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LE CERCLE ROUGE BBS
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メルヴィル作品の上映情報、感想はもちろん、関連する事柄等、何でもどうぞ。
『拾った女』ほか / Faux
 みなさん、こんばんは。 
 『拾った女』(53。サミュエル・フラー)、『スリ』(59。ロベール・ブレッソン)、『サムライ』(67。ジャン=ピエール・メルヴィル)の画面比較です。
http://theartofmemory.blogspot.com/2008/03/robert-bresson-samuel-fuller-jean.html
 『拾った女』(DVD、ビデオともにジュネス企画)は3月24日に亡くなったリチャード・ウィドマークの代表作の1本ですが、邦題はあきらかに誤訳。「Pickup on South Street」というのは「(マンハッタンのウォーターフロント)サウス・ストリートでせしめた拾いもの(意外なブツ)」といったような意味と思われます。この「拾いもの(意外なブツ)」は、フランス公開版『麻薬の港 Le Port de la drogue』では麻薬に変えられています。
 ちなみに英語で「スリ」は「pickpocket」ですが、これはブレッソンの『スリ』の原題。『拾った女』の原題は「pickup」と「pickpocket」をかけているのかもしれません。
 2004年に出た『拾った女』仏盤DVDには、オリジナル音声とフランス語音声版『麻薬の港』の2ヴァージョン収録。
http://www.dvdrama.com/fiche.php?4714
 DVDビーヴァーによる仏盤、北米Criterion盤、英国盤比較。なぜか『麻薬の港』への言及がないのですが。
http://www.dvdbeaver.com/FILM/DVDReview2/pickuponsouthstreet.htm
 以下のグレン・エリクソンによる英語レヴューによると、ロサンジェルスで撮影された最良のニューヨーク映画とのこと。「3番街」地下鉄駅やブルックリン橋の下の河べりの小屋はセット。第二班の撮影したマンハッタン・ロケの映像と見事に組み合わされています。
http://www.dvdtalk.com/dvdsavant/s1122pick.html
 『拾った女』抜粋(無字幕)。ウィドマークがイースト・リヴァーの河べりの小屋でジーン・ピータースを殴り倒す場面。
http://jp.youtube.com/watch?v=s5R-vjWWLB8

 2004年にフィリップ・ロペイトの著書『Waterfront: A journey around Manhattan』(Crown)出版を記念しMoMAで18本の映画が上映された際に『拾った女』も選ばれています。他の上映作は、スタンバーグの『紐育の波止場』(28)、ワイラーの『デッドエンド』(37)、アラン・ドワンの『タイタニック』(27)、マーティン・リットの『暴力波止場』(57)、ラウル・ウォルシュの『Regeneration』(15)、カザンの『波止場』(54)、シドニー・ルメットの『橋からの眺め』(62)など。
http://moma.org/exhibitions/film/2004/waterfront_2004.html
 『橋からの眺め』にはレイモン・ペルグランが出ていますが未見。撮影は『フレンチ・カンカン』(54)のミシェル・ケルベールです。
No.1022 - 2008/04/04(Fri) 23:56:48
Re: 『拾った女』ほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんにちは。
『拾った女』他の情報ありがとうございます。
題名の語源、勉強になります。
ジュネス企画から出ているDVDを持っていますが、ストーリーも面白いですし、リチャード・ウィドマークが異様な魅力を放っていて好きな映画です。
フランス語音声版もあるのですね。
河べりの小屋が印象的な映画ですが、ロスでセット撮影されたものだとは。
あと、シドニー・ルメットの映画にレイモン・ペルグランが出ているということも初めて知りました。
No.1024 - 2008/04/05(Sat) 14:35:36
TV版『海の沈黙』 / Faux
 ピエール・ブトロンのTV映画『海の沈黙』(04)のDVDが、5月21日、アイ・ヴィ・シーから発売されます。
http://item.rakuten.co.jp/guruguru2/ivcf-5318/
 同作については、No.565、No.906も参照。
 同作出演のミシェル・ガラブリュ(22年、モロッコ生まれ)は今も現役の映画俳優。ウーゴ・トニャッツィ、ミシェル・セロー(2007年7月29日没)主演の『Mr.レディ Mr.マダム』シリーズで有名かもしれません。
 ミシェル・ガラブリュは、ジャック・ドニオル=ヴァルクローズの『唇(くち)によだれ』、オギュスト・ル・ブルトン原作の『凶悪犯』、ベルモンド主演の『警部』、イザベル・アジャーニ主演の『殺意の夏』および『サブウェイ』、ドロン主演の『真夜中のミラージュ』、ゴダール監督の『右側に気をつけろ』など出演作多数。
 ちなみにドロンがセザール賞を受賞した『真夜中のミラージュ Notre histoire』(84)のDVDは、北米Lionsgateから3月25日発売の『Alain Delon Collection』(5枚組)に収録。
 ガラブリュは、アラン・コルノー監督、イヴ・モンタン、ジェラール・ドパルデュー、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の『武器の選択 Le Choix des armes』(81)にも出ています。音楽はフィリップ・サルド。撮影は、『アメリカの夜』、『トリュフォーの思春期』やジム・トンプソン原作『セリ・ノワール Serie noire』(79。原作『死ぬほどいい女』。監督コルノー)および『Coup de torchon』(81。原作『ポップ1280』。監督タヴェルニエ)、デイヴィッド・グーディス原作『ストリート・オブ・ノー・リターン』のピエール=ウィリアム・グレン。
 『武器の選択』予告編(原版Studio Canal、イタリアRaro Video盤DVD)
http://jp.youtube.com/watch?v=nwnzesuBvmA
 レッド・ゼッペリン"Since I've Been Loving You"の流れる場面
http://jp.youtube.com/watch?v=jKB8POVpGOU
 "Since I've Been Loving You"(2007年12月10日の演奏)
http://jp.youtube.com/watch?v=FYQJ3ZFR-48
No.993 - 2008/03/18(Tue) 23:29:26
Re: TV版『海の沈黙』 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんにちは。
TV映画『海の沈黙』のDVD情報、ミシェル・ガラブリュの情報などありがとうございます。
肝心の映画版DVDが未だ国内未発売なのが残念ですが、これを機に、映画版への関心が高まることを期待したいですね。

