げ、役に立つ教育論は後に若手が講義する、というところの一般論。
戦後すぐの文部省(いまの文部科学省)の学習指導要領の作成に関わった東京大学国語科教授によるその要領の背景を説明した、とも見得るもの。その方面の研究者には便利かなというもの。——いまでも国語科教材に、文学か論理かという選択問題があるようですが、それに対する時枝誠記の見解が含まれています。
ご本人は東京帝国大学卒業後の就職浪人中に旧制中学で少し教えた程度ですね。大学教授の肩書きで授業参観をしたこともあるようです。
No.468 - 2023/07/31(Mon) 08:35:25
新村出「日本言語学私観」 / 石井 [中国] [ Home ]
新村出「日本言語学私観」を公開した。
全集第2巻では、「言語学概論」と題されている論文だが、後に『言語学序説』ではその名で附録とされている。別に日本文学社から『言語学概論』が出されているのだから、妥当でしょう。短い論文ですが、意気込みを書いているとも読める。時枝論文を読んでいると、西洋言語学に毒された者たちの一人とも見えるけれどもね。本人らからすると、西洋言語学に浸るのではなく、発奮材料にしている、とも言えるでしょう。
この方面の文献は大量にあるので、手を付けるかどうかはさておき、一つ公開。
No.467 - 2023/07/09(Sun) 11:09:44
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