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メルヴィル作品の上映情報、感想はもちろん、関連する事柄等、何でもどうぞ。
「影の軍隊」UPJ版DVDレンタル開始 / 澤 [ Mail ]
みなさん、こんにちは。

昨年の11月8日に1500円という廉価版で発売され、あっという間に売り切れてしまった、ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンの「影の軍隊」のDVDが、TSUTAYA DISCAS で、6月12日からネットレンタル可能となります。DISCASの「保有枚数」は20枚で、新作話題作の10分の1程度ですから、即レンタルできるかどうかは分かりませんが、ともかくも朗報と思い、ご報告します。ネットオークションなどで、信じられないような高値で取引されているのを、苦々しく思っておりました。こうした状況にこれで少し歯止めがかかるのではないかと思っております。また、TSUTAYAの店頭レンタルでも扱われる可能性があります。そうなると、レンタルの機会はさらに増えてきます。
No.1076 - 2008/05/05(Mon) 09:35:17
Re: 「影の軍隊」UPJ版DVDレンタル開始 / マサヤ@管理人
澤さん、こんばんは。
嬉しい情報ありがとうございます。
こちらですね。
http://www.discas.net/netdvd/goodsDetailN.do?pT=0&titleID=0080263618#
すでにかなり予約が入っているようですが、観たくても観られないという現在の状況が少しでも改善することは間違いないですね。
仰るとおり、店頭レンタルでも広く扱われることを期待したいです。
No.1077 - 2008/05/05(Mon) 19:17:05
「影の軍隊」再発 / Faux
 みなさん、こんにちは。
ユニバーサルの『影の軍隊』DVDが8月7日、再発されます。初回限定生産です。
http://www.universalpictures.jp/armyofshadow/
No.1089 - 2008/05/16(Fri) 13:11:57
Re: 「影の軍隊」UPJ版DVDレンタル開始 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんにちは。
嬉しい情報ありがとうございます。
ようやく再発ですね。
遅すぎた感もありますが、今回も初回限定生産ということで、前回のようにあっという間に市場から消えることも予想されますね…。
No.1091 - 2008/05/16(Fri) 17:45:13
賭博師 ボブ モーニングで上映 / 影
映画ってモノは館(小屋)で見ての映画だから、その点

渋谷シネマラブァー での18日(5月)モーニング 11時

のボブはいいですねーー。

何回も見てます そして筋も知ってます それでも 行く

周りの雰囲気や どうだ 良いだろう と 一人自慢。

これを 太陽がいっぱい で何十回もやり 金が掛かった。

館でみる 家で見る 十倍も違う どうだ! 見たかーー。

です。 ちなみに モーニングは1000円です。
No.1088 - 2008/05/15(Thu) 12:28:05
Re: 賭博師 ボブ モーニングで上映 / マサヤ@管理人
影さん、こんにちは。
映画はやはり映画館で観たいですよね。
好きな映画ならば尚更です。
今度の『賭博師ボブ』の上映、私は都合がつきませんが、多くの人に楽しんでいただきたいと思っています。
1000円というのも嬉しいですよね。
No.1090 - 2008/05/16(Fri) 17:42:51
きちがいピエロほか / Faux
 みなさん、こんばんは。
 ゴダールの『気狂いピエロ』(65)の原題「ピエロ・ル・フ Pierrot le fou」は、実在のギャング、ピエール・ルトレル Pierre Loutrel(1916−46)のあだなです。フランス語の「ピエロ」はピエールの愛称で、「ル・フ le fou」は「キチガイ」という意味のほか「道化=ピエロ」の意味もあるので、それをもじったあだななのではと思われます。
 「きちがいピエロ」ことピエール・ルトレル、「マンモス」ことアベル・ダノス(1904−52)は、1941年から44年まで、アンリ・ラフォン(1902−44)と共にフランスのゲシュタポ、カルラングの主要メンバーでした。しかし、その後、レジスタンス側へと転向、二重スパイとなりました。
 1945年に、ルトレルらはギャング団「Gang des Tractions Avant(前輪駆動団=シトロエン・ギャング)」を結成、仲間にレモン・ノディ、1950年の「公敵第1号」エミル・ビュイソン(1902−56)、ベン・バルカ誘拐に関わったジョー・アティアらがいました。「トラクシオン・アヴァン(前輪駆動)」はシトロエン社のシトロエン・トラクシオン・アヴァンのことです。
 競輪王者だったアンドレ・プス(19−05)もルトレルの知人でした。
http://andrepousse.free.fr/Pigalle2.htm
 