『武器の選択』の情報もありがとうございます。
予告編を観る限り、バイオレンス色の強いフィルム・ノワールという感じのようですが、ドヌーヴもまだまだキレイな頃ですので、機会があれば観てみたいです。
あと、ゼップの再結成ライヴの音は実は今回初めて聴いたのですが、ペイジの悶絶ギターが最高です。
No.997 - 2008/03/19(Wed) 10:12:53
『Alain Delon: 5-Film Collection』 / Faux
マサヤさん、こんにちは。
 DVDビーヴァーに北米Lionsgateの『Alain Delon: 5-Film Collection』のレヴューが掲載されました。
 『悪魔のようなあなた』、『太陽が知っている』、『帰らざる夜明け』、『ル・ジタン』、『真夜中のミラージュ』収録。
http://www.dvdbeaver.com/film2/DVDReviews36/alain_delon_collection.htm
No.1000 - 2008/03/20(Thu) 15:10:06
Re: 『Alain Delon: 5-Film Collection』 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
『Alain Delon: 5-Film Collection』の情報ありがとうございます。
オール・リージョン、英語字幕付きというのはなかなか貴重かと思われます。
ご紹介のDVDビーヴァーのページを見る限り、画質もかなり良いようですね。
中では『ル・ジタン』がとりわけ好きな作品ですが、国内盤DVDが廃盤になっていますので、これはちょっと気になります。
No.1001 - 2008/03/21(Fri) 00:21:38
『Catherine Denueve 5-Film Collection』 / Faux
 マサヤさん、こんにちは。
 ドロンBOXに続いて北米Lionsgateは、フランスStudio Canal原版の『Catherine Denueve 5-Film Collection』を6月10日に発売します。
 収録作は、『恋のマノン』(68。ジャン・オーレル、撮影エドモン・リシャール、音楽セルジュ・ゲンズブール)、『うず潮』(75。ジャン=ポール・ラプノー、撮影ピエール・ロム、音楽ミシェル・ルグラン)、『海辺のホテルにて』(81。アンドレ・テシネ、撮影ブルーノ・ニュイッテン、音楽フィリップ・サルド)、『最後の標的 Le Choc』(82。ロバン・ダヴィ、主演アラン・ドロン、撮影ピエール=ウィリアム・グレン、音楽フィリップ・サルド)、『フォート・サガン』(84。アラン・コルノー、撮影ブルーノ・ニュイッテン、音楽フィリップ・サルド)。
http://www.dvdempire.com/Exec/v4_item.asp?userid=&item_id=1399555

 『最後の標的』予告編(無字幕)。共演は『恋のエチュード』、『私のように美しい娘』、『フレンチ・コネクション2』、『チャオ・パンタン』、『ラ・ピラート』のフィリップ・レオタール(40−01)。
http://jp.youtube.com/watch?v=gvhqo3ehvo8

 ドロンは、ジャック・ドレーの『ポーカーフェイス Trois hommes a abattre』(80。原作『殺しの挽歌』)以後、マンシェット原作もの3本に出ています。初監督作『危険なささやき』(原作は藤田宜永訳)、『最後の標的』(82。原作『眠りなき狙撃者』)です。
 マンシェット(42−95)の映画化作品には、シャブロルの『Nada』(74。原作『地下組織ナーダ』)があります。フィリップ・ラブロの『La Crime』(83)では共同脚本。ロバン・ダヴィの『La Guerre des polices』(79)でも共同脚本。
No.1002 - 2008/03/21(Fri) 13:40:52
Re: 『Catherine Denueve 5-Film Collection』 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんにちは。
『Catherine Denueve 5-Film Collection』の情報ありがとうございます。
ドロンBOXに続いてLionsgate頑張ってますね。
私は未見のものばかりですが、『恋のマノン』『うず潮』あたりは興味ありますね。
『リスボン特急』以来?のドロンとの共演作『最後の標的』もご紹介の予告編を観る限りかなり面白そうな印象です。

マンシェット原作の映画は観た記憶がないので、なんとも言えないのですが、シャブロルやフィリップ・ラブロの作品とも関わりがあるようですので、今後チェックしてみたいと思います。
No.1003 - 2008/03/22(Sat) 10:38:49
『Sophia Loren 4-Film Collection』 / Faux
マサヤさん、こんばんは。
 北米Lionsgateは、ドヌーヴBOXと同日の6月10日に『Sophia Loren 4-Film Collection』を発売するそうです。やはりフランスStudio Canal原版です。収録作は、『ナポリの饗宴』(54。エットレ・ジャンニーニ)、『侵略者』(54。ピエトロ・フランシスキ)、『戦場を駈ける女』(62。クリスチャン=ジャック)、『ひまわり』(70。ヴィットーリオ・デ・シーカ)
http://www.dvdempire.com/Exec/v4_item.asp?userid=&item_id=1400854&searchID=
 
 『戦場を駈ける女』のDVDは2001年にJVCから出ていましたが廃盤、2004年にレンタル専用盤が出ました。
 『ひまわり』のDVDは東北新社から1999年と2004年に出ていましたが廃盤です。

