河上肇『経済学大綱』下篇(資本家的経済学の発展)を公開した。 河上肇全集ではこの下篇は収録せず、『資本主義経済学の史的発展』の校異として収めている。著者としては「其れ」とか「出来」をひらがなに直したりと、一般向けを意識したモノではある。 内容的には経済学史そのものというより、経済学物語と言った感じで、こちらを読んで興味が湧いたら上篇の勉強をする、というものでしょう。
大量にある原文を、原著にあって対照して見るという横道に外れたことをしていたために、ずいぶん時間がかかってしまいました。無駄なことでした。原文など気にすることなく、読み物として気楽に読めるものでした。ことに終わりの方のJ. S. ミルなど、著者が自らの体験と重ね合わせていて、著者の自叙伝を思い浮かべて読むものでしょう。 |
No.447 - 2022/01/08(Sat) 09:30:20
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