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三木清全集19巻の入力ミスについて / 小野寺 [ Mail ]
 三木清全集17巻・19巻の一部を拝見しました。ありがとうございます。
 三木清全集19巻について、入力ミスと思われる箇所がありましたので、ご通知いたします。
 ケチをつけているみたいですが、そうではなく、私も随分前ですが、青空文庫に幾つか文章を送ったことがありますが、入力ミスを取り除くのに非常に苦労しました。せっかく、苦労して作ったのですから、できるだけ正確なものの方がよかろうと思った次第です。
 もし、既に承知しているとかで、無用のことでしたら、申し訳ないことです。
 尚、私は、西田幾多郎関連ということで、三木清全集を覗いたまでで、三木清という人間もその文章もほとんど関心はありません。どうされるか知りませんが、返信は無用です。しばらくして、私はインターネット環境から離れる予定ですし。

 以下、三木清全集19巻の入力ミスと思われるもの、気付いたもの。公立図書館に三木清全集がありましたので、その箇所は、本を見て確認いたしました。


『三木清全集 第19巻』pdf版について
(以下できるだけpdf版のフォントに近い文字を用います)

入力ミスと思われるもの(矢印の右(先)が原文)
=============================================

・「日記」(昭和十(一九三五)年四月十五日)
「使つて貫ふ」→「使つて貰ふ」
・「日記」(昭和十一(一九三六)年三月六日)
「書いて貫ひたい」→「書いて貰ひたい」
・「日記」(昭和十一(一九三六)年四月十二日)
「ななか」→「なかなか」
・「日記」(昭和十三(一九三八)年一月一日)
「書齋に引寵つて」→「書齋に引籠つて」
・「日記」(昭和十三(一九三八)年一月六日)
「定額が貫へる」→「定額が貰へる」
・「日記」(昭和十三(一九三八)年一月二十二日)
「因つてゐる」→「困つてゐる」
・「日記」(昭和十三(一九三八)年一月二十八日)
「待つて貫つた」→「待つて貰つた」
・「日記」(昭和十三(一九三八)年二月九日)
「後妻に貫はないか」→「後妻に貰はないか」
・「日記」(昭和十三(一九三八)年四月二十九日)
「終日引寵つて」→「終日引籠つて」
・「日記」(昭和十三(一九三八)年五月一日)
「一日引寵つて」→「一日引籠つて」

・「書簡」「一〇」
「Pietat」→「Pieta"t」(ウムラウト)
・「書簡」一一
「非當に嬉しい」→「非常に嬉しい」
・「書簡」「二二」
「ヴェラスケスの檜」→「ヴェラスケスの?潤v
・「書簡」「一七〇」
「金に因つて」→「金に困つて」
・「書簡」「二一三」
「お世許になり」→「お世話になり」
・「書簡」「二一七」
「その?ゥ侯件が」→「その?ゥ条件が」
・「書簡」二三一
「唐木傾三」→「唐木順三」
・「書簡」「二四七」
「因つてをります。」→「困つてをります。」

三木清による誤字と思われるもの
==============================
・「日記」(昭和十一(一九三六)年二月三日)
「氣煙をあげた」
・「日記」(昭和十二(一九三七)年五月一日)
「内部崩解」

--
以上
No.449 - 2022/03/22(Tue) 08:27:37
時枝誠記論文集二件 / 石井 [中国] [ Home ]
岩波書店から出されている論文集、時枝誠記博士論文集第一、二冊、「言語本質論」と「文法・文章論」を公開した。
収録されている論文は、
第一冊十四篇
鈴木朖の国語学史上に於ける位置に就いて
本居宣長及び富士谷成章のてにをは研究に就いて
伊藤慎吾君著「近世国語学史」を評す
古典注釈に現れた語学的方法
源氏物語帚木巻冒頭の解釈
古語解釈の方法
国語学の体系についての卑見
語の意味の体系的組織は可能であるか
形容詞形容動詞の連用形に於ける述語格と副詞格の識別について
文の解釈上より見た助詞助動詞
心的過程としての言語本質観
言語に於ける場面の制約について
言語に対する二の立場
言語の存在条件