 『ナポリの饗宴』は、ナポリの辻音楽師サルヴァトーレ・エスポジト(パオロ・ストッパ)一家が狂言回しとなって、5つの歌物語を紹介するという構成。ローレンは《シジーナの恋物語》で写真モデルのシジーナを演じています。 
 ローレンの1953年出演作『Due notti con Cleopatra』(マリオ・マットリ監督)抜粋。ローレンはクレオパトラと彼女の替え玉の奴隷女の二役。北米Fox Loberから2003年にDVDが出ていましたが廃盤。
http://jp.youtube.com/watch?v=RNQif69nuIE
 『侵略者』ドイツ語予告編(画質悪いです)。フン族のアッティラ王役はアンソニー・クイン。ローレンは西ローマ帝国の皇帝の妹役。
http://jp.youtube.com/watch?v=P-S6VdqKdY4
 
 『ナポリの饗宴』の《プルチネッラの物語》でのレオニード・マシーン扮するプルチネッラの場面(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=o3mkAZkYvDs
 レオニード・マシーンは1896年、モスクワ出身。ボリショイ劇場で踊っていた時、精神に異常をきたしたニジンスキーの代わりを探していた天才興行師ディアギレフに請われパリに行き、1914年にディアギレフのバレエ・リュスに参加。その後、主席振り付け師をつとめスターダンサーに。
 パウエル&プレスバーガーのバレエ映画『赤い靴』(48)、『ホフマン物語』(52)にも出演。『ナポリの饗宴』では振り付けも担当。
 『バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び』(2005。ダニエル・ゲラー、デイナ・ゴールドファイン)にも彼が登場。
http://www.balletsrusses.net/index.html
No.1008 - 2008/03/24(Mon) 22:12:33
Re: 『Sophia Loren 4-Film Collection』 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんにちは。
『Sophia Loren 4-Film Collection』、レオニード・マシーン等の情報ありがとうございます。
ソフィア・ローレンの出演作はあまり観ていないので、収録作も未見のものばかりですが、こうなったらLionsgateには他にもいろいろ出していただきたいですね。
『ひまわり』のDVDはレンタルでもよく見かけますので、いつかはとずっと思っているのですが。
No.1009 - 2008/03/25(Tue) 12:17:15
Re:『Alain Delon: 5-Film Collection』 / Astay
マサヤさん、Fauxさん

『Alain Delon: 5-Film Collection』届きました
5作品収録されてますがディスクは3枚だったのですね・・・
以前に教えていただいた画像紹介とレヴューの英語サイト
MyHPにもご案内させていただきました
ありがとうございます<(_ _)>
『太陽が知っている』『帰らざる夜明け』『真夜中のミラージュ』は
VHSしか持ってませんでしたので綺麗な画像で大満足です
特に『真夜中のミラージュ』は全体的に明るめで観易い!
ジャン・レノが登場する辺りが薄暗くてイマイチだったのですが
今回のでやっと全体像が把握できました^^v
No.1019 - 2008/04/03(Thu) 20:41:01
Re:『Alain Delon: 5-Film Collection』 / マサヤ@管理人
Astayさん、こんばんは。
『Alain Delon: 5-Film Collection』の情報ありがとうございます。
てっきり5枚組かと思いましたが、3枚組だったのですね。
画質がキレイなようで、良かったです。
私も『太陽が知っている』『ル・ジタン』はVHSをコピーしたものしか持っていませんが、いつかはキレイな画質で観たいものです。
『真夜中のミラージュ』は未見ですが、ジャン・レノが出演しているとは知りませんでした。
No.1021 - 2008/04/04(Fri) 00:26:31
『ある道化師の24時間』 / Faux
 みなさん、こんばんは。
  TV映画『フェリーニの道化師』(71)では、メドラノ・サーカスのアントネとベビ、道化トリオ・フラッテリーニ三兄弟などの有名な道化師のエピソードや、有名な寸劇が再現されています。
 『フェリーニの道化師』に出てくるピエール・エテックスは、イラストレイター、道化師、映画監督、絵本作家です。ポール・フラッテリーニ(1886−1961)の孫娘アニー・フラッテリーニ(1932−97。彼女も『フェリーニの道化師』に出演)の元夫で、名高いフラッテリーニ国立サーカス学校の校長でもあります。
 エテックスはジャック・タチの『ぼくの伯父さん』(58)に助監督、ポスター・デザイナーとして全面協力、キャラクター、セット、オブジェのほとんどのデッサンを手がけました。ロベール・ブレッソンの『スリ』(59)ではスリの一人として出演。ルイス・ブニュエルの協力者として知られる脚本家ジャン=クロード・カリエールと組んだ自らの監督・主演作の『女はコワイです』(62)や『Yoyo』(64。2007年に修復版がカンヌで上映)など60年代の長編4作品は、一部できわめて評価が高いのですが、権利者によって封印され上映できないので、エテックスも困り果て、支援・助言を求めています。エテックスは、大島渚の『マックス、モン・アムール』(86)などにも出ています。

 ところで、メルヴィルの処女作『ある道化師の24時間』(46)は、一般にほとんど見る機会がないのですが、ピガールのメドラノ・サーカスの人気道化師ベビとマイスが出演しているだけでも貴重です。無声で撮影され、後に映画製作者ピエール・ブロンベルジェの後押しで、メルヴィル自身が、画面に映るベビの内面や行動を解説するヴォイスオーヴァー・ナレーションを付け、完成させました。サシャ・ギトリの『とらんぷ譚(ものがたり)』(36)や、ゴダール=トリュフォーの短編『水の話』(61)を思わせる手法です。
 ベビは本名アリストデモ・フレディアニ(1885−1958)。イタリアの名門サーカス一家のフレディアニ家の出です。ブレッソンの処女作の中篇風刺喜劇『公共問題 Affaires publiques』(34)のほか、『Les Freres Delacloches』(36)、記録映画『La Vie des artistes』(38)にも出ています。
http://clown.i-clic.net/article-149664.html
 1913年、ベビはウンベルト「アントネ」ギヨーム(1872−1935)と1913年にコンビを組みました。フェリーニによると、アントネは舞台の外ではベビに口をきかなかったといわれます。
http://clown.i-clic.net/photo-11760-antonet-et-beby_jpg.html
 アントネの死後、ベビは、マイス(1894−1976。ルイ・マイス)、パスティス、アレクス、ピポらと共演。マイスとアレクスは『フェリーニの道化師』にも登場。なおルイ・マイスは、ピエール・エテックス監督・主演の『Le Grand amour』(69)に大きな役で出演しています。

