田辺寿利著作集第2巻「コンドルセとコント」を公開した。コントとコンドルセの二つのファイルにした。研究としては繋がったモノでしょうが、別個の論文です。
コントの方は「フランス社会学成立史」の続編に近いモノで、社会学の成立を述べる、という順になる筈ですが、この著の範囲では成立はしていない。コントの三段階説では、自身の立場は第三段階の科学として社会を論じていることになる。田辺の記述の範囲では、そもそも、その「三段階説」そのものが第二段階の形而上学と言うべきでしょう。
コンドルセの方は、彼の著述が翻訳されていない現状から見ると、遺著「人間精神発達史綱」の要約がなされているという意味で貴重なものと思います。 |
No.439 - 2021/03/08(Mon) 10:37:08
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