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メルヴィル作品の上映情報、感想はもちろん、関連する事柄等、何でもどうぞ。
没後35年 / マサヤ@管理人
皆さん、こんばんは。管理人です。

先にお知らせしそびれましたが、去る8月2日はメルヴィル監督の命日でした。
亡くなったのが1973年のことですので、今年でちょうど没後35年となります。

2006年の『影の軍隊』アメリカ公開以来、世界的な再評価がされつつある感のあるメルヴィル監督ですが、残念ながら、我が日本では一向にその気配が見られません。
今度の『いぬ』『海の沈黙』の劇場公開が、その何かのきっかけになれば、と思います。
No.1211 - 2008/08/04(Mon) 02:22:16
『契約殺人』と『サムライ』 / 虎
Fauxさん、こんばんは。
No.628で書いておられる『契約殺人』について調べたのですが、『サムライ』に影響を与えたのではという気がしてきました(『契約殺人』は未見ですが)。実際のところはどうなのでしょうか?

『契約殺人』冒頭シーン 『サムライ』に似ていないでもない。テーマ曲が印象的。
http://videobeta.aol.com/video-detail/murder-by-contract-movie-clip-opening-credits/3139249808
『契約殺人』ムービー・クリップ
http://www.vtap.com/video/Murder+By+Contract+--+%2528Movie+Clip%2529+Feelings/CL0104055677_10192d5f6_c3c6bXVyZGVyLmJ5LmNvbnRyYWN0
『契約殺人』の画像
http://filmfanatic.org/reviews/?p=5331
ポスターなど
http://www.moviegoods.com/movie_poster/murder_by_contract_1959.htm
デニス・シュワルツ氏のレビュー 『サムライ』に言及
http://www.sover.net/~ozus/murderbycontract.htm
IMDbの『サムライ』のムービー・コネクション
http://www.imdb.com/title/tt0062229/movieconnections
オールシネマ
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6947
はるまきさんの『契約殺人』のレビュー
http://bcaweb.bai.ne.jp/harumaki/hukikae-ei13.htm
細川晋 世界映画DVD発見
http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/12/23_1.php
世界映画DVD発見 アンドルー・レクターの映画トップ10
http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/10/19_100.html
No.1205 - 2008/08/03(Sun) 00:24:15
Re: 『契約殺人』と『サムライ』 / Faux
  虎さん、お早うございます。
 『契約殺人』はNo.628に書いたように劣悪な海賊版DVD-Rで見ましたが、確かにご紹介のTCM(ターナー・クラシック・ムーヴィーズ)の冒頭クリップの鏡に向かって身づくろいする自己愛的な主人公の様子など『サムライ』を思わせます。
 TCMのサイト(なぜか、今見ようとしたらクリップ再生できませんが、4種のクリップがあります。そのうちひとつは、ジェイムズ・エルロイによる放映時の解説です。詳細なFull Synopsisも読めます)
http://www.tcm.com/tcmdb/title.jsp?stid=27664&atid=52672&category=overview

 極度に非情で偏執狂的な孤高の殺し屋という人物設定は、もしかするとなんらかの影響関係があるのかもしれませんが、映画そのものは、組織から派遣されたコメディリリーフ的な二人組との滑稽なやり取り(上記サイトのクリップ参照)や、後半のシュールな展開は、まったく別の屈折したテイストで叙情味には欠けます。『サムライ』の物語もある意味では荒唐無稽ながら、一定の日常的リアリズムを重視していると思われますが、『契約殺人』はもっとデタラメな遊びに満ちた非日常的な感じで、鈴木清順の『殺しの烙印』ほどデタラメではありませんが、よりカルト的です。
 スコセッシが『タクシードライバー』のトラヴィス役に、この人物造形を反映させたのは確かです。ジム・ジャームッシュに影響を与えたという説もあります。
 監督のアーヴィング・ラーナーは来年生誕100年を迎えますが、『契約殺人』と同じヴィンス・エドワーズ主演、ルシアン・バラード撮影の『City of Fear』(59)も海賊版DVD-Rで見たいと思っています。
http://www.tcm.com/tcmdb/title.jsp?stid=27604
 ラーナーは晩年にスコセッシの『ニューヨーク、ニューヨーク』の編集監修をしています。
 No.634にも書いた、アンソニー・マンの隠れた2大傑作『最前線』(57)と『神の小さな土地』(58。公開題『真昼の欲情』)でも製作・監督に協力していますが詳細は不明です。