 以下、韓国盤DVDとジネット・ヴァンサンドーのメルヴィル本(222頁)のシノプシスを参照しつつ、『ある道化師の24時間』のあらすじを書きます。
 (ベビの顔写真の上に字幕)「正直な人たちを笑わせるのはすばらしい仕事だ。J・B・ポクラン」。(J・B・ポクランはモリエールの本名)。
 夜のモンマルトル、ピガール地区で、シルエットの帽子の男が腕時計を見る。11時50分だ。メドラノ・サーカスでは道化師ベビとマイスの出し物が終わろうとしている。派手な衣裳のマイスは横一列に吊るされた水の入った瓶を手で叩き、木琴のように奏でる。ベビはギターで伴奏する。出し物が終わると、彼らは楽屋でメイクを落とし素顔に戻る。
 ベビの自宅では彼の妻が靴下の穴を繕いながら、彼を待つ。彼は「またスパゲッテイか」と文句を言いながらスパゲッティを食べる。ベビは寝室に入る。マドリッド生まれの道化師「ブン=ブン」ことジェロニモ・メドラノ(1849−1912)の彫像。(ジェロニモの息子ジェローム(1907−98)が1928年に「道化師サーカス」メドラノ・サーカスを設立)。アカデミー会員の作家でコメディ・フランセーズ総支配人も務めたジュール・クラルティ(1840−1913)によれば、メドラノは死にかけた子供を、その存在によって救った(クラルティは、1886年に、メドラノについての短編「ブン=ブン」を書いている)。ミスタンゲット、アルベール・プレジャン(『巴里の屋根の下』)などベビの過去の共演者の写真が壁面を飾る。最後にドア脇のジュール・クラルティの写真。寝る前に彼はベッドで、セルジュ(本名モリス・フェオディエール)の「サーカスの道」(45年)という本を開く。中にはアントネと彼への著者の献辞が手書きで書き込まれている。続いてトリスタン・レミの「道化たち」(46年)という本。こちらにもベビへの手書きの著者の献辞が。ベビは想い出の写真が一杯詰まった箱を開く。ペル=メル、ジャン・リゴー、歌手ジョルジュス(本名ジョルジュ・ギブール)、レイモン・コルディ(『自由を我等に』)、『公共問題』のマルセル・ダリオ(『望郷』)、『公共問題』のジル・マルガリティス(『アタラント号』)、イタリアの不世出のジャグラー、エンリコ・ラステリ(1896−1931)、アントネ。アントネの死後、ベビの相棒はマイスに替わった。ベビの父の道化師アウグスト・フレディアニ(1846−1936)が家族に囲まれ死んだ家、ベビの兄ウィリー(1871−1947)のウィリー・サーカス、今はなきベルリンのケーヒニ・カフェの前のベビの写真。グラウチョ・マークス(マルクス)のサイン入り写真。ネグス、紳士、警官、伊達男に扮した若い頃のベビの写真。フレディアニ一家の、人の頭の上に人が立ち、さらにその頭の上に人が立つ危険な曲芸の写真。曲芸師になった18歳のベビの写真。本を置いた彼は愛犬スウィングと一緒に祈る。冒頭の帽子の男が暗闇で煙草の煙をくゆらせるシルエット。
 朝、ベビは目覚まし時計で起きる。犬がベッドから出て行く。彼の妻が熱いコーヒーと手紙を持ってくる。道化師になりたいという8歳半の少年からの手紙だ。外出したベビは帽子を忘れたことに気づき、口笛でアパートの上の階の妻を呼ぶと、妻が帽子を投げる。ベビはアパートの真向かいのレンタル公衆浴場(個室)に行く。浴場を出たベビは、前方から歩いてきた若い美女に見とれ、妻に怒られる。彼は仕立て屋に遭わないよう気をつけながら、近所の行きつけのカフェに行き、店の亭主や常連客に帽子とコインを使った芸を見せる。マイスと落ち合ったベビは、レピック街のカフェのテラスで、果物売りの婦人、新聞を読みながら歩いて転ぶ紳士、その他の通行人たちを観察する。
 仕事の時間が来ると、マイスと、愛犬スウィングを連れたベビは車でメドラノに行き、メイクする。マイスは異色の経歴をもつ道化師だ。1905年に、トゥーロンのオペラ座が火事になった時、負傷をした美人ダンサーを医師として治療し、彼女を口説いたたのがきっかけでこの道に入った。マイスの娘がマイスの着付けを手伝う。マイスとベビは舞台に上がる。その晩の漫才風の芸(ここで初めてマイスとベビの同時録音の声が聴ける)には午後のレピック街での観察が活かされている。道化師がひっぱたかれるのはお約束だ。ベビもマイスにひっぱたかれる。シルエットの帽子の男が腕時計を見ている。11時50分だ。

