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LE CERCLE ROUGE BBS
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メルヴィル作品の上映情報、感想はもちろん、関連する事柄等、何でもどうぞ。
WINGBEAT COFFEE ROASTERS
「エレーヌの歌」ほか / Faux
 マサヤさん、こんばんは。No.1047へのレスですが長くなるので上げます。
 2007年6月12日にStereo Deluxeから出たNouvelle Vague(オリヴィエ・リボー、マルク・コラン)のコンピレーションCD『Coming Home』の曲目リスト。
http://www.stereodeluxe.com/comp_comi.php
1. ガトー・バルビエリ『ラスト・タンゴ・イン・パリ』
2. ラロ・シフリン 「On The Way To San Mateo」『ブリット』 (LP Version)
3. デイヴィッド・シャイア『サブウェイ・パニック』
4. ミシェル・ルグラン「A Man's Castle」『華麗なる賭け』
5. ウラディミール・コスマ『ナチスの亡霊』(歌:クリスチャーヌ・ルグラン)
6. アルマンド・トロヴァヨーリ『ジェラシー』(Titoli)
7. ピエロ・ウミリアーニ『ファイブ・バンボーレ Cinque Bambole』 (Vers. Coro)
8. ニーノ・ロータ「O Venezia, Venaga, Venusia」『フェリーニのカサノバ』
9. ミシェル・コロンビエ『相続人』
10. アラン・ゴラゲール「Deshominisation (I)」『ファンタスティック・プラネット』
11. エリック・ドマルサン「ジェルビエのテーマ Theme de Gerbier」『影の軍隊』
12. セルジュ・ゲンズブール「馬鹿者のためのレクイエム Requiem Pour Un Con」『Le Pache』
13. フランソワ・ド・ルーベ「Loin」『若草の萌えるころ』(歌:ジョアンナ・シムカス)
14. フィリップ・サルド「エレーヌの歌 La Chanson d'Helene」『すぎ去りし日の…』(歌:ロミー・シュナイダー)
15. ジョン・バリー「007 And Counting」『007/ダイヤモンドは永遠に』
16. Nouvelle Vagueのマルク・コランのオリジナル「Rendez-Vous a l'evidence」『キッドナッパー』(98年)
17. 坂本龍一「Opening Theme」『御法度 GOHATTO』 (99年)
18. エンニオ・モリコーネ『Le Due Stagioni Della Vita』
19. フィリップ・サルド「クレジットタイトル Generique」映画題名不詳
20. ヴァンゲリス「海辺の少女 La Petite fille de la mer」『動物の黙示録 Apocalypse des Animaux』


"エレーヌの歌 La Chanson d'Helene"
(間違いがあるかもしれませんが試訳も付けます)

Ce soir nous sommes septembre et j'ai ferme ma chambre
9月の今夜、私の部屋を閉じた
Le soleil n'y entrera plus
太陽はもう入らない
Tu ne m'aimes plus
あなたはもう私を愛してない
La-haut un oiseau passe comme une dedicace
あの上を通り過ぎる一羽の鳥が碑銘
Dans le ciel
空に書かれた碑銘

{Parle:}
Je t'aimais tant Helene
君への愛はなくなった、エレーヌ
Il faut se quitter
別れざるをえない
Les avions partiront sans nous
僕たちは飛行機には乗らない
Je ne sais plus t'aimer Helene
もう君を愛してないのかも、エレーヌ

Avant dans la maison j'aimais quand nous vivions
一緒に暮らした頃大好きだった家の前
Comme un dessin d'enfant
子供の絵みたいな家
Tu ne m'aimes plus
あなたはもう私を愛してない
Je regarde le soir tomber dans les miroirs
鏡の中に日暮れを見る
C'est la vie
これが人生

{Parle:}
C'est mieux ainsi Helene
このほうがいい、エレーヌ
C'etait l'amour sans amitie Il va falloir changer de memoire
友情などない愛だった これから違う想い出をつくるべきだ
Je ne t'ecrirai plus Helene
もう君に手紙は書くまい、エレーヌ

L'histoire n'est plus a suivre et j'ai ferme le livre
物語はこれでおしまい、私は本を閉じた
Le soleil n'y entrera plus
太陽はもう入らない
Tu ne m'aimes plus
あなたはもう私を愛してない

 マルク・コランの「Two for the Road(いつも二人で)」(歌:カトリーネ・オトーセン、ヴァレンテ)
http://jp.youtube.com/watch?v=CL3AfuZosC0
 カトリーネ・オトーセン(81年、コペンハーゲン生まれ)のHP
http://www.katrineottosen.com/
 ヴァレンテ・ベルテッリ(ローマ生まれ)のHP
http://www.whatwasthatguysname.com/
No.1048 - 2008/04/23(Wed) 22:10:00
Re: 「エレーヌの歌」ほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんにちは。
CD『Coming Home』や「エレーヌの歌」他の情報ありがとうございます。
お蔭様で「エレーヌの歌」の歌詞の内容がよく分かりました。
ロミー・シュナイダーは歌でも女優ですね。
『Coming Home』にはエリック・ドマルサンの「ジェルビエのテーマ」も入っていますし、他にも興味深い音源が多いので、是非一度聴いてみたいです。 
No.1049 - 2008/04/24(Thu) 10:16:51
Re: 「エレーヌの歌」ほか / 虎
Fauxさん、こんばんは。
曲目リストのNo.12に書いてある『Le Pache』は『Le Pacha』の誤りですね。邦題は『パリ大捜査網』ですが、 セルジュ・ゲンズブールはこの映画に出演し、「Requiem Pour Un Con」を歌っています。
No.1050 - 2008/04/26(Sat) 00:24:18
「馬鹿者のためのレクイエム」 / Faux
 虎さん、こんばんは。チェック不足、申し訳ありません。失礼いたしました。誤記のご指摘ありがとうございます。なお、この映画は未見です。No.1029で言及したモリス・オゼルも出ていますね。以下の抜粋を見ると、前衛的なゲンズブールと古風なギャバンが共演(?)しているのが奇妙な感じがします。
http://jp.youtube.com/watch?v=7PB76jVZGkU

Ecoute les orgues
Elles jouent pour toi
Il est terrible cet air là
J'espère que tu aimes
C'est assez beau non
C'est le requiem pour un con