 アンリ・ラフォンと共にフランス・ゲシュタポの中心人物とされる、元警部のピエール・ボニは、1933年の疑獄事件「スタヴィスキー事件」の秘密工作に関わり警察を辞職、戦時中はカルラングに協力、戦後、ラフォンと共に銃殺刑に処せられました。『薔薇のスタビスキー』(74)ではボニ警部役はクロード・リッシュが演じています。
http://www.france-justice.org/html/affaire_seznec/pierre_bonny.htm
  ノゲイラ著『サムライ』120頁より「ドイツによる占領がすべてを一変させたね。戦前には、一方に「暗黒街(ミリュー)」、もう一方に警察があった。それから、突然、占領とともに、ドイツのゲシュタポとフランスのゲシュタポが生まれたんだ。フランスのゲシュタポはフランスの警官とやくざとで構成されていた。警官と同数のやくざがいたんだ。パリのゲシュタポでいちばん有名なのにローリストン通りのゲシュタポがあるが、あそこには同時期にアベル・ダノスとボニ警部がいた」。
 フランスから米国へのヘロイン密輸組織「フレンチ・コネクション」の原資は第二次大戦中にカルラングの資金を、ラフォンの部下オギュスト・リコールが流用したものです。なお、映画『フレンチ・コネクション』原作者ロビン・ムーアは今年2月、85歳で亡くなりました。
 フランス・ゲシュタポ、ラフォン=ボニ組の話はTV映画『93, rue Lauriston 』(2004。ドニ・グラニエ=ドフェール)で描かれています。題名は上記メルヴィルの談話にもあるように、ゲシュタポの置かれていた住所です。
 ジョゼ・ジョヴァンニの小説『気ちがいピエロ Histoire de fou』はピエール・ルトレルをモデルとしています。自ら監督した映画版『ル・ジタン』(75)も「シトロエン・ギャング」を描いています。「ピエロ・ル・ナイフ(お人よしのピエロ)」という役をモリス・ビローが演じています。柴田錬三郎訳『ル・ジタン 犯罪者たち』(ケイブンシャ文庫)は『Histoire de fou』の自由翻案(?)だそうです。
 ジョヴァンニのサイト(仏語)
http://www.jose-giovanni.net/index.html
 
 ジョヴァンニ原作、クロード・ソテ監督の『墓場なき野郎ども』(60)は、「マンモス」ことアベル・ダノスをモデルにしています。リノ・ヴァンチュラの役名はアベル・ダヴォスに代えられています。スタン・クロルの役名はレモン・ナルディですが、モデルはレモン・ノディでしょう。
 アベル・ダノスについてのエリック・ギヨン・インタヴュー(仏語。ダノスの写真が見られます)
http://vids.myspace.com/index.cfm?fuseaction=vids.individual&videoid=7811893
 『Abel Danos, dit : Entre Résistance et Gestapo』(2006,Fayard)の著者 エリック・ギヨンのサイト(仏語)
http://ericguillon.wordpress.com/

 ノゲイラ書229頁。「パリの七つのゲシュタポはすべて同じように編成されていたんだ。そのなかでいちばん有名なローリストン通りのゲシュタポには、既に君に話したが、『墓場なき野郎ども』のアベル・ダヴォスであるアベル・ダノスがいた」。
 以下のサイトにあるクロード・ソテの談話によると、ソテは実際のダノスのことは知らなかったようです。
http://www.rialtopictures.com/classe.html
 フランス国家警察の元刑事ロジェ・ボルニシュ原作、ジャック・ドレー監督の『フリックストーリー』(75)は、1947年のエミル・ビュイソンを描いています。アンドレ・プスもエミルの兄ジャン=バチスト役で出ています。
 以下の英語レヴューでは『サムライ』と比較しながらも、演出はメルヴィルには及ばないとしています。
http://filmsdefrance.com/FDF_Flic_Story_rev.html
 ボルニシュ原作、ドレー監督の『友よ静かにCENSORED』(76)は、1945年の「シトロエン・ギャング」を扱っています。「マンモス」ことリュシアンに扮すのはモリス・バリエ、レモンに扮すのはロベール・ベルタン。ドロン扮すのはロベール・ル・ダングですが、「ル・ダングle dingue」は「キチガイ」の意味。
http://filmsdefrance.com/FDF_Le_Gang_rev.html
 クロード・ルルーシュ監督、ジャック・デュトロン主演の『レジスタンス/反逆 Le Bon et les Mechants』(ビデオのみ。76)も「シトロエン・ギャング」の歴史を扱っています。ブリュノ・クレメール、セルジュ・レジアーニも出ています。
http://filmsdefrance.com/FDF_Le_Bon_et_les_mechants_rev.html
 