 メドラノ・サーカスの創始者ジェローム・メドラノについての英語記事
http://findarticles.com/p/articles/mi_qn4158/is_19981130/ai_n14196339/pg_1
 映画に出てくるセルジュとトリスタン・レミの、サーカス、道化師に関する本は今も海外古書サイトなどで手に入るようです。
No.1014 - 2008/03/29(Sat) 22:00:40
Re: 『ある道化師の24時間』 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
『ある道化師の24時間』、べビ、ピエール・エテックス等の情報ありがとうございます。
ことに詳しいあらすじを書いていただき、私も作品を理解する上で大変助かります。
『フェリーニの道化師』は未見ですが、ピエール・エテックス、マイスが出ているとのことなので、興味が出ました。
文中でご指摘のサシャ・ギトリの『とらんぷ譚』はメルヴィルも好きな映画とのことなので先日DVDを購入、2度観ました。
ギトリ自身によるナレーションが大変印象的な映画で、内容も面白かったです。
No.1015 - 2008/03/31(Mon) 00:11:49
『フェリーニの道化師』ほか / Faux
 マサヤさん、こんばんは。
 『フェリーニの道化師』は昔見たとき、失われた偉大な道化師たちの伝統をまったく知らないので、よくわかりませんでした。今はもっていませんが、日本公開時の岩波ホール(エキプ・ド・シネマ)のパンフレットには、採録台本ほかが掲載されているので、何か役立つ情報が載っているかもしれません。
 2006年2月26日、トリノ五輪の閉会式では、トリノ国立映画博物館所蔵のダニロ・ドナティ(1926−2001。ゼフィレッリの『ロミオとジュリエット』などの衣裳担当)のデザインしたこの映画の衣裳6点が実際に使われたとのこと。ホワイト・クラウンに扮すのはファブリツォ・アリゴニ。女優でファッション・デザイナーのヴァレリア・マリーニ(67年、ローマ生まれ。178センチ)が『甘い生活』のアニタ・エクバーグを思わせる人魚の衣裳を着ています。
 トリノ五輪閉会式より(実況解説は英語)。
http://jp.youtube.com/watch?v=hZyzZa-R0pM
 ちなみに、トリノ映画博物館を舞台にした映画に『トリノ、24時からの恋人たち』(2004。ダヴィデ・フェラーリオ)があります。トリュフォーの『突然炎のごとく』等の過去の名画を踏まえているそうですが未見。DVDは2007年にハピネット・ピクチャーズから出ています。
 『トリノ、24時からの恋人たち』
http://www.crest-inter.co.jp/torino24/index2.html
 監督のダヴィデ・フェラーリオは56年生まれ。映画批評家出身で、70年代末、『さすらい』(76)などを配給。その後、ジョン・セイルズ、スーザン・シーデルマン、ジム・ジャームッシュなどアメリカのインディ監督のエージェントに。最新作『プリモ・レーヴィの道 La Strada di Levi』(2006)は、『遥かなる帰郷』(96)の原作ともなった『休戦』(朝日新聞社)に基づく、プリモ・レーヴィの旅を扱う記録映画。
 『トリノ、24時からの恋人たち』、『プリモ・レーヴィの道』の音楽は「ナポリの怪人」「イタリアのザッパ」とも呼ばれるサックス奏者・作曲家のダニエレ・セペ(60年、ナポリ生まれ)。
 『プリモ・レーヴィの道』
http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo/webform/SchedaEvento.aspx?id=171 
 ダニエレ・セペについての日本語記事
http://park11.wakwak.com/~elric/Elric_music_danielesepe.htm

 『フェリーニの道化師』のDVDはフランスMk2から出ています。イタリア語音声、フランス語字幕。以下で視聴可(121分とありますが実際は1時間28分)。
http://www.archive.org/details/clowns_fellini
 20分くらいの箇所に「魅惑のワルツ Fascination」と共にアニタ・エクバーグ登場。
 24分くらいの箇所にフェリーニ登場。27分すぎにエクバーグ再登場。34分すぎにフランスのサーカス史家トリスタン・レミ(1897−1977。著書「道化師たち Les Clowns」が『ある道化師の24時間』に登場)登場。続いて他のフランスの道化師たちと共にマイスの紹介。レミがアントネの逸話を語る。36分くらいにアントネとベビの芸(フランス語)の再現。アントネに扮すのはマイス。
 47分すぎ、ピエール・エテックスと、ギュスターヴ・フラテリーニ、および彼の娘アニー・フラテリーニ(『地下鉄のザジ』)登場。エテックス秘蔵の1924年のフラテリーニ兄弟の映画の上映会。壁には『Yoyo』のポスターも。しかし映写トラブルで見ることができない。代わりにアニーが往年の祖父らの絵を見せる。51分すぎ、フラテリーニ3兄弟の芸の再現。
 道化師の死を象徴する大団円の出し物、1時間12分くらいでマイス再登場。
 『フェリーニの道化師』ラストシーン(無字幕)。曲はロバート・マクスウェルの「ひき潮 Ebb Tide」(1953)。
http://jp.youtube.com/watch?v=GFIT66EP5Qc
 ピエール・エテックスとアニー・フラテリーニは、フィリップ・カウフマンの『ヘンリー&ジューン』(90)にも出ていますが未見です。