Je l'ai composé spécialement pour toi
A ta mémoire de scélérat
Sur ta figure blême
Aux murs des prisons
J'inscrirai moi-même : "Pauvre con"
No.1051 - 2008/04/26(Sat) 02:25:09
Re: 「馬鹿者のためのレクイエム」 / 虎
Fauxさん、こんにちは。
YouTubeのご紹介とフランス語の歌詞をありがとうございます。ゲンズブールはこの歌の場面が唯一の出演場面で台詞はありません。VHSビデオのこの歌の部分の日本語字幕は次のとおりです。

オルガンが君に奏でる
イカすメロディー
どう 気に入ったかい?
愚か者のレクイエムさ

作曲したのは君のため
極悪人の魂に
青い顔とムショの壁に
俺が刻んでやるさ



モリス・オゼルのボクサー時代の写真を頼りに『シシリアン』での出演場面をさがしてみました。飛行機の中でドロンに思い切り蹴られて伸びてしまった人のようですね。『パリ大捜査網』にもちょこっと出ています。

ジャン・ギャバンの『殺意の瞬間』(ジュリアン・デュヴィヴィエ監督)を観ました。面白い映画ですが気が滅入ります。あの悪女には頭にきます。ジェラール・ブランがかわいそう。同じくジャン・ギャバンの『親分は反抗する』(ジル・グランジェ監督)も観ました。ラストがちょっと面白いです。
No.1052 - 2008/04/26(Sat) 11:29:18
マルティーヌ・キャロルほか / Faux
 虎さん、こんにちは。
  シムノン原作『親分は反抗する』(61)は未見ですが、同作でギャバンと共演しているマルティーヌ・キャロル(20−67)の代表作に、彼女が実在の舞姫ローラ・モンテスを演じた『歴史は女で作られる』(55)があります。マックス・オフュルスの遺作で、フランスでは特に評価が高いようです。
 2007年にシネマテーク・フランセーズとレ・フィルム・デュ・ジュディ(ロランス・ブロンベルジェ)が修復を始めた『歴史は女で作られる』修復版がカンヌ映画祭の「カンヌ・クラシック・プログラム」で上映されます。
http://www.festival-cannes.fr/en/article/55916.html
 「ル・モンド」記事
http://www.lemonde.fr/festival-de-cannes/article/2007/05/23/la-lente-resurrection-de-lola-montes_913815_766360.html
 ロランス・ブロンベルジェはピエール・ブロンベルジェの娘です。
 修復監修はマルセル・オフュルス、フランソワ・エデ(No.1016参照)です。
 『歴史は女で作られる』最後のショット(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=4pxZ3Z5OVRQ

 スタンダール原作、ロベルト・ロッセリーニの『ヴァニナ・ヴァニニ Vanina Vanini』(放映のみ。61)にもマルティーヌ・キャロルが出ています。No.732で触れたように、これも2006年にボローニャで修復版が作られました。
 こちらには『賭博師ボブ』のイザベル・コーレイも出ています。詳しい事情は分かりませんが、バルドー主演『素直な悪女』(56)の後、イザベル・コーレイはイタリア映画で活躍しました。『ヴァニナ・ヴァニニ』が最後の出演作のようですが。
 イザベル・コーレイは、マリオ・カメリーニ監督の『Vacanze a Ischia 』(57)でヴィットリオ・デ・シーカと共演、『女と男』(57)ではマストロヤンニと共演、マウロ・ボロニーニ監督の『Giovani mariti 』(58)と『狂った情事』(61)、『海賊王バイキング』(61)に出ています。 
『無敵の斗士』(64)に出ているとのデータもありますが、imdbによると、こちらのイザベル(ブリジット)・コーレイはルイゼッラ・ボニ(35年生まれ)の別名のようです。
 以下の56年カンヌ映画祭の映像には、フランス・ロッシュ(No.1018参照)に続いてイザベル・コーレイ、ニコール・ベルジェ(No.974参照)、谷洋子と夫のロラン・ルザッフル(『この手紙を読む時は』『マンハッタンの哀愁』)らが登場します。
http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&from=fulltext&full=yoko+tani&num_notice=3&total_notices=3
 以下に、オギュスト・ル・ブルトン、リノ・ヴァンチュラ、マルセル・カルネらと一緒に昼食を採る谷洋子とロラン・ルザッフル、東宝撮影所で黒澤明と握手するルザッフルの写真があります。
http://www.marcel-carne.com/equipecarne/lesaffre/lesaffre_photographies.html
 55年のカンヌ映画祭で知り合い、結婚した(61年に離婚)という谷洋子とルザッフルは昨年亡くなった谷口千吉の『裸足の青春』(56)で共演しています。
 55年、和服、帯(ceinture)の紹介をする谷洋子
http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&from=fulltext&full=yoko+tani&num_notice=1&total_notices=3
No.1053 - 2008/04/26(Sat) 17:59:52
Re: マルティーヌ・キャロルほか / 虎
Fauxさん、こんばんは。
マルティーヌ・キャロル、イザベル・コーレイ、谷洋子、ロラン・ルザッフルなどの情報ありがとうございます。
『親分は反抗する』はアルベール・シモナン原作ですね。
マルティーヌ・キャロルはこの映画で初めて見ましたが、とても美しい方ですね。好きになりました。『歴史は女で作られる』は彼女の代表作で評価が高いのですね。観てみます。

マルティーヌ・キャロルの画像
http://www.lesgensducinema.com/affiche_acteur.php?mots=martine+carol&nom_acteur=CAROL%20Martine&ident=26927&debut=0&record=0
http://cinema.encyclopedie.personnalites.bifi.fr/index.php?pk=46990
http://film.virtual-history.com/person.php?personid=9589
http://www.cineartistes.com/?page=afficher&id=423
No.1055 - 2008/04/26(Sat) 22:23:37
Re: 「エレーヌの歌」ほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
『歴史は女で作られる』他の情報ありがとうございます。
ご指摘の56年カンヌ映画祭の映像のリンクが間違っているようです。
こちら(http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&id_notice=I00001259)のようですが、次々と登場する豪華なメンツは圧巻ですね。
あと、ロラン・ルザッフルの画像が大量に紹介されているマルセル・カルネのサイトは内容といい、情報量といい、素晴らしいサイトです。
情報量ではとても太刀打ちできませんが、HP製作上の参考になります。


虎さん、こんばんは。
「馬鹿者のためのレクイエム」、マルティーヌ・キャロルの情報等ありがとうございます。
ちなみに、「馬鹿者のためのレクイエム」の歌詞の対訳ですが、当方所有のCD「ゲンズブール・フォーエヴァー」によると当該箇所は次のようになっています。