 ノゲイラ書284頁。「パリの〈ホテル・マジェスティック〉に本部を置いていたゲシュタポから逃げるジェルビエは、リヴィエール、[のちの]新共和国連合[引用注:仏語では「UNR」]の代表だよ」。
 UNR代表のリヴィエールという人物はいないようなので、これは、1947年のフランス人民連合(RPF)に参加したポール・リヴィエール(12−98)のことだと思われます。彼は大使館付武官として56年12月から59年末まで東京にいました。
http://www.ordredelaliberation.fr/fr_compagnon/848.html
 シムノンに『メグレと超高級ホテルの地階 Les Caves du Majestic』(77)という小説があります。1945年にリシャール・ポチエ監督、アルベール・プレジャン主演で映画化されていますが、近年のTV映画版(93)のDVDがアイ・ヴィ・シーから『新メグレ警視/ホテル・マジェスティックのワイン蔵』の題で2001年に出ています。監督はスイスのクロード・ゴレッタ。メグレ役は『レジスタンス/反逆』、『危険を買う男』(76)のブリュノ・クレメール、ジャック・タチの親戚のコメディアンで『プレイタイム』修復に尽力したジェローム・デシャンも出演。以下、日本での放映情報。
http://www.foxcrime.jp/bangumi/maigret/episode.shtml
 
 なおゴダールの『気狂いピエロ』はジョヴァンニの小説『気ちがいピエロ』とはまったく関係ありません。ベルモンド扮するゴダールの主人公は、そもそもフェルディナンという名前で対独協力作家フェルディナン・セリーヌから採られています。「ピエロ・ル・フ」という愛称は、彼をだますマリアンヌという女性が「モナミ・ピエロ(わたしの友だちのピエロ)」(別名「月の光  Au clair la lune」。フランスの18世紀の有名な民謡。歌いだしが"Au clair de la lune, Mon ami Pierrot,")と呼びたいがために勝手につけたものです。
 「月の光」を歌う人たち
http://jp.youtube.com/watch?v=K5sP-o5lags

 『気狂いピエロ』の原作はライオネル・ホワイト(1905−85)の『妄執 Obsession』(60)ですが邦訳はありません。本当はナボコフの『ロリータ』を元ネタにしたかったようです。原作と言っても、ゴダールのことなので、いくつかの設定を転用しているだけでしょうが。ホワイトはキューブリックの『現金に体を張れ』(56)の原作(『逃走と死と Clean Break』)で有名です。
No.1074 - 2008/05/03(Sat) 01:37:40
Re: きちがいピエロほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
『気狂いピエロ』を始めとするたくさんの情報ありがとうございます。
特にアベル・ダノスがらみのお話が興味深いです。
このあたりの事情をもっとよく知れば、戦中のレジスタンス活動や、戦後パリの暗黒街やギャング映画への理解が深まりそうですね。
ゴダールの『気狂いピエロ』もしばらく観直していませんが、時間が取れたら観直してみたいと思っています。
また、ジョゼ・ジョヴァンニの素晴らしいサイトのご紹介もありがとうございます。
No.1075 - 2008/05/04(Sun) 23:26:19
Re: きちがいピエロほか / Faux
マサヤさん、こんばんは。
  実のところ、フランスの20世紀前半のギャングのことやジョヴァンニの実体験のことは、ほとんど知りません。まとまった参考文献も読んだこともないので、機会があればもう少し知りたいと思っています。
 シュヴァイアウゼール『ロマン・ノワール フランスのハードボイルド』(クセジュ文庫、白水社。47頁)。「ジョバンニの作品のどれをとっても感じられるのは、彼が登場人物に抱く友愛の情である。しかもその登場人物とは、ときに彼が現実に知っている男たちだ。例えば『おとしまえをつけろ』の主人公、刑務所を脱獄して昔の仲間を探すヤクザのギュは、ジョバンニの個人的な友人で、ニームの中央刑務所に服役中だった。この本が出版されてからまもなくして死んだが、それでも読むだけの間はあった。また信頼できると信じていた仲間に見捨てられ、まったくあかの他人から好意を受けることになるアベル・ダボスもジョバンニの昔の知り合いで、『墓場なき野郎ども』の「主人公」に使われる」。
 ちなみに同書の第8章は「フランスのロマン・ノワールと映画」と題されてきるのですが奇妙な事にメルヴィルの名前が出てきません。
 