 20世紀初頭のヨーロッパのサーカス、道化等は本国でも時と共に忘れられていくようです。だから文化人類学的、大衆芸能史資料的な意味でも、メルヴィルの映画は貴重だと思います。
 映画の中でベビは本をひもときますが、ノゲイラ著『サムライ』によると、ベビは文盲だったので、図版を眺めるだけだったのでしょうか。それにしても昨今のTVバラエティ芸人と違って、国境、言語を越え、曲芸、楽器演奏、漫談までこなす往時のプロの芸人の芸域の幅には感嘆させられます。ここまで芸を究めるとなると、文盲であっても不思議はないのかもしれません。
 字が読めないベビはアフレコできなかったため、メルヴィルはベビの心象風景を代弁するヴォイスオーヴァー・ナレーションを自ら吹き込んでいますが、深夜のシルエットの男もあるいはメルヴィルなのでしょうか。3度登場するこの男のショットは、ヴォイスオーヴァーで仕上げることを決めた後に撮り足したものなのか。また無声で撮られたとのことですが、出し物の箇所のみ観客の歓声等が録音されているので、そこだけ最初から録音しておいたのか、ブロンベルジェの資金援助を受け、撮り足したものなのかどうか。
 エテックスの監督作は1本も見たことありません。No.681に記した、イオセリアーニの『ここに幸あり』(2006)では最初のショットにエテックスが出てきて感動しました。エテックスは本題とは無関係の冒頭の短い挿話のみの出演ですが。
 ピエール・エテックスの公式HP(英語版あり)
http://www.lesfilmsdetaix.fr/
 各種映像(フランス語。無字幕)。
http://www.lesfilmsdetaix.fr/gbvideo.html
 1番上。ジャン=クロード・カリエールに、自作長編5作が失われたことをアピールしつつ、5枚のコインを1枚ずつ消していく奇術を披露するエテックス。
 2番目。自作の修復・上映の権利が奪われていることを訴えるエテックス。
 1番下。2007年7月9日、パリ・シネマテークで修復版『Yoyo』を上映した際のエテックス。修復担当者のフランソワ・エデは、ジャック・タチ監督・主演の『新・のんき大将』(49)、『プレイタイム』新世紀修復版(67)の修復も手がけています。
 『新・のんき大将』(49)抜粋(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=ZSKzQGRYk0s
 エデは、ジェネオンから出た、チャップリンの『サーカス コレクターズ・エディション』DVD特典、エミール・クストリッツァ出演の『サーカスのドキュメンタリー Chaplin Today: The Circus』(2003)を演出しています。シネフィル・イマジカで4月10日放映。
http://cinefilimagica.com/movie/m4/004729.html
 エデは、『プレイタイム』についてのTV記録映画『Playtime Story』(2002。26分)も演出していますが、残念ながらCriterion盤(2枚組)等にも収録されていません。
 エデは、ミシェル・ピコリおよび、ピコリがリア王に扮した『リア王 Le Roi Lear』(2007)をオデオン座で演出した高名な演劇・オペラ演出家アンドレ・アンジェル(エンゲル)(46年生まれ)出演の『Citizen Lear』(2006。62分)をDVで撮っています。これはフランスで2007年9月29日のTV放映時に付けられた特番で、Arteから出た『リア王』DVDの特典。
 なおアンドレ・アンジェルは『男と女?U』(86)に映画監督役で出演。ラウル・ルイスの『悪夢の破片 Shatterd Image』(98)、『見出された時−「失われた時を求めて」より−』(99)にも出演。
http://www.arte-boutique.fr/detailProduct.action?product.id=100997
 シネマテークの『Yoyo』修復版上映会では、館長のセルジュ・トゥビアナと2007年に再びシネマテーク会長になったコスタ=ガヴラス監督がエテックスを迎えました。以下の英語記事参照。
http://www.pariscinema.org/fr/direct/paris-cinema-live/ahmad31.html
No.1016 - 2008/04/01(Tue) 00:44:45
Re: 『フェリーニの道化師』ほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんにちは。
『フェリーニの道化師』他いろいろ情報ありがとうございます。
『フェリーニの道化師』については、国内ではDVDになっていませんが、レンタルビデオを見かけますので、今度借りてみようと思います。
それにしても、全編見られるサイトがあるなんて凄いですね。

ご指摘の通り、メルヴィルの『ある道化師の二十四時間』はブロンベルジェの製作への関わりを含めて何かと謎の多い作品ですね。
シルエットの男は確証はありませんが、私もメルヴィル本人っぽいな、と思っていました。

ピエール・エテックス関連の情報もありがとうございます。
ご紹介のサイトでエテックスの手品はもちろん、シネマテークの『Yoyo』修復版上映会の様子だけでも観られるのが貴重ですね。
フランソワ・エデの姿も見られますし。
ジャック・タチの『新・のんき大将』はDVDを所有しておりますので、また観てみたいと思います。
No.1017 - 2008/04/02(Wed) 17:42:50
「影の軍隊」DVD / 澤 [ Mail ]
マサヤ様。
初めて投稿いたします。メルヴィル監督作品を、好きな者です。毎週、貴HPを見て、楽しんでいます。「影の軍隊」は、昔(昭和50年代)テレビの深夜映画で一度みて強いショックをうけた作品です。S・シニョレの最後の表情が忘れられません。その後、レンタルビデオで、再見し、P・ムーリス、J・P・カッセルの役割に気づきました。
東北新社から出て廃盤になっていたDVDを昨年、入手しました。その後、廉価版が突如発売され、瞬く間に廃盤になったことを、貴HPで知りました。廉価版の字幕で、重大な誤訳があることも…。ネット・オークションでは、1500円で購入したものが、3500〜4500円で出品されている状況です。映画自体の価値を知らない、投機目的の輩の仕業と思われます。そんななかで、ほんとうに丁寧な、字幕や画質の評価、海外版DVDのこと、国内DVDの発売状況を知らせてくれる貴HP。ありがたく思って、観測しております。
No.1012 - 2008/03/29(Sat) 03:04:59
Re: 「影の軍隊」DVD / マサヤ@管理人
澤さん、はじめまして。
いつも拙HPを見ていただき、また書き込みまでしていただきましてありがとうございます。

昭和50年代に深夜のテレビで『影の軍隊』をご覧になったとのこと、さぞや感慨深いものがあったとお察しいたします。
ご存知のように『影の軍隊』のDVDは、昨年再発された新盤までが廃盤の憂き目にあっており、ファンとしてはやりきれない状況が続いています。
新盤はレンタルにも置かれていないようですので、観たい人が気軽に観られる状況に早くなって欲しいと思います。

ご承知のようにメルヴィル監督はとうの昔に故人であり、情報も必ずしも多いとは言えず、その上、なにぶん個人運営のHPということもあって至らない部分も多いかと思いますが、このHPを通じてファンの皆さんとさまざまな情報を共有できればと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
No.1013 - 2008/03/29(Sat) 14:09:53
『墓場なき野郎ども』 / Faux
 みなさん、こんばんは。
北米Criterionから6月に『墓場なき野郎ども』(60。クロード・ソテ)のDVDが発売されます。
http://forum.dvdtalk.com/showthread.php?p=8566400#post8566400