そのオルガンを聞きな
おまえのための演奏だ
旋律は最悪だ
おまえの気に入ることを望む
結構、いいだろう?
これは馬鹿者のためのレクイエムだ

俺はこれを、とくにおまえのために作った
極悪のおまえを記念して
(対訳:鳥取絹子)

あと、ジャン・ギャバン主演作は未見のものが多いので、これから強化していきたいと思います。
No.1056 - 2008/04/27(Sun) 00:46:11
『カルメン』ほか / Faux
 虎さん、こんばんは。また間違えてすみません。たびたび恐縮です。アルベール・シモナンは『現金に手を出すな』の作家ですね。
 以下の予告編参照。
 『親分は反抗する』予告編(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=_y3_XhjEqmk
 上の予告編にも名前が出てきますが、マルティーヌ・キャロルは一般には『いとしのカロリーヌ Caroline cherie』(51)、続編『浮気なカロリーヌ』(53)のお色気場面で人気を博したようです。
http://www.allocine.fr/personne/galerievignette_gen_cpersonne=453&cmediafichier=18839475.html
 『いとしのカロリーヌ』抜粋(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=mGwSB-v4Y4w

 フランソワ・ペリエ、ポール・ムリッスと共演した『La Ferme aux loups』(43)という作品もあります。クレジットのスペルがMartine Caroleと最後のeが多いせいか、上記allocineのフィルモグラフィにはないようです。

 マサヤさん、こんばんは。リンクがうまくはれませんが、INAのarchive pour vousでyoko taniで検索すると3件ヒットします。56年のカンヌ・ニュースと55年の和服の解説をする谷洋子と、もうひとつが、55年、谷洋子とロラン・ルザッフルをカンヌの駅で迎えるマルセル・カルネほか。フィーチュアされるのはプレミンジャー『カルメン』のドロシー・ダンドリッチ(22−65)。黒人女優として初めてオスカーにノミネートされました。

 『カルメン』の「Dat's Love」(原曲「ハバネラ」。歌詞:オスカー・ハマースタイン二世)の場面
http://jp.youtube.com/watch?v=FitlQNSBtFM
(歌:吹替えはマリリン・ホーン)
I won't pick out a man
And he won't pick out me
It don't go dat way
You can't ever know
Where your crazy heart wants to go

Love's a baby dat grows up wild
And he don't do what you want him to
Love ain't nobody's angel child
And he won't pay any mind to you

One man gives me his diamond stud
And I won't give him a cigarette
One man treats me like I was mud
And all I got dat man can get

Dat's love...

You go for me and I'm taboo
But if you're hard to get, I'll go for you
And if I do then you are through, Boy
My baby, dat's the end of you

So take your cue, Boy
Don't say I didn't tell you true
I told you truly, if I love you,
Dat's the end of you

When your love bird decides to fly
There ain't no door that you can close
She just pecks you a quick good-bye
And flicks the salt from her tail and goes

If you listen then you get taught
And here's your lesson for today
If I choose you, then you get caught
But once I got you, I go my way

Dat's love...

 マリリン・ホーン(34年生まれ)の「ハバネラ」(86年)
http://jp.youtube.com/watch?v=jTuNUZEFBJk


No.1058 - 2008/04/27(Sun) 04:35:34
「馬鹿者のためのレクイエム」 / Faux
 蛇足ながら「馬鹿者のためのレクイエム」試訳です。例によって間違っているかもしれません。特に俗語表現等があった場合、まったく分かりませんので。

Ecoute les orgues
このオルガンを聴いてくれ
Elles jouent pour toi
お前のための演奏だ
Il est terrible cet air la
こいつはイカす旋律だ
J'espere que tu aimes
きっと気に入るぜ
C'est assez beau non
どうだ、美しいだろ
C'est le requiem pour un con
ある馬鹿者へのレクイエムさ

Je l'ai compose specialement pour toi
わざわざ俺が、お前のために作曲した
A ta memoire de scelerat
極悪人のお前に捧げるよ
Sur ta figure bleme
お前の青白いツラに
Aux murs des prisons
監獄の壁という壁に
J'inscrirai moi-meme : "Pauvre con"
この俺が記してやる 「あわれな馬鹿者め」と

[字幕版]
このオルガンを聴け
イカすメロディー
きっと気に入るぜ
愚か者へのレクイエムさ

お前のために書いた曲だ
お前のツラと
監獄の壁に銘記しよう
"あわれな愚か者め"と
 
No.1059 - 2008/04/27(Sun) 09:52:09
Re: 「馬鹿者のためのレクイエム」 / 虎
マサヤさん、こんにちは。
私も未見のジャン・ギャバン出演作が多いです。チャンスがあれば観ていこうと思います。
「馬鹿者のためのレクイエム」の歌詞の対訳のご紹介ありがとうございます。Fauxさんの試訳を参考にすると、「旋律は最悪だ」という訳は問題ありそうですね。

Fauxさん、こんにちは。
マルティーヌ・キャロルの動画と画像のご紹介ありがとうございます。いつも助かります。「馬鹿者のためのレクイエム」の試訳もありがとうございます。Fauxさんの試訳は日本語として自然で、こなれていると思います。
No.1061 - 2008/04/27(Sun) 13:55:01
Re: 「エレーヌの歌」ほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
INAの映像へのリンクは、映像の下の「permalien」のアドレスをコピーして貼ればうまくいくようです。
ご紹介の55年のカンヌの映像も観ました。
http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&id_notice=I00001870
ダニエル・コーシー(『この手紙を読むときは』『賭博師ボブ』)の姿も見えます。
『カルメン』の歌詞採録、『馬鹿者のためのレクイエム』試訳もありがとうございました。


虎さん、こんばんは。
CDの歌詞対訳も結構いい加減なようですね。
CDの対訳では歌詞の内容も矛盾してますので、私もFauxさんの試訳の方が正しいように思います。
No.1064 - 2008/04/27(Sun) 23:25:58
ドロシー・ダンドリッジほか / Faux
 みなさん、こんばんは。また誤記の訂正です。ドロシー・ダンドリッチでなく、ダンドリッジでした。また黒人女優初のオスカー・ノミネートというのは不正確で、黒人女優初のオスカー「主演女優賞」ノミネートです。
 実際に黒人初の主演女優賞(『チョコレート』)に輝いたハリ・ベリー(一般的な日本語表記は「ハル」ですが)は、1999年のHBO(ケーブル専門局)の『アカデミー ~栄光と悲劇~ Introducing Dorothy Dandridge』でダンドリッジ役を演じ、ゴールデン・グローブ賞、TV映画部門の主演女優賞にも輝いています。レンタルDVDもあるようですが未見です。
 『ポギーとベス』の「I Got Rhythm」(ガーシュイン)を歌う場面(画質悪く、モノクロです)。
http://jp.youtube.com/watch?v=_JKqr5yaARo

"I Got Rhythm"

What care I for fortune or fame
they never matter a lot
I don't have right to complain
as long as I've got what I've got

I got rhythm, I got music
I got my man
Who could ask for anything more?
I got daisies, in green pastures
I got my man
Who could ask for anything more?