 個人的には、あまりに奇抜な『契約殺人』よりも、アレン・バロン監督・主演のシンプルな『Blast of Silence』の方が好みです。No.894に書いたようにCriterion盤が出たので、ご覧になった方も増えているような気がします。こちらの方がジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に近いです。
 『契約殺人』DVD-Rは、Hard to Find Filmsなどで買えます。Hard to Find Films盤は未見ですが、EXCELLENT quality WIDESCREEN printとあるので、TCMで最近放映したもののコピーと思われます。私が見たのは、おそらく地上波放映のトリミング版のコピーでした。
 Hard to Find Filmsの『契約殺人』
http://shop.vendio.com/HARDTOFINDFILMS/item/961254471/index.html
 同『City of Fear』
http://shop.vendio.com/HARDTOFINDFILMS/item/978356455/index.html
No.1206 - 2008/08/03(Sun) 05:13:56
Re: 『契約殺人』と『サムライ』 / Faux
  スコセッシの『ディパーテッド』(2006)は未見ですが、ハワード・ショアのスコアは、『契約殺人』のペリー・ボトキン(1907−73)のギター曲を参考にしているそうです。
http://movies.about.com/od/thedeparted/a/departedms93006_2.htm
 『契約殺人』のサントラEPは「殺し屋のテーマ The Executioner Theme」「殺し屋のワルツ Waltz of the Hunter」という邦題でテイチクから出ていました。日本では映画公開に先立ってヒットしました。
 Yahoo!オークションで検索すると出品記録があると思います。
  「殺し屋のテーマ」(演奏は匿名の素人)
http://jp.youtube.com/watch?v=CR0AFOFSQPA
 ペリー・ボトキンについて(英語)。TVシリーズ「じゃじゃ馬億万長者」(62−70)の主題曲「じゃじゃ馬娘エリー・メイのテーマ」が流れます。
http://bakeyandbetty.com/botkin.html

 『ディパーテッド』の「Beacon Hill」(演奏:シャロン・イズビン)
http://jp.youtube.com/watch?v=j7KDQXySWXI
 「The Departed Tango」(ギター演奏:マーク・リボーとラリー・ソルツマン)
http://jp.youtube.com/watch?v=Mb3DoZcpOcw
 以下の日本語記事も参照。
http://blog.mousato.com/?eid=398343
 マーク・リボーの公式サイト
http://www.marcribot.com/
No.1207 - 2008/08/03(Sun) 10:26:20
Re: 『契約殺人』と『サムライ』 / 虎
Fauxさん、こんにちは。
ご回答ありがとうございます。
『契約殺人』は滑稽なやり取り、シュールな展開、デタラメな遊びに満ちた非日常的な感じなど『サムライ』とはだいぶテイスト、ムードが違うのですね。
『Blast of Silence』、『契約殺人』、『City of Fear』は懐があたたかければ欲しいところです。

TCMのサイトは私もクリップ再生できませんが、たぶん同内容のクリップが次のサイトで見られます。
http://www.vtap.com/topic/Murder+by+Contract/VM857987

「殺し屋のテーマ」は映画公開前からヒットしたのですか。昔、ラジオか何かで聴いたような気もします。

「じゃじゃ馬億万長者」は子供の頃見ていましたが、「じゃじゃ馬娘エリー・メイのテーマ」は覚えていません。下の曲は少し覚えています。
http://www.mitene.or.jp/~inushima/midi3.html