*HDデジタル新修復版。
*『Claude Sautet ou La magie invisible』(2003。演出・構成N・T・ビン、構成ドミニク・ラブルダン)抜粋。
*リノ・ヴァンチュラが自らのキャリアを語るアーカイヴ映像。
*オリジナル・フランス版予告編・米国版予告編。
*新・英語字幕付き。
*ベルトラン・タヴェルニエとN・T・ビンによる新エッセイおよびソテ・インタヴュー、ジャン=ピエール・メルヴィルによる賛辞の採録。

 N・T・ビン(グエン・チョン・ビン)は、1958年4月、パリ生まれ。「ポジティフ」誌編集委員。
 以下で『Claude Sautet ou La magie invisible』予告編および抜粋視聴可。
http://www.allocine.fr/film/fichefilm_gen_cfilm=48683.html

 ソテの亡くなる数ヶ月前に、N・T・ビンとラブルダンが行ったソテの17時間に及ぶインタヴュー音声を基に、ソテの13作品の抜粋および関係者の談話で構成。
 ラブルダンには『トリュフォーによるトリュフォー』(リブロポート。絶版)の著書があります。
 ラブルダン&ビンの編著『ソテによるソテ Sautet par Saute』(2005)もあります。
No.989 - 2008/03/15(Sat) 22:00:33
Re: 『墓場なき野郎ども』 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
『墓場なき野郎ども』のクライテリオン盤の発売情報ありがとうございます。
発売予定は三島の『憂国』など他にも楽しみな作品がいろいろですね。

『墓場なき野郎ども』はHDデジタル新修復版という画質はもちろん、ヴァンチュラのアーカイヴ映像などの特典映像も楽しみなので、これは是非買いたいと思います。
ご紹介の『Claude Sautet ou La magie invisible』予告編、抜粋も観ましたが、面白そうな内容ですね。
中で紹介されているミシェル・ピコリ、ロミー・シュナイダー出演の『はめる 狙われた獲物 MAX ET LES FERRAILLEURS』(70年。日本未公開、ビデオあり)も興味深いです。
No.991 - 2008/03/16(Sun) 01:20:37
クレリア・ヴァンチュラほか / Faux
 マサヤさん、こんばんは。
 アルテ放映のリノ・ヴァンチュラに関するTV番組『VENTURA dit... Lino』(97年。85分。演出クレリア・ヴァンチュラ、バベット・シ・ランダヌ)抜粋(無字幕)。
http://jp.youtube.com/watch?v=lA26NqwIpbQ
 出演:クロード・ピノトー、ノルベール・サーダ、クロード・ソテ、エドワール・モリナロ、ジョルジュ・ロトネール、ジョゼ・ジョヴァンニ、ミレイユ・ダルク、クラウディア・カルディナーレ、アルノン・ミルシャン、フランチェスコ・ローシ、ジャン=ポール・ベルモンド、シャルル・ジェラール、ロベール・アンリコ、マリー・デュボワ、セルジュ・レジャーニ、アニー・ジラルド、クロード・ミレール、オデット・ヴァンチュラ、ロラン・ヴァンチュラ、フランシス・ルー。
 ヴァンチュラの娘クレリア・ヴァンチュラ(61年生まれ)のTVインタヴュー(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=_INcuLcl9a4
 クレリア・ヴァンチュラは父リノの死亡時に26歳でした。2004年には『Lino Ventura: Une lecon de vie』(Marque-Pages)という本を刊行。2007年には『Signe: Lino Ventura』(Marque-Pages)を刊行。

 ところで、クロード・ミレール監督、リノ・ヴァンチュラ、ロミー・シュナイダー、ミシェル・セロー主演の日本未公開作『検察官 CENSORED殺人事件』(81)は室内劇的ミステリの秀作です。
 音楽はジョルジュ・ドルリュー、撮影はブルーノ・ニュイッテン。原作はジョン・ウェインライトの『Brainwash』。ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、モニカ・ベルッチ主演で『アンダー・サスピション』(2000)としてリメイクされています。
 だいぶ前にBSで『検察官』の邦題で放映、アイ・ヴィ・シーから2000年に『CENSORED殺人事件』の邦題でDVDが出て、2003年に『検察官 CENSORED殺人事件』の邦題で再発されました。
 『検察官』抜粋(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=H5wyszSGDIk
http://jp.youtube.com/watch?v=xoB38osew0Q
No.992 - 2008/03/17(Mon) 23:37:57
Re: クレリア・ヴァンチュラほか / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんにちは。
『VENTURA dit... Lino』の情報ありがとうございました。
ご紹介のYouTubeを観ましたが、今度の『墓場なき野郎ども』に収録されるのが同じ映像だとしたらかなり楽しみです。
タイトルバックの映像が『ギャング』のワンシーンなのが嬉しいですね。
娘さんのクレリア・ヴァンチュラのインタビューも観ましたが、聡明そうな女性です。
『検察官 CENSORED殺人事件』の情報もありがとうございます。
DVDを所有しておりますが、未見です。
今度観るのが楽しみです。
No.996 - 2008/03/19(Wed) 09:55:14
エルザ / Faux
 マサヤさん、こんばんは。
『検察官 CENSORED殺人事件』には、7歳の「エルザ」ことエルザ・ルンギーニ(1973年5月20日、パリ生まれ)がカミーユ役で出ていたことを知りました。ちなみに彼女の母親役アニー・ミレールはクロード・ミレールの妻。
 『検察官 CENSORED殺人事件』抜粋(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=aUpwiSwbIl4
 エルザは、俳優・ソングライター、ジョルジュ・ルンギーニと、画家で女優マルレーヌ・ジョベール(『男性・女性』、『雨の訪問者』)の姉妹にあたるクリスチャーヌ・ジョベールの娘です。
 エルザは13歳でトップ50のナンバーワン・ヒットを記録、17歳でオランピア劇場出演、いずれもフランスでの最年少記録とか。
 ジェーン・バーキン主演の映画『悲しみのヴァイオリン』の主題歌「哀しみのアダージョ T'en va pas」で歌手デビュー。同作にエロイーズ役で出演。
http://jp.youtube.com/watch?v=vPiYQ0FHtMQ
 日本では90年代後半、エドウィン・ソフトジーンズ「Something」のCMに使用。
http://jp.youtube.com/watch?v=0hY9RHvdYSM
 1987年に原田知世が「彼と彼女のソネット」として日本語カバー、日本語歌詞は大貫妙子。
 以下の日本語記事参照。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/64297
No.1004 - 2008/03/23(Sun) 21:37:26
Re: エルザ / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんばんは。
エルザ・ルンギーニの情報ありがとうございます。
『検察官 CENSORED殺人事件』をようやく観たのですが、彼女の登場場面は少ないものの印象に残りますね。
映画そのものも、リノ・ヴァンチュラ、ロミー・シュナイダー、ミシェル・セローの演技が良く、見応えがありました。
日本盤DVDの画質は例によってアレでしたが…。(ご紹介のYouTubeの方がキレイに見えます…)