Old man trouble
I dont mind him
You won't find him round my door
I got starlight
I got sweet dreams
I got my man
Who could ask for anything more?

I got rhythm, I got music
I got my man
don't need no more
daisies in green pastures
saying man is before
trouble never finds me
lights are beautiful things
'cause i got rhythm it makes me happy
music that makes me wanna sing
for i got a man
uhhhh what a man
a beautiful man I adore
Who could ask for anything.......anything mooooooore

 ところで、バンチェヴァ本(No.1039参照)のフランソワ・ド・ラモット(28年5月9日生まれ)の談話。「ジャン=ピエールとはカティ・ロジェをめぐって反目がありました。彼女は魅力的で、あきらかに彼はほれ込んでいたんです! 彼は私と彼女のいきさつを知ったとき、深く傷つきました。私たちはジャン=ピエールと揉めたくなかったので、夜、密会していました。でも私たちが関係をもっているということがバレてしまったんです。ジャン=ピエールは撮影が終わるまで、嫉妬に苦しんでいました。何のそぶりも見せませんでしたが。彼がいか嫉妬していたか思い知ったのは後になってからです。映画はもうできあがっていました。ある日、シャンゼリゼ大通りを散歩していると、彼と出くわし、こう言われました。《フランソワくん、明日、一杯やりにきてください》。彼は試写室と、その目と鼻の先の事務所をもっていました。《いいですよ、メルヴィルさん》。翌日、私が訪ね、ドアを開けると、何を目にしたと思います? 彼は事務所の壁中にカティの顔の大きく引き伸ばした写真をはってあったんです! 私は言いました。《あの…これらの写真はすごいですね!》。 私たちは一杯飲んで、それっきり決別しました。彼は次回作『影の軍隊』に私を起用する気はありませんでした。私の助手テオ・ムリッスを起用しました。メルヴィルと組むことは二度とありませんでした。それは私のせいではありません。私はまた彼と組みたかったんです。唯一の問題は、彼がカティに夢中だったということでした。彼は有色人種の女性が大好きだったのだと思います。彼の秘書は混血女性でした」。
 ラモットは『大盗賊』(61)、『フランス式十戒』(62)、『めんどりの肉』(63)、『輪舞』(64)、『カトマンズの男』(65)、『まぼろしの市街戦』(66)、『サムライ』(67)、『ボルサリーノ』(70)、『栗色のマッドレー』(70)、『おかしなおかしな大冒険』(73)、『愛の讃歌 エディット・ピアフの生涯』(74)、『ベルモンドの怪盗二十面相』(75)、『麗しのカトリーヌ』(75)、『リトル・ロマンス』(79)、『陽だまりの庭で』(95)、『ダニエラという女』(05)の美術監督です。
No.1066 - 2008/04/28(Mon) 01:37:25
Re: ドロシー・ダンドリッジほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
ドロシー・ダンドリッジほかの情報ありがとうございます。
フランソワ・ド・ラモットの談話はなかなか衝撃的ですね。
メルヴィルの人間的な側面が分かって興味深いです。
確かに、ラモットの言うとおり、『仁義』のCriterion盤特典映像などを観ると、メルヴィルの秘書?は混血女性でした。

ところで本日、私の元にもバンチェヴァ本が届きました。
どこから読み進めてゆくべきか迷い中ですが、本の後半の関係者インタビューあたりから読んでいこうかと思います。
先のことになりそうですが、うまくいけば、内容をブログなどで紹介できればと思います。
No.1068 - 2008/04/28(Mon) 22:48:16
『ギャング』も観ました / Astay
マサヤさん
『いぬ』に続き『ギャング』も観終わりました
正直私にはちょっと難解作品の部類に入りますね、、、
マサヤさんが『いぬ』はストーリーが解り辛いのでとアドバイス下さいましたが
『ギャング』もほぼ同様かと
こちらにお越しの皆様にこんなお話をするのも恥ずかしいのですが
映画情報サイトの解説を読み80%は理解できたかなと思ってます
あと、あの本
ルイ・ノゲイラ著の『サムライ』も大いに役立ってます
撮影現場の貴重なお写真も楽しめますしね
『ギャング』の中でブロ警部の部下がヤクザに扮してギュをはめるシーンがありますが
何故あのヤクザは白塗りでお化粧もしているのか不思議でしたが
その謎も書かれていたので納得できました
あと、全く違うキャストで作る予定だったと記されていたのにも吃驚!
完成するまでには色々なご苦労があったのですね
No.1062 - 2008/04/27(Sun) 21:44:55
Re: 『ギャング』も観ました / マサヤ@管理人
Astayさん、こんばんは。
『ギャング』ごらんになったのですね。
確かに『いぬ』と同じくらい難解かもしれません…前もってお知らせしとけば良かったですね、すみません。
私も初めの頃は内容がよく理解できませんでしたので、Astayさん、全然普通だと思いますよ。

『ギャング』は、ご指摘の通り、別のキャストで撮られるはずだったんですよね。
これについて以前書いたブログ記事です。
http://melville.blog.shinobi.jp/Entry/59/
個人的には、完成した映画のキャストで良かったと思います。
No.1065 - 2008/04/27(Sun) 23:33:40
カトリーヌ・ソヴァージュほか / Faux
 みなさん、こんばんは。
  1969年3月30日、フランス国営放送放映の「日曜招待客 L'Invite du dimanche」のジャン=ピエール・メルヴィルがゲストの回でレオ・フェレ(16−93)の歌「Vingt ans(20歳)」「Est-ce ainsi que les hommes vivent(男の生き方)」(詞:ルイ・アラゴン) を歌うカトリーヌ・ソヴァージュ(29−98)。
http://vids.myspace.com/index.cfm?fuseaction=vids.individual&VideoID=6757200
 ソヴァージュはレオ・フェレと1947年12月に出会い、フェレの書いた「巴里野郎(パリ・カナイユ) Paris Canaille」(53)のヒットで知られ、同名映画(55)にも出演。日本では56年にヒットしました。
 『いぬ』のピアノ曲を作曲したジャック・ルーシェはしばしばルーシュの伴奏を務めました。

"Vingt ans"

Pour tout bagage on a vingt ans
On a l'experienc' des parents
On se fout du tiers comm' du quart
On prend l' bonheur toujours en r'tard
Quand on aim' c'est pour tout' la vie
Cett' vie qui dur ' l'espac' d'un cri
D'un' permanent' ou d'un blue jean
Et pour le reste on imagine

Pour tout bagage on a sa gueul'
Quand elle est bath ca va tout seul
Quand elle est moche on s'habitue
On s'dit qu'on est pas mal foutu
On bat son destin comm' les bremes
On touche a tout on dit: "Je t'aime"
Qu'on soit d'la Balance ou du Lion
On s'en balance on est des lions ...