『ディパーテッド』は私も未見です。
No.1208 - 2008/08/03(Sun) 11:51:40
Re: 『契約殺人』と『サムライ』 / Faux
虎さん、こんにちは。
 諸物価値上がりの折、当方もいい年をして恥ずかしながら貧乏暮らし、諸般の事情により、ここ3年、冷房、冷蔵庫等も壊れたままなので連日の猛暑もこたえます。
 ご教示のサイトでエルロイ解説見ましたが、後説でワイズの『拳銃の報酬』(59)が最後の偉大なフィルム・ノワールと言っているのは、まさに通説のとおりです。
 エルロイの選んだ4本の番組中、アーヴィン・カーシュナーの『Stakeout on Dope Street』(58)は未見です。撮影がこれが初のハスケル・ウェクスラー(『アメリカ、アメリカ』『バージニア・ウルフなんかこわくない』『夜の大捜査線』)というのは気になります。ウェクスラーはアーヴィング・ラーナーの『青春のさまよえる時 Studs Lonigan』(TV放映題。60)の撮影監督も手がけていますが、これは未見です。
 ドン・シーゲルのサンフランシスコ犯罪活劇『殺人捜査線 The Lineup』はついこの前、WOWOWで放映したばかりですが、知る人ぞ知るカルト作です。TVシリーズのスピンオフなので、冒頭の警察の捜査方法の紹介部分はやや冗漫なのですが、殺し屋2人組が登場するところから一挙に加速します。以下、日本語記事。
http://chisesoeno.com/blog/2008/07/20080708-02.html
http://www.wowow.co.jp/schedule/ghtml/020779001V1.html
http://eiganokuni.com/feature/2008/06/_1_2text_by.php
 以下には、エルロイのTCMセレクションへの言及が。
http://eiganokuni.com/feature/2008/06/_1_3text_by.php
 日本でビデオが出ている『札束無情 Armored Car Robbery』(50)は集団強盗もの活劇で、列車サスペンスの傑作『その女を殺せ Narrow Margin』(52)と並ぶ、リチャード・フライシャーRKO時代のノワールの快作です。
 『その女を殺せ』冒頭クレジット
http://jp.youtube.com/watch?v=TevlxSDbCVI
 『その女を殺せ』メイキングと予告編はこちらですが、なぜかメイキングの方は再生不可。
http://www.tcm.com/tcmdb/title.jsp?stid=1919
 『その女を殺せ』メイキング(抜粋とフライシャーの談話)
http://www.vtap.com/video/Narrow+Margin%252C+The+-+an+original+TCM+featurette/CL0058404624_58e002f3c_TzI0NjIwMA
No.1209 - 2008/08/03(Sun) 15:01:56
Re: 『契約殺人』と『サムライ』 / 虎
Fauxさん、こんばんは。
私は英語が聞き取れないので、エルロイがワイズの『拳銃の報酬』が最後の偉大なフィルム・ノワールと言っていると教えていただき、ありがたいです。
WOWOWのドン・シーゲル特集は、貧乏でWOWOWに加入できず、観られなくて残念です。
桑野仁氏の特別寄稿は大変勉強になりました。
『札束無情』と『その女を殺せ』はぜひビデオで観たいです。
No.1210 - 2008/08/03(Sun) 19:47:32
『海の沈黙』上映 / Faux
 みなさん、こんばんは。
  9月に、東京・有楽町朝日ホールには、日仏交流150周年を記念した映画祭「フランス映画の秘宝」が開催されます。
 ジャック・ベッケルの『最後の切り札』(42)、ブレッソンの『罪の天使たち』(43)、メルヴィルの『海の沈黙』(47)などの日本未公開の名作が上映されます。
http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=7272