No.1078 - 2008/05/05(Mon) 20:24:36
Re: きちがいピエロほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
シュヴァイアウゼール著『ロマン・ノワール フランスのハードボイルド』の内容のご紹介ありがとうございます。
実は私もこの本のことは近く紹介できればと思っていました。

ロマン・ノワールについて一冊まるごと書かれた本は、少なくとも国内ではほとんど出版されていないでしょうし、実際、国内ではまず紹介されることのない多くの作家がこの中で紹介されている点からも、大変貴重な本と思います。
仰るとおり、残念なことに第8章にはメルヴィルのことが出てきませんが、作家案内のルスーの項(152頁)には一回だけ名前が出てきます。
この本を読まれていない方のために引用します。

「『いぬ』(「セリ・ノワール」375番、1957年)は素晴らしい傑作だ。それは当時の流行に従って隠語で書かれている。ジャン=ピエール・メルヴィルはこの作品を忠実に映画化した。彼は台詞もそのまま使ったが、もっともフランス語に「翻訳」することにはなった。アメリカのロマン・ノワールの熱烈な愛好家であったルスーは、このジャンルの中心的なテーマのひとつに熱心に打ち込んだ。そのテーマとは「女性嫌悪」である。」
No.1079 - 2008/05/06(Tue) 00:52:09
Re: きちがいピエロほか / トム(Tom5k) [ Home ]
マサヤさん、ご無沙汰しております。
しばらく、ブログと無縁の生活を送っていましたものですから。当ブログへのコメントもありがとうございました。
マサヤさんのHPもますます充実されているようで、うれしい限りです。
また、昨年10月あたりからの形跡を少しづつ辿って読ませていただきますね。

さて、こちらに来ていきなり興味深いコメント。
はじめまして、Fauxさん(何て初対面で馴れ馴れしくお声をかけさせていただいてよろしいんでしょうか?)

ピエール・ルートレルに関わっては、
こんなところに、素晴らしい考察が載せられていましたっ!
 ↓
http://zidai.exblog.jp/i31/
なんちゃって、実はわたしのつたないブログ記事でした(笑)お許しください。
では、また。
No.1084 - 2008/05/11(Sun) 22:29:29
Re: きちがいピエロほか / マサヤ@管理人
トムさん、こんばんは。
しばらくブログも更新されていなかったので、ちょっと心配しておりましたが、復活おめでとうございます。
また、わざわざご挨拶に来ていただき恐縮です。
ピエール・ルートレルを巡っては以前詳しい記事を書かれていたのですね。
ざっと読ませていただきましたが、トムさん独特の熱のある文章は大変説得力があり、アラン・ドロン論としても立派なものだと思います。
今後の更新も楽しみにしておりますね。
No.1086 - 2008/05/12(Mon) 00:39:28
Re: きちがいピエロほか / Faux
  トムさん、はじめまして。ご教示ありがとうございます。貴ブログも拝見させていただいたことがあります。
 管理人さんのご厚意に甘え、空気も読まず、自分でもよく知りもしないことばかり、書き散らしていますが、大目に見ていただければ幸いです。
 ところで、ルトレルは、No.1053で言及したマルティーヌ・キャロルを誘拐したこともあるそうですが、すぐに解放し、後日詫びたとのこと。
 Google ブック検索で検索すると、全文は読めないのですが、Andre Larue著『Les Flics』(Fayard,1968)という戦後のフランス暗黒街の歴史をまとめた本に書いてあるようです。著者は「フランス・ソワール」の犯罪記者、「フランス・ディマンシュ」の編集者だったそうです。
No.1087 - 2008/05/13(Tue) 20:22:50
『公務』 / Faux
 みなさん、こんばんは。
 ロベール・ブレッソン監督、道化ベビ主演『Affaires publiques』(34年。映画祭上映題『公共問題』。原題は『公務』という意味)の動画です(画質は劣悪。日本語字幕なし)。
 『[フィルム]スペシャル'89』(フィルムアート社)に『首相の公務椿道中』と題した、鈴木圭介氏による詳細な日本語採録があります。王女役アンドレ・セルヴィランジュ(1911−2001)は『商船テナシチー』(34)、『危険な曲り角』(58)にも出ています。
 