エルザの「哀しみのアダージョ T'en va pas」も、私も聞き覚えがあるくらいですから、かなり日本でもヒットしたのでしょう。
ご紹介の日本語記事を見ますと、かなりの数の日本語カバーがされたようですね。
No.1006 - 2008/03/24(Mon) 21:11:06
『死への逃避行』 / Faux
マサヤさん、こんばんは。
 クロード・ミレール監督、イザベル・アジャーニ、ミシェル・セロー主演の『死への逃避行』(83)のDVDは2006年にデックスエンタテインメントから出ています。これも一部でカルト的人気のある作品のようです。
 原作は『シャレード』や『HELP!四人はアイドル』の脚本に参加したマーク・ベイム(25−07)の『氷の接吻』(ハヤカワ文庫、2000)。撮影はピエール・ロム、音楽はカーラ・ブレイ・バンドです。
 アジャーニは連続殺人を犯す魔性の女、セローは彼女を追い続ける探偵の役。
 『死への逃避行』予告編(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=0XHg7Oz15qw
 『死への逃避行』抜粋(無字幕)。ステファヌ・オドラン出演。
http://jp.youtube.com/watch?v=IM9K7rXX8MI
 『死への逃避行』抜粋(英語字幕。画質悪いです)
http://jp.youtube.com/watch?v=ITsC8R41mFk

 ステファン・エリオット監督、ユアン・マクレガー、アシュレイ・ジャド主演の『氷の接吻』(99)としてリメイクされています。
 未見ですが、予告編を見るかぎり『死への逃避行』のほうが魅力的に見えます。
 『氷の接吻』予告編(無字幕)
http://jp.youtube.com/watch?v=kEMjHaxX2X8
 
 トリュフォーの直弟子にあたるミレールの代表作は、長編第一作のパトリック・ドヴェール、パトリック・ブシテー(後にブコウスキー原作『つめたく冷えた月』を監督)、クリスティーヌ・パスカル(『不倫の公式』を監督後、96年にCENSORED)共演『一番うまい歩き方 La Meilleure facon de marcher』(76。撮影ブルーノ・ニュイッテン)と第二作のジェラール・ドパルデュー、ミウミウ共演『愛していると伝えて Dites-lui que je l'aime』(77。撮影ピエール・ロム)ということになるのでしょうが、いずれも日本未公開。
 『一番うまい歩き方』予告編(無字幕)。北米Wellspringから2005年にDVDが出ています。
http://jp.youtube.com/watch?v=yS9wm4XueVw
No.1010 - 2008/03/26(Wed) 01:38:43
Re:『死への逃避行』 / マサヤ@管理人
Fauxさん、こんにちは。
『死への逃避行』他の情報ありがとうございます。
ご紹介のYouTubeを観ましたが、面白そうな映画ですね。
アジャーニの映画はトリュフォーの『アデルの恋の物語』の他はほとんど観ていませんが、これは機会があれば観たいです。
ステファヌ・オドランの姿はちょっとショックでしたが…。

『氷の接吻』の情報もありがとうございます。
アシュレイ・ジャドはちょっと“気になる”女優の一人ですが、ユアン・マクレガーは雰囲気があまりサスペンスに合わない気もします…。

クロード・ミレール監督はシャルロット・ゲンズブール主演の映画の前にもいろいろ映画を撮っていたんですね。
No.1011 - 2008/03/27(Thu) 11:13:06
モンパルナス ドロンのテレビ異聞 / 影
管理人さんの サムライ紀行は楽しく拝見しました。

それにしても映画のコースをよく分かりましたね。感心

メトロの駅の名前など 何回もパリは行かれたのかなーー。

見処の陸橋は残念でしたね、パリは東京の様に様代わりしないので その内にチャンスを、

オルセーも行かれたのですね、私はルーブルへ3回 でも

とても全部はね、美術館は1週間は必要。

モンパルナスのバンバンの交差点のキャフエーはよくご存知ですね 私もデゥマゴ,フロール、ドーム 特にドームは私
のお気に入りです、。

所でドロンが世界のどっきりカメラ(フジテレビ)3月に

放映されて ブラビもドロンも騙されてましたが、ドロンの
ドッキリはイタリヤの局でしたか?無視されて ドロンが
最後にドッキリだと分かり少し怒り気味?

スタッフに殴るまねをしてましたが冗談でしょう、。

それにしても騙されながらも カッコイイーですね。相変わらず。

皺は増えても若い、動きが伯父さんではない、見習おう。
No.1005 - 2008/03/24(Mon) 14:44:18
Re: モンパルナス ドロンのテレビ異聞 / マサヤ@管理人
影さん、こんばんは。
ブログの「サムライ紀行」読んでいただきありがとうございます。
パリは初めてでしたが、ある程度映画のコースを予習して行ったので、ジェフの足取りをなんとか