■上映作品
『父帰らず』(ジャン・グレミヨン)1930年
『マイエルリンクからサラエヴォへ』(マックス・オフュルス)1939年
『最後の切り札』(ジャック・ベッケル)1942年
『罪の天使たち』(ロベール・ブレッソン)1943年
『僕の瞳になって』(仮) (サッシャ・ギトリ) 1943年
『最後の休暇』(ロジェ・レーナルト)1947年
『海の沈黙』(ジャン=ピエール・メルヴィル)1947年
『パリ横断』(クロード・オータン=ララ)1956年
『肉屋』(クロード・シャブロル)1969年
『野蛮な遊戯』(ジャン=クロード・ブリソー)1983年
『刑事物語』(モーリス・ピアラ)1984年 
『三重スパイ』(エリック・ロメール)2003年
『誰でもかまわない』 (ジャック・ドワイヨン) 2007年
No.1188 - 2008/07/17(Thu) 02:52:12
Re: 『海の沈黙』上映 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
こんな機会は二度とあるかないかというビッグ・ニュースですね。
『海の沈黙』以外のラインアップも凄いです。
個人的には、オータン=ララの『パリ横断』、シャブロルの『肉屋』、ロメールの『三重スパイ』といったところも楽しみです。
有楽町朝日ホールは大きな会場なので、大スクリーン?で『海の沈黙』を観られるのも楽しみです。
No.1189 - 2008/07/18(Fri) 01:19:21
前売り開始 / Faux
  「フランス映画の秘宝」前売り開始。
http://t.pia.jp/feature/cinema/france/france.html
 作品・作家選定は、セルジュ・トゥビアナ氏(シネマテーク・フランセーズ館長)と蓮實重彦氏(映画評論家/元東京大学総長)の二人。
 ジャン・グレミヨン作品は『曳き船』(41)になりました。
 ギトリ作品の邦題は『あなたの目になりたい』になりました。
 『海の沈黙』の上映は、9月6日(土)10:30と9月12日(金)19:10。
No.1204 - 2008/08/02(Sat) 20:27:13
ジャン・ベッケル新作 / Faux
 みなさん、こんばんは。
  ジャン・ベッケル監督、ダニエル・オートゥイユ主演『画家と庭師とカンパーニュ』(2007)が、8月2日から渋谷Bunkamuraル・シネマで上映されます。
http://www.wisepolicy.com/dialogue_avec_mon_jardinier/
  製作のルイ・ベッケルは、ジャン・ベッケルの息子です。
 ルイ・ベッケル製作、ジャン・ベッケル監督の最新作は『Deux jours a tuer』(2008)です。ソフィ・ベッケルの夫ピエール・ヴァネックも出ています。主演は『ロング・エンゲージメント』(2004)などの喜劇俳優アルベール・デュポンテル。
 『Deux jours a tuer』公式サイト
http://www.deuxjoursatuer-lefilm.com/
 セルジュ・レジアニの歌「Le Temps qui reste」(作詞:ジャン=ルー・ダバディ、作曲:アラン・ゴラゲール)が使われています。フランソワ・オゾンの余命数ヶ月の写真家を扱った『ぼくを葬(おく)る』(2005)の原題と同じ「残された時間の意です。
 以下の日本語記事も参照。
http://imhere8128.seesaa.net/article/95030287.html
 レジアニの歌
http://jp.youtube.com/watch?v=EOSLf_-4fG0

Combien de temps...
Combien de temps encore
Des années, des jours, des heures, combien ?
Quand j'y pense, mon coeur bat si fort...
Mon pays c'est la vie.
Combien de temps...
Combien ?

Je l'aime tant, le temps qui reste...
Je veux rire, courir, pleurer, parler,
Et voir, et croire
Et boire, danser,
Crier, manger, nager, bondir, désobéir
J'ai pas fini, j'ai pas fini
Voler, chanter, parti, repartir
Souffrir, aimer
Je l'aime tant le temps qui reste

Je ne sais plus où je suis né, ni quand
Je sais qu'il n'y a pas longtemps...
Et que mon pays c'est la vie
Je sais aussi que mon père disait :
Le temps c'est comme ton pain...
Gardes-en pour demain...

J'ai encore du pain
Encore du temps, mais combien ?
Je veux jouer encore...
Je veux rire des montagnes de rires,
Je veux pleurer des torrents de larmes,
Je veux boire des bateaux entiers de vin
De Bordeaux et d'Italie
Et danser, crier, voler, nager dans tous les océans
J'ai pas fini, j'ai pas fini
Je veux chanter
Je veux parler jusqu'à la fin de ma voix...
Je l'aime tant le temps qui reste...

Combien de temps...
Combien de temps encore ?
Des années, des jours, des heures, combien ?
Je veux des histoires, des voyages...
J'ai tant de gens à voir, tant d'images..
Des enfants, des femmes, des grands hommes,
Des petits hommes, des marrants, des tristes,
Des très intelligents et des cons,
C'est drôle, les cons ça repose,
C'est comme le feuillage au milieu des roses...

Combien de temps...
Combien de temps encore ?
Des années, des jours, des heures, combien ?
Je m'en fous mon amour...
Quand l'orchestre s'arrêtera, je danserai encore...
Quand les avions ne voleront plus, je volerai tout seul...
Quand le temps s'arrêtera..
Je t'aimerai encore
Je ne sais pas où, je ne sais pas comment...
Mais je t'aimerai encore...
D'accord ?
No.1202 - 2008/08/01(Fri) 19:51:51
ジャン・ベッケル会見映像 / Faux
2008年5月13日、『画家と庭師とカンパーニュ』が上映された、GFT(グラスゴー映画劇場)の「フランス映画祭UK」でのジャン・ベッケル、ルイ・ベッケル、ジャン=ピエール・ダルサンの公開会見(英語)
http://jp.youtube.com/watch?v=HrNm8STQxFk
 