Pour tout bagage on a vingt ans
On a des reserv's de printemps
Qu'on jett'rait comm' des miett's de pain
A des oiseaux sur le chemin
Quand on aim' c'est jusqu 'a la mort
On meurt souvent et puis l'on sort
On va griller un' cigarette
L'amour ca s'prend et puis ca s'jette

Pour tout bagage on a sa gueul'
Qui caus' des fois quand on est seul
C'est c'qu'on appell' la voix du d'dans
Ca fait parfois un d'ces boucans ...
Pas moyen de tourner l' bouton
De cett' radio, on est marron
On passe a l'examen d' minuit
Et quand on pleure on dit qu'on rit ...

Pour tout bagage on a vingt ans
On a un' rose au bout des dents
Qui vit l'espace d'un soupir
Et qui vous pique avant d'mourir
Quand on aim' c'est pour tout ou rien
C'est jamais tout, c'est jamais rien
Ce rien qui fait sonner la vie
Comme un reveil au coin du lit

Pour tout bagage on a sa gueul'
Devant la glac' quand on est seul
Qu'on ait ete chouette ou tordu
Avec les ans tout est foutu
Alors on maquill' le probleme
On s'dit qu'y a pas d'ag' pour qui s'aime
Et en cherchant son coeur d' enfant
On dit qu'on a toujours vingt ans ...

"Est-ce ainsi que les hommes vivent"

Tout est affaire de decor
Changer de lit changer de corps
A quoi bon puisque c'est encore
Moi qui moi-meme me trahis
Moi qui me traine et m'eparpille
Et mon ombre se deshabille
Dans les bras semblables des filles
Ou j'ai cru trouver un pays.

Coeur leger coeur changeant coeur lourd
Le temps de rever est bien court
Que faut-il faire de mes jours
Que faut-il faire de mes nuits
Je n'avais amour ni demeure
Nulle part ou je vive ou meure
Je passais comme la rumeur
Je m'endormais comme le bruit.

[Refrain] :
Est-ce ainsi que les hommes vivent
Et leurs baisers au loin les suivent.

C'etait un temps deraisonnable
On avait mis les morts a table
On faisait des chateaux de sable
On prenait les loups pour des chiens
Tout changeait de pole et d'epaule
La piece etait-elle ou non drole
Moi si j'y tenais mal mon role
C'etait de n'y comprendre rien

Dans le quartier Hohenzollern
Entre la Sarre et les casernes
Comme les fleurs de la luzerne
Fleurissaient les seins de Lola
Elle avait un coeur d'hirondelle
Sur le canape du bordel
Je venais m'allonger pres d'elle
Dans les hoquets du pianola.

[Refrain]

Le ciel etait gris de nuages
Il y volait des oies sauvages
Qui criaient la mort au passage
Au-dessus des maisons des quais
Je les voyais par la fenetre
Leur chant triste entrait dans mon etre
Et je croyais y reconnaitre
Du Rainer Maria Rilke.

Elle etait brune elle etait blanche
Ses cheveux tombaient sur ses hanches
Et la semaine et le dimanche
Elle ouvrait a tous ses bras nus
Elle avait des yeux de faience
Elle travaillait avec vaillance
Pour un artilleur de Mayence
Qui n'en est jamais revenu.

[Refrain]

Il est d'autres soldats en ville
Et la nuit montent les civils
Remets du rimmel a tes cils
Lola qui t'en iras bientot
Encore un verre de liqueur
Ce fut en avril a cinq heures
Au petit jour que dans ton coeur
Un dragon plongea son couteau

[Refrain]

 Criterion盤『影の軍隊』に抜粋収録されたこの番組(1時間49分53秒。演出ロベール・クリブル)は『影の軍隊』撮影風景とシモーヌ・シニョレ・インタヴューで始まり、TVスタジオではメルヴィルが司会者フランソワ・シャレ(19−96)、ジャック・シャンセル(28年生まれ)と語る。
 ほかにジャン=ピエール・カッセル、ポール・ムリッス、ポール・クロシェ出演。ジョゼフ・カッセル・インタヴューに続き、メルヴィルがレジスタンス参加者アンドレ・ドヴァヴラン(別名パッシー大佐。本人役で『影の軍隊』に出演)と語る。Criterion盤特典収録(30分)はここまで。
 『海の沈黙』の三人の俳優、ニコール・ステファヌ、ハワード・ヴェルノン、ジャン=マリー・ロバンとメルヴィルが語る。シャレにメルヴィルが『恐るべき子供たち』について語る。ジョー・ダサン(ダッシン)(3月31日に亡くなったジュールス・ダッシンの息子の歌手。38−80)が米国を語る。米国のフォーク歌手トム・パクストンがギターを語る。メルヴィルが作家ミシェル・モール(14年生まれ。85年にアカデミー会員)に、好きな作家、ジャック・ロンドン、ハーマン・メルヴィルについて語る。画家ロートレックの作品紹介。ソヴァージュの歌。メルヴィルが彼女を迎える。続いてシャレとメルヴィルの長い対話。以下で冒頭10分のみ無料で視聴可。
http://ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&from=fulltext&full=Kessel%2C+Joseph&num_notice=4&total_notices=21

