社会学者の田辺寿利の部屋を新設した。 著作集第一巻から、「パスカルと社会学」「フランス社会学成立史」を公開した。
エンゲルスの「空想から科学へ」を補足するもの、と言うと田辺氏は憤慨するかも知れません。社会学の成立前史であって、単なるユートピア思想ではない、と。しかし、エンゲルスもサンシモンなどを単なる空想家としては描いてはいない。時代を捉えたものであるからこそ、継承され発展しうるものとして描いている。まあ、後の者が非科学的だと触れ回ることはあったかも知れませんが。一つ不満を言っておきますと、これは学説史であって、社会学の成立史としては不十分です。貴重な研究ではあるでしょうが。
田辺の著は、コントまで進まなければなりませんが、未完の著と言うところです。それは第二巻に別途の論文として有るので、次の作業とします。 |
No.438 - 2021/02/10(Wed) 11:40:26
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