No.1203 - 2008/08/02(Sat) 03:36:02
フランス犯罪の波 / Faux
 ニューヨークのフィルム・フォーラムで「フランス犯罪の波」特集が8月8日から9月11日まで開催。
http://www.filmforum.org/films/crimewave.html
 上映作品は、『男の争い』(55。ダッシン)、『セリ・ノワール』(79。コルノー)、『真夜中の刑事/PYTHON357』(76。コルノー)、『パリの大泥棒』(67。マル)、『ボルサリーノ』(70。ドレー)、『太陽がいっぱい』(69。クレマン)、『太陽が知っている』(69。ドレー)、『ハジキを持ったおじさんたち Les Tontons flingueurs』(特殊上映題。63。ロトネール。原作アルベール・シモナン)、『仁義』(70。メルヴィル)、『現金に手を出すな』(54。ベッケル)、『賭博師ボブ』(55。メルヴィル)、『美しき小さな浜辺』(49。イヴ・アレグレ)、『Nous sommes tous des assassins (われらはみな殺人者)』(52。カイヤット。出演マルセル・ムルージ、レモン・ペルグラン)、『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』(95。シャブロル)、『殺しの傷 Les Blessures assassines』(特殊上映題。2000。ジャン=ピエール・ドニ。出演シルヴィ・テステュー。有名な「パパン事件」の映画化)、『スリ』(59。ブレッソン)、『抵抗』(56。ブレッソン)、『真実』(60。クルーゾ。ニュープリント)、『気狂いピエロ』(65。ゴダール)、『暗くなるまでこの恋を』(69。トリュフォー)、『いぬ』(62。メルヴィル)、『墓場なき野郎ども』(60。ソテ)、『Coup de torchon』(81。タヴェルニエ。原作ジム・トンプソン『ポップ1280』)、『サン・ポールの時計職人 L'Horloger de Saint-Paul』(特殊上映題。74。タヴェルニエ)、『CENSORED殺人事件 Garde a vue』(DVD題。81。ミレール)、『悪魔のような女』(55。クルーゾ)、『顔のない眼』(59。フランジュ)、『シシリアン』(69。ヴェルヌイユ。ニュープリント)、『リスボン特急』(72。メルヴィル)、『死刑台のエレベーター』(57。マル)、『勝手にしやがれ』(59。ゴダール)、『はなればなれに』(64。ゴダール)、『肉体の冠』(52。ベッケル)、『赤い手のグッピー』(43。ベッケル)、『犯罪河岸』(47。クルーゾ)、『望郷』(37。デュヴィヴィエ)、『恐怖の報酬』(52。クルーゾ)、『ピアニストを撃て』(トリュフォー)。

 『ハジキを持ったおじさんたち』台所の場面(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=XqtH3n3QgYU
 脚本家ミシェル・オディアールのサイト(仏語)
http://www.michelaudiard.com/dialogues/dialoguesLestontons.htm
 『われらはみな殺人者』冒頭クレジット
http://jp.youtube.com/watch?v=n3Q6aDjSBwY
 『殺しの傷』予告編(英語版)
http://jp.youtube.com/watch?v=OWqj4q7h5tE