 フランソワ・シャレはストラスブール出身、レジスタンス経験もあるジャーナリストで、アラン・ドロン主演のTV映画『Le Chien』(62)を監督。このサイトの情報によると、サシャ・ギトリ監督、レイモン・ペルグラン主演の『ナポレオン』に先立つメルヴィルの未実現の映画『アンギャン公(の死) La Mort de duc d'Enghien』の台詞に参加とありますが詳細不明。
 シャレのインタヴュー映像は、Criterion盤『ヒロシマ、モナムール』、『大人は判ってくれない』、『軽蔑』などのDVD特典に収録。紀伊國屋書店から発売予定の『ロベール・ブレッソンBOX2』収録の『スリ』特典にも、映画批評家・脚本家でシャレの妻だったフランス・ロシュ女史(21年生まれ)とシャレによるブレッソン・インタヴュー(6分)が付く予定。
 1959年2月21日放映のシャレ司会の番組「Cinepanorama」出演のリノ・ヴァンチュラ(無字幕)
http://www.dailymotion.com/video/x3ikr2_lino-ventura-chalais_shortfilms
 1958年5月14日放映、カンヌ映画祭会場ミラマールでジャック・タチがシャレに『ぼくの伯父さん』について語る(無字幕)。
http://www.ina-festivaldecannes.com/index.php?vue=notice&id_notice=I00001679&lng=en
 フランス・ロシュは、ヴァンサンドー書(14頁)によると、ジェンネル撮影所火災で焼失したメルヴィルの台本に参加していたそうです。『フレンチ・カンカン』(54)や、メルヴィルやボリス・ヴィアンが出演したピエール・カストの『ポケットの恋 Un Amour de poche』(57)にも出演(台詞台本も)。
 1974年5月23日放映のカンヌ映画祭でのフランス・ロシュの「非職業俳優」の取材に、メルヴィルのいとこミシェル・ドラッシュ(発音はドラッシュと判明)の自伝的監督作『Les Violons du bal』(74。No.577も参照)で、現在時のミシェルに扮すジャン=ルイ・トランティニャンの少年時代を演じた、実の息子ダヴィッド・ドラッシュ少年(1965年7月9日生まれ)が登場。ダヴィッドには製作・脚本・監督作『Last Call』(2004)があります。
http://ina.fr/archivespourtous/index.php?vue=notice&from=fulltext&cs_order=0&mc=Simon,%20Luc&num_notice=2&total_notices=2
 一緒にいるのはミシェルの妻(81年に離婚)で、『Les Violons du bal』で主人公の母に扮した、女優マリ=ジョゼ・ナット(40年生まれ。この映画でカンヌ映画祭最優秀女優賞)。
 やはり占領期フランスのユダヤ人問題を扱い、素人のピエール・ブレーズ(55−75。自動車事故により急死)を主演に起用した、ルイ・マルの『ルシアンの青春』の製作者クロード・ネジャール(40−2003)、ブレッソンの『湖のランスロ Lancelot du lac』のランスロ役の画家リュック・シモン(24年、パリ生まれ)および彼の描いた騎士の絵も登場。なおNo.893に書いたように、『湖のランスロ』のスタントはイヴァン・シフルです。
 最後に、ボルヘス脚本、ユーゴ・サンチャゴ監督の『レゾートル−はみだした男 Les Autres』に出演した文学教授のロエル・シャトレ(44年生まれ。高名な哲学教授フランソワ・シャトレの妻、元首相リオネル・ジョスパンの妹)も登場。
 
No.1018 - 2008/04/02(Wed) 20:58:51
Re: カトリーヌ・ソヴァージュほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
カトリーヌ・ソヴァージュ他の情報ありがとうございます。
Criterion盤『影の軍隊』の特典映像は抜粋だったのですね。
カトリーヌ・ソヴァージュとメルヴィルのツー・ショットは実に貴重ですし、ソヴァージュの歌を映像付きで観るのは初めてなのですが、素晴らしいです。
歌詞の採録もありがとうございます。

どういうわけか私のパソコンでは現在INAの動画が観られませんが、Criterion盤に収録されなかった部分、特に『海の沈黙』のキャスト3人との対談は観たいですね。
言葉は分からなくとも映像だけでも…。
また、フランソワ・シャレ、フランス・ロシュ夫妻とメルヴィルの因縁についても教えていただきありがとうございます。
No.1020 - 2008/04/04(Fri) 00:20:13
Re: カトリーヌ・ソヴァージュほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんにちは。
INA観れました。
間違ってQUICK TIMEを削除してしまっていたようです。
タチの貴重なインタビューが観られて良かったです。
“喋る”タチをここまでハッキリと観られたのは初めてかもしれません。
久々にINA観ましたが、メルヴィル関係でも以前はなかったものもUPされていますね。
このサイトでも紹介していきたいと思います。
No.1023 - 2008/04/05(Sat) 14:26:34
ミシェル・ドラッシュ / Faux
 マサヤさん、こんにちは。
 ミシェル・ドラッシュについては、中川洋吉『カルチエ・ラタンの夢 フランス映画七十年代』(ワイズ出版、1998)が1章を割いています。ただし同書の表記は「ミッシェル・ドラック」。また『フェルショー家の長兄』の助監督だったイヴ・ボワッセにも1章を割いています。
 目次(「BOOK」データベースより)
1 「タブーの粉砕」―イブ・ボワッセの場合/2 「コンテスタテールが存在しえた時代の生き証人」―ジョルジュ・コンションの世界/3 「もう一つのヌーヴェル・ヴァーグ」―ミッシェル・ドラックの場合/4 「ポルノ解禁と見せかけのリベラル路線」/5 「女性の権利獲得」運動―フランス女性を体現したアニー・ジラルドとロミー・シュナイダー/6 「在フランス外国人監督が描く移民問題」/7 「右も左も蹴飛ばす異能人間」―ジャン・ヤンの場合
No.1026 - 2008/04/06(Sun) 17:06:29
Re: カトリーヌ・ソヴァージュほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
中川洋吉著『カルチエ・ラタンの夢 フランス映画七十年代』の情報ありがとうございます。
書店でよく見かける本ですが、きちんと読んだことはありません。
ミシェル・ドラッシュ、イヴ・ボワッセ、また、私の好きなアニー・ジラルドの項目もあるとのことなので、今度覗いてみようと思います。
No.1028 - 2008/04/08(Tue) 00:06:34
『赤いセーター』ほか / Faux
 マサヤさん、こんばんは。70年代以後、フランス映画、特に演技派俳優の社会派リアリズムのドラマは、国内向けの題材が増えたようです。中川著『カルチエ・ラタンの夢』も日本未公開作の記述が大半なので、敬遠する向きが多いのではと思います。また「作家」の映画では、ロメール作品でさえ、日本で商業公開されたのはだいぶあとになってから。『聖杯伝説』は今も未公開。ブレッソンの『湖のランスロ』と『たぶん悪魔が』も日本未公開、放映もなし。
 ところで、メルヴィルのいとこにあたるミシェル・ドラッシュ(1930年10月18日、パリ生。1990年2月15日、パリ没)は17歳で『海の沈黙』のセカンド助監督につきました。
 監督作で日本公開されたのは、ルイ・デリュック賞受賞作『日曜には埋葬しない』(60)と、ジャン=ルイ・トランティニャン、マリ=ジョゼ・ナット(64年から81年までドラッシュの妻)主演『殺人プロデューサー』(67)の2本のみ。『日曜には埋葬しない』は「映画評論」1961年2月号にシナリオが掲載されています。
 マリ=ジョゼ・ナット主演の『Elise ou la vraie vie』(69)の助監督はアラン・コルノー。
 