第二冊十九篇
場面と敬辞法との機能的関係について
敬語法及び敬辞法の研究
対人関係を構成する助詞、助動詞
文法研究における一課題
金田一春彦氏の「不変化助動詞の本質」を読んで
詞と辞の連続・非連続の問題
竹岡正夫氏の詞辞論批判に答える
長船省吾氏の詞と辞との区別に関する論文を読む
条件法として解釈される連体形の一用法
「申したまふ」についての考
言語における伝言者の立場について
海道記新註続貂
文章研究の要請と課題
詩歌における音楽性について
「平家物語はいかに読むべきか」に対する一試論
平家物語の異本成立の過程に対する一考察
『平家物語』「戒文」の異文について
栄花物語を読む
言語・文章の描写機能と思考の表現
以上。
No.448 - 2022/03/15(Tue) 19:42:41
河上肇『経済学大綱』下篇 / 石井 [中国] [ Home ]
河上肇『経済学大綱』下篇(資本家的経済学の発展)を公開した。
河上肇全集ではこの下篇は収録せず、『資本主義経済学の史的発展』の校異として収めている。著者としては「其れ」とか「出来」をひらがなに直したりと、一般向けを意識したモノではある。
内容的には経済学史そのものというより、経済学物語と言った感じで、こちらを読んで興味が湧いたら上篇の勉強をする、というものでしょう。

大量にある原文を、原著にあって対照して見るという横道に外れたことをしていたために、ずいぶん時間がかかってしまいました。無駄なことでした。原文など気にすることなく、読み物として気楽に読めるものでした。ことに終わりの方のJ. S. ミルなど、著者が自らの体験と重ね合わせていて、著者の自叙伝を思い浮かべて読むものでしょう。
No.447 - 2022/01/08(Sat) 09:30:20
河上肇『経済学大綱』 / 石井 [中国] [ Home ]
河上肇『経済学大綱』上篇を公開した。
国会図書館でも、グーグルブックスでも公開されている。現代仮名遣いに直している点がメリットという所でしょう。

河上が京都大学で行った講義で、当時学生による講義録が出回ったり、後には中国語訳が出たり、と注目度が高かったようです。今となっては解釈に疑問があったり、量から質への弁証法的飛躍とかに甘さがある、と言うことでしょうが、歴史的文書と捨て置くのももったいない気がします。鵜呑みにするのではなく、ザット目を通して勉強のきっかけにするのもありではないか。
No.446 - 2021/11/03(Wed) 19:13:04
日本資本主義発達史講座 / 石井 [中国]
日本資本主義発達史講座から13篇を公開。
著作権切れの11篇と、不明2篇です。鈴木小兵衛氏の2篇に関しては国会図書館で公開しているのといないのと別れていて、どうかなと悩みつつ公開することに決めました。異論があれば削除しますが、私としては、著者に対して敬意があるから公開するというスタンスです。

「講座派」の名の由来となった論文集ですが、主要な論文は未だしばらく公開可にはならない。この13篇は周辺という感じの論文です。どういった人たちがどのような構えで論じていたか、雰囲気ぐらいは分かるかな、と思います。


↓リアクションありがとうございます。励みになります。
No.445 - 2021/10/07(Thu) 10:55:50
(No Subject) / 三木の研究者 [外国]
このプロジェクトは素晴らしいです。お疲れ様でした!ありがとうございました。
No.444 - 2021/09/02(Thu) 10:24:45
田辺寿利訳『教育と社会学』 / 石井 [中国] [ Home ]
デュルケーム著田辺寿利訳『教育と社会学』を公開した。

"Éducation et Sociologie"の書名でフォコンネ氏の編輯になるもので、デュルケームの大学での講義を幾分覗くことができる、というものです。
Googleが電子テキスト版を有料で出していることを入力中に知りましたが、新漢字に変換してあるとは言え、誤訳のチョックはしているか、どうなのでしょうね。最近の訳は図書館が閉まっていたりで、田辺訳との対比はしていませんが、不満な点が幾つもあります。デュルケームは教育をactionだするのですが、「作用」と訳されています。そういう意味もあるでしょうが、的外れな感を強く持ちます。
enseignementを教育と教授と訳し分けていますが、もうちょっと注意した分け方をしてほしいとか。notionを観念とするのはどうかと思う、など、主な不満箇所にはフランス語を挟んでおきました。

どうでも良い話ですが、国会図書館のデジタル公開されている分で、教育は国家に従えと、デュルケームが主張している付近で数頁が破かれています。二種公開されている一方は無事ですが。まあ、そのあたりは訳の方に問題がある、とおもいます。
No.443 - 2021/06/23(Wed) 21:08:34
以下のフォームに記事No.と投稿時のパスワードを入力すれば
投稿後に記事の編集や削除が行えます。
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