 サンディ・マンデルバーガーの紹介記事(英語)
http://mandelberger.cineuropa.org/2008/07/french-crime-wave-hits-manhattan.html
No.1197 - 2008/07/30(Wed) 06:59:23
Re: フランス犯罪の波 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
「フランス犯罪の波」特集の情報ありがとうございます。
日本でもそのままやってもらいたいくらい、大変興味深いラインナップですね。
『ハジキを持ったおじさんたち』は初めて知りましたが、ご紹介のユーチューブを観る限りコメディ・タッチ?で面白そうです。
No.1199 - 2008/07/31(Thu) 01:14:52
ハジキを持ったおじさんたち / Faux
  山田宏一『新編 美女と犯罪』(ワイズ出版)所収「ミレーユ・ダルクとハジキを持ったおじさんたち」、232−233頁。「『ハジキを持ったおじさんたち』(一九六三)という、ミレーユ・ダルクが登場するまえの、これも日本未公開のロートネル活劇では(一九九五年末から東京・京橋の国立近代美術館フィルムセンターで催された「映画生誕百周年記念――ゴーモン映画の100年/フランス映画の100年」で初上映された)、暗黒街の親分、リノ・ヴァンチュラが、かわいい姪の結婚式に間に合うように、なみいる敵をバッタ、バッタとなぎ倒し、マシンガンとダイナマイトの硝煙を駆け抜けて、見事、間一髪、教会にすべりこむ。ハムレットの長ぜりふの出だしの文句をもじったアルベール・シモナン(もちろん「現金に手を出すな」の作者である)の「暗黒叢書(セリ・ノワール)」の一冊「現金か、現金ならざるか(グリスビー・オア・ノット・グリスビー)」の映画化で、リノ・ヴァンチュラは、表向きはギャングづらなどまったく見せないやさしいおじさん(トントン)。かわいい姪の婚約者(クロード・リッシュが演じていた)がインテリ学生なのはいいけれども、やたらと学のあるところをひけらかすのでイライラしているのだが、ことEEC(欧州経済共同体)の話になるや、さすがに暗黒街のボスともなると、盗んだ金塊をドルやフランに換えたりしなければならないので、金融取引には精通していて、世界経済と国際金融市場の明確な分析を披露して、インテリ学生をすっかり煙に巻いてしまうところがある。
 サイレンサーの銃撃戦というのもロートネル活劇の十八番で、庭園の木かげと屋敷とでドンパチ(といっても消音拳銃だから、プスッ、プスッという音が飛び交うだけだが)やっていると、イギリス風の老紳士が通りかかって挨拶していくので、みんなピストルを隠して、礼儀正しくお愛想笑いなどして挨拶を返しながら、すかさずまた、プスッ、プスッとやり合うという優雅なナンセンス・コメディーが展開するのである」。
No.1201 - 2008/07/31(Thu) 04:02:28
はじめまして / デニス・ムーア
国立近代美術館で「いぬ」が上映されますよ。
他にもすごいラインナップです。。。。。
No.1195 - 2008/07/22(Tue) 20:08:47
Re: はじめまして / マサヤ@管理人
デニス・ムーアさん、はじめまして。
当サイトの管理人です。
『いぬ』の上映情報ありがとうございます。
こちらですね。
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2008-08-09/kaisetsu.html#outline
東京国立近代美術館フィルムセンターは私の職場からも近いので、できる限り通いたいと思っています。
ちなみに、『いぬ』以外で特に観たいのは、アントニオーニの『夜』です。
No.1196 - 2008/07/23(Wed) 21:54:44
『夜』修復版 / Faux
  検閲削除場面を復元した『夜』(61。アントニオーニ)の初修復版は、
英国Eureka/Masters of Cinema盤DVDに収録されました。
http://www.eurekavideo.co.uk/moc/catalogue/la-notte
 Criterion Forumへのmartin氏の投稿。Eureka盤『夜』DVDの復元された8箇所を特定。キャプチャー画像あり。特に#2が顕著なようです。検閲というより別の理由による削除のように思えますが。
http://www.criterionforum.org/forum/viewtopic.php?t=7139&start=75

#1 at 0.00:00:57秒
ピレッリ・ビルのパン・ダウン開始前のモンタージュ・シークエンス。
#2 at 1.13:00:約20秒
電話をかけたモローが受話器を戻した後、カメラは20秒長くモローをとらえ続ける。
#3 at 1.16:40:約9秒
マストロヤンニとヴィッティの父が去った後、カメラは9秒長くヴィッティと他の人物をとらえ続ける。
#4 at 1.19:50:約5秒
モローがテーブルの前に座り、マストロヤンニが立っている場面で、マストロヤンニがフレームアウトしたあと5秒長くモローをとらえ続ける。
#5 at 1.33:14:約8秒
ヴィッティが「そうよ、すべて」と言うとき、召使が燭台を運んでくるまで8秒場面が続く。
#6 at 1.49:08:約8秒
モローが「真実じゃないの?」と言った後、マストロヤンニが8秒長くフレーム内にいる。
#7 at 1.56:18:約3秒(?)
最後のパンの直前に急に数秒がカットされていると思われる。
#8 at the end:数秒
エンド・クレジットが長い。
No.1198 - 2008/07/30(Wed) 07:32:35
Re: はじめまして / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
『夜』の修復版情報ありがとうございます。
いろいろ細かく削除された部分があるのですね。
好きな作品なので、国内盤DVDは所有しておりますが、正直なところ、それほど何度も観直しているわけではありません。
それだけに、今回の映画祭はスクリーンで観られるチャンスなので楽しみです。
No.1200 - 2008/07/31(Thu) 01:18:58
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