 ドラッシュは、ジル・ペローのベストセラー『赤いセーターは知っていた−フランス近年最大の冤罪事件』(日本評論社、1995)に基づく『赤いセーター Le Pull-over rouge』(79)を製作・監督しています。主演はアルメニア系フランス人俳優・映画監督セルジュ・アヴェディキアン。
  「1974年6月3日、マルセイユ郊外で8歳の少女マリー・ドロレスが乗用車に乗った若い男に誘拐された。同じころ、クリスチャン・ラニュッチは車の接触事故を起こし、そのまま逃走。2日後、マリー・ドロレスの死体が事故現場付近の茂みから発見された。残された唯一の物証は犯人が着ていた「赤いセーター」。ラニュッチは逃走の罪で逮捕されるが、マリー・ドロレス殺しを「自白」させられる。果たして「赤いセーター」とラニュッチは結びつくのだろうか。女性予審判事イルダ・ディ・マリノの下で捜査・予審が開始された」。(「BOOK」データベースより)。
 クリスチャン・ラニュッチの写真とジュリアン・クレールの歌「殺された殺人者」。歌詞はジャン=ルー・ダバディ。
http://jp.youtube.com/watch?v=Z_yHG8ez86Q
 ジャン=ルー・ダバディは、アニー・ジラルドの舞台復帰作、ブラジルの劇作家ロベルト・アタイドの独白劇『Madame Marguerite』(74)を脚色しています。これはジラルドの当たり芝居で、たびたび上演。通常、登場人物はマルグリット(原作ではマルガリーダ)先生と一人の男子生徒のみ。
 『Madame Marguerite』の先生役アニー・ジラルドとTVゲストのジュリアン・クレール(演出はアルゼンチン出身のホルヘないしはジョルジュ・ラヴェッリ)。
http://www.dailymotion.com/video/xinwf_annie-girardot-madame-marguerite
 ロメール作品の常連パスカル・グレゴリー(53年生まれ)はこれが舞台デビュー(映画デビューもアニー・ジラルド主演作)。なおパスカル・オジェとパスカル・グレゴリー主演、ドイツの文豪クライスト原作、ロメール演出の舞台『ハイルブロンのケートヒェン』(80)は、『O侯爵夫人』(76)の紀伊國屋書店盤DVDに映像収録されています。アルメンドロスの照明が見事な『O侯爵夫人』は原作に忠実にドイツ語で撮られましたが、『ケートヒェン』はフランス語に翻案、長めの原作戯曲を再構成しています。実に荒唐無稽でなかなか楽しめます。アリエル・ドンバールやマリー・リヴィエールも出ています。
 ジュリアン・クレールとジャン=ルー・ダバディ(クレールHPの仏語記事)
http://www.julien-clerc.net/auteurs/jean_loup_dabadie.html

 ラニュッチ事件はフランスの死刑廃止のきっかけとなりました。ジル・ペローは『クリスチャン・ラニュッチの影 L'Ombre de Christian Ranucci』(2006)という本も出しています。
 なおジル・ペローの小説『灰色の目の少年』はアンドレ・テシネ監督、エマニュエル・ベアール主演『かげろう』(2003)の原作です。
 ミシェル・ドラッシュは、カナダ、ケベック出身の女優・歌手キャロル・ロール主演、ジャンヌ・モロー共演の『逃げなさい、ローラ Sauve-toi, Lola』(86)も監督しています。音楽はキャロル・ロールの夫のルイス・フューレイです。
 1992年来日時のキャロル・ロール。解説・取材は佐藤友紀。
http://jp.youtube.com/watch?v=vrbwflOk3G8
No.1031 - 2008/04/10(Thu) 20:43:05
Re: 『赤いセーター』ほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
ミシェル・ドラッシュほかいろいろな情報ありがとうございました。
70年代以降のフランス映画にはそのような傾向があるのですか。
『赤いセーター』の話は初耳ですが、映画のような興味深い物話です。
ジュリアン・クレールの熱唱は大変印象的でした。

紀伊國屋書店から出ているロメールのDVDは『春のソナタ』と“コスチュームもの”以外は全部集めましたので(未見のものはいくつかありますが)、近く『聖杯伝説』や『O侯爵夫人』にも手を出したいと思っています。
あと、ご紹介いただいたアニー・ジラルドやキャロル・ロールの映像も面白かったです。
No.1032 - 2008/04/13(Sun) 00:24:47
ジャン=ルー・ダバディ / Faux
 みなさん、こんばんは。
 No.1031の投稿でジャン=ルー・ダバディに言及しましたが、彼のアカデミー会員選出という肝心のニュースを書き逃していました。
 以下の日本語ブログ記事参照。
http://pepecastor.blogspot.com/2008/04/ma-prfrence-moi.html
No.1046 - 2008/04/22(Tue) 23:57:15
Re: ジャン=ルー・ダバディ / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
ジャン=ルー・ダバディのアカデミー会員選出という情報ありがとうございます。
ご紹介のブログを見たのですが、ミシェル・ポルナレフの歌詞もたくさん書いているようですね。(『愛の休日』『フランスへの手紙』まで!)

そして、ブログで言及されているロミー・シュナイダーとミッシェル・ピコリの『エレーヌの歌 Chanson d'Helene』の二つの映像(http://jp.youtube.com/watch?v=xDd966e6a-Q)(http://jp.youtube.com/watch?v=lHA0VS1DbkE&feature=related)、そして、ジャン・ギャバンの『Maintenant Je sais』(http://jp.youtube.com/watch?v=orDR4JA91F4)がとにかく素晴らしかったです。(残念ながら歌詞は分かりませんが…)
No.1047 - 2008/04/23(Wed) 01:05:21
『サムライ』 トリビア / 虎
オリヴィエ・レイ射殺シーンで、ジェフの左手は発砲直前にはポケットの外にあり、発砲中にはポケットの中にあり、発砲直後にはポケットの外にある。

発砲する瞬間に左手をポケットの中に戻すのは、少し不自然だと思います。ちなみにマルテ射殺のときには左手はずっとポケットの外です。
No.1044 - 2008/04/20(Sun) 22:46:06
Re: 『サムライ』 トリビア / マサヤ@管理人
虎さん、こんにちは。
トリビアありがとうございます。
映像確認しましたが、おっしゃる通りですね。
リアリズムよりは映像表現を重視する監督ですから、映像的にベターなテイクを編集した結果かもしれません。
No.1045 - 2008/04/22(Tue) 11:11:13
『賭博師ボブ』 / Faux
 みなさん、こんばんは。
5月18日(日)11時よりシネマヴェーラ渋谷で『賭博師ボブ』が上映されます。
http://www.cinemavera.com/schedule.html
No.1035 - 2008/04/16(Wed) 22:17:38
Re: 『賭博師ボブ』 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
すばらしいニュースありがとうございます!
『賭博師ボブ』がスクリーンで観られるなんて、こんな機会は10年に一度あるかないかでしょう。
しかも、タイムテーブルを調べましたら、5月6日(火)11時からも上映されるようですね。
http://www.cinemavera.com/timetable.html?no=38
残念ながら、私は仕事の都合上どちらの日も伺えませんが、上映されるというだけでも嬉しいです。
早速トップのNEWS欄で紹介させていただきたいと思います。
No.1036 - 2008/04/17(Thu) 00:44:25
Re: 『賭博師ボブ』 / 澤 [ Mail ]
Fauxさん、「賭博師ボブ」の上映情報をありがとうございます。メルヴィル監督作品を、映画館のスクリーンで見られるということは素晴らしいですね。地方では、こんなことは101%ないことです。うらやましいとだけ思っておれませんので、前後の仕事を調整して、出張することにいたしました。
私の勤務先では最近、東京への単身赴任が増えています。私もいつそうなるかもしれませんが、こういう映写機会だけは嬉しいことかもしれません。
No.1040 - 2008/04/19(Sat) 23:10:16
Re: 『賭博師ボブ』 / Faux
澤さん、はじめまして。
 ご熱意には頭が下がります。熱心なファンの方に少しでも情報がお役に立ったなら幸いです。
 私は首都圏の近くに住み、たまに渋谷に足を運ぶのですが、長らく映画館から遠のいています。たまに映画を観るのももっぱらDVDになってしまいました。恥ずかしながら、家庭での視聴環境も劣悪なものです。リージョン・フリーの安物再生機を使って輸入盤も見ていますが。近頃は、小さなパソコン画面上で動画の断片的映像を見たりすることも増え、本格的な映画観賞から遠のくばかりです。
 2005年に倒産したケイブルホーグ配給の上映プリントがどのように調達できたのか事情は不明ですが、『賭博師ボブ』以外にも貴重な作品を上映するので、この機会はなるべく活用されるのがよいでしょう。
 CSやDVDの普及も手伝ってか、東京でも古典ハリウッド映画やヨーロッパ映画旧作の上映機会はこの10年で減ってしまったという印象があります。シネマヴェーラ渋谷あたり意欲は感じられるのですが。逆に邦画旧作の特集上映は増えているかもしれません。
No.1041 - 2008/04/20(Sun) 00:34:57
Re: 『賭博師ボブ』 / マサヤ@管理人
澤さん、こんばんは。
ご熱意、素晴らしいです。
このような機会は今後二度とあるかどうか分かりませんので、どうか心行くまで楽しんできて下さい。
私は仕事の時間上、どう転んでも無理なので、羨ましくもあります。
またご覧になった感想など聞かせていただければ幸いです。


Fauxさん、こんばんは。
今回のシネマヴェーラの「ケイブルホーグ特集」は、『賭博師ボブ』はもちろん、他にもフリッツ・ラングの諸作を始め、これを逃すといつスクリーンで観られるか分からないような珍しい作品が目白押しですね。
貴重な情報、本当にありがとうございます。
残念ながら『賭博師ボブ』には行けませんが、私も時間の許す限り駆けつけたいと思います。
No.1043 - 2008/04/20(Sun) 01:07:07
メルヴィル研究書 / Faux
 みなさん、こんにちは。
 昨年末にフランスのEditions du RevifからDenitza Bantchevaのメルヴィル研究書『Jean-Pierre Melville de l'oeuvre a l'homme』増補新版が刊行されましたが、ようやく入手しました。初版は1996年に刊行されています。
 デニツァ・バンチェヴァDenitza Bantcheva(69年生まれ、ブルガリア系フランス人)は、詩人・小説家、翻訳者、映画評論家です。
 関係者インタヴューが充実しており、アラン・ドロン、フロランス・ウェルシュ(メルヴィル夫人)、フィリップ・ラブロ、レミ・グランバック(メルヴィルの甥)、フィリップ・ルメール、ダニエル・コーシー(『賭博師ボブ』出演)、ジネット・ビヤール(映画評論家ピエール・ビヤールの妻)、フランソワ・ペリエ、フランソワ・ド・ラモット(『サムライ』セット美術、助手のテオバルド・ムリッスはポール・ムリッスの甥)、ピエール・グラッセ、フランソワーズ・ボノ(編集技師モニーク・ボノの娘)の談話を採録。
 仏語読解力不足のため、まだ詳細は不明ですが、取り急ぎ、ご報告まで。
No.1039 - 2008/04/19(Sat) 13:34:38
Re: メルヴィル研究書 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
『Jean-Pierre Melville de l'oeuvre a l'homme』の情報ありがとうございます。
実は偶然にも数日前に私も内容も分からぬまま仏Amazonに注文したばかりでしたが、想像以上に内容は充実しているようですね。
インタビューのメンツも凄いです。
読みこなせるか否かが問題ですが、届くのを楽しみにしております。
http://www.amazon.fr/gp/product/2952596069/ref=olp_product_details?ie=UTF8&me=&seller=

ちなみに、同時にこんな本(?)も注文してみましたが、これまたどんな本やら届くのが楽しみです。
http://www.amazon.fr/Lentretien-avec-Jean-Pierre-Melvil-Melville/dp/2840491532/ref=pd_rhf_p_3
No.1042 - 2008/04/20(Sun) 00:46:32
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