パート1
http://jp.youtube.com/watch?v=-GOOeHXQCDI
「クロガンディー共和国の国営放送は、早朝より首相がオープンカーに乗って公務に赴く模様を報道。隣国ミルミー王国では、王女が父王への手紙を使いに託し、複葉機で飛び去る。多くの求婚者に飽き足らず、意中の隣国首相に会いに行くのだ。父王とその従者はそのあとを追う。一方、首相の公務の初めは、首相の座像の除幕式への出席。ラインダンスの余興の後、踊り子の一人が首相に花束を贈呈する」。
パート2
http://jp.youtube.com/watch?v=7C3cZUkqEwE
「隣国王女の飛行機が国境を越える。除幕式で幕が取り除かれる。演説を始めた首相も見物人も誰もがあくびをし、眠り始める。王女にも眠気が伝染し、飛行機は不時着。飛行機から出た王女は誰もが眠っている中、首相の元にたどり着き、座像の大口をふさぐ。途端に人々は起き出し、首相は次の公務に向かう。目的地は共和国消防隊の営舎だ」。
パート3
http://jp.youtube.com/watch?v=NaEDNiUbDHQ
「一行は消防隊の営舎に着く。消防隊の珍演習の最中に、ミルミー国王と従者が国境を越える。王女の連れのクリスチオーヌという肥った女性が、首相にたいし王女に話をしてほしいと頼む」。
パート4
http://jp.youtube.com/watch?v=DkxWtKm464M
「首相は演台にのぼるが、服に火がつく。消防隊が消火すると、首相は壇上から降り、喝采を浴びる。王女もますます首相にほれ込む。首相一行は次の公務に向かう。港の船の進水式だ。やぐらの上で海軍提督らが首相を迎える。シャンペンのビンを船に当てて割る儀式の栄誉は王女に与えられるが、何度やってもビンが割れない」。
パート5
http://jp.youtube.com/watch?v=1H_1bg1lpmo
「首相がビンを送り出すと、ビンは水夫の船窓に飛び込む。ミルミー国王と従者がやぐらに登る。水夫の投げ返したビンが王の頭に当たる。怒った王はやぐらの上に大砲を引っぱりあげさせるが、大砲の重みでやぐらが傾く。首相がなんとか大砲を上げることに成功する。王女は感動して首相に結婚を申し込む。やがて首相はシャンペンのビンを砲身につめ、王に発砲させる。船体に穴のあいた船が海に進水するが、そのまま沈んでゆく。王と首相にはさまれた王女がオープンカーでパレード。放送局はその模様を実況放送する」。

 当時の前衛芸術家たちはドタバタ喜劇調のアナーキーな映画が好みだったようですが、ブレッソン同様、パリの前衛芸術家たちと交遊していた美術監督ピエール・シャルボニエ(1897−1978)の実写を交えた実験アニメ『La Fortune enchantée』(36)にも、この映画のシャンペンのビンの場面が引用されています。
 同作を含むDVDが以下の、1892年から1948年のフランス・アニメ展(2007年)の仏語カタログの付録に付いています。
http://www.heeza.fr/description.php?lang=1&id=989
 上記付録DVDに収録の『La Joie de vivre』(34。アントニー・グロス、エクトル・オパン)は、2002年に出た北米Image Entertainment盤『悪いたね Mauvaise graine』(34。アレクサンダー・エスウェイ、ビリー・ワイルダー)DVDの特典にもなっています。ワイルダーの初監督作『悪いたね』はダニエル・ダリューが出ています(No.687も参照)。
http://www.dvdbeaver.com/film2/DVDReviews35/mauvaise_graine.htm
No.1083 - 2008/05/10(Sat) 01:33:47
Re: 『公務』 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
ロベール・ブレッソン監督の『公務』のご紹介ありがとうございます。
ブレッソン監督の処女作とのことですが、監督のイメージとは随分異なる作品ですね。
ここまでドタバタ調だとは意外でした。
画質が良くないのが残念ですが、ベビも『ある道化師の二十四時間』に比べるとさすがに若いですね。
それにしても、邦題が一般で知られている『公共問題』では内容と隔たりがあり過ぎると思います。
No.1085 - 2008/05/12(Mon) 00:28:06
イザベル・コーレイ / Faux
 マサヤさん、こんばんは。
 「CAST」にイザベル・コーレイがアップされましたが、以下のデータによるとイザベル・コーレイは1939年5月2日、メス生まれです。
http://www.citwf.com/detailPerson.asp?personID=136714&sortOn=YEAR&sortBy=UP
 以下のデータによると、1939年5月29日、メス生まれ。本名イザベル・ブリジット・コルネ。
http://www.lesgensducinema.com/biographie/CoreyIsabelle.htm
 いずれにせよ、1939年5月、メス生まれと思われます。メスはロレーヌ地域圏の首府です。
 ちなみに、4月4日に、手塚章、呉羽正昭編『ヨーロッパ統合時代のアルザスとロレーヌ』(二宮書店)という本が出たようです。
 カンヌ映画祭でのブリジット・バルドーとイザベル・コーレイ
http://www.jamd.com/search?text=Brigitte%20Bardot&assettype=g&assetid=72821482&partner=www.google.co.jp
No.1080 - 2008/05/07(Wed) 20:04:01
Re: イザベル・コーレイ / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
イザベル・コーレイの生まれについて調べていただいてありがとうございます。
やはりIMDbは間違いだったようですね。
『賭博師ボブ』Criterion盤のダニエル・コーシーのインタビューでも、当時彼女が15歳だったということが言われていましたので、1939年生まれで間違いないと思います。
さっそくCASTを訂正しておきます。

それと、イザベル・コーレイがそれ以後イタリア映画に出演していたという記述は以前Fauxさんからいただいた情報を元に書いたものですので、この場を借りてお礼申し上げます。

『ヨーロッパ統合時代のアルザスとロレーヌ』の情報もありがとうございます。
値の張る本のようですので、書店で手にとって確かめたいと思います。
No.1081 - 2008/05/07(Wed) 23:31:19
Re: イザベル・コーレイ / マサヤ@管理人
「CAST」にアップしたイザベル・コーレイの写真が暗めでしたので、別の写真に変更しました。
No.1082 - 2008/05/07(Wed) 23:41:08
『リスボン特急』のDVD / Faux
 みなさん、こんばんは。
 北米Lionsgateから7月22日に『リスボン特急』のDVDが発売されます。
http://www.dvdempire.com/Exec/v4_item.asp?userid=-1&item_id=1405945&searchID=
No.1070 - 2008/05/01(Thu) 03:53:13
Re: 『リスボン特急』のDVD / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
『リスボン特急』のDVD情報ありがとうございます。
タイトルが『Dirty Money』とアメリカ公開のタイトルになっているのが面白いですね。
特典映像次第では購入を検討してみたいところですが…。
No.1071 - 2008/05/01(Thu) 23:59:35
Re: 『リスボン特急』のDVD / Faux
マサヤさん、こんばんは。
 Lionsgate盤は2007年発売の英国Optimum盤同様PAL早回しの可能性が高く、今後しばらくPALマスター早回しが世界標準(?)になるおそれもあるので、その場合、2001年に出たAnchor Bay盤は廃盤で多少プレミアが付いていますが、貴重なソフトになるような気がします。次に待たれるのはBD(Blu-ray)でしょうか。
http://www.dvdbeaver.com/film/DVDReviews21/un_flic_dvd_review.htm
No.1072 - 2008/05/02(Fri) 02:10:58
Re: 『リスボン特急』のDVD / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
DVDBeaverのページのご紹介ありがとうございます。
ページを見る限り、英国Optimum盤の方がAnchor Bay盤よりも若干画質が良好な感もありますが、仰るとおり、PALマスターであることを考えるとAnchor Bay盤の方がチョイスとしては良いかもしれませんね。
Anchor Bay盤は、ご指摘の通り米Amazonなどではプレミアが付いていますが、今ならDVDFantasiumの方が安く入手できるようです。
http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=FOR7349&PHPSESSID=d62c31f92302bc543023ce5bfceba145
No.1073 - 2008/05/03(Sat) 00:51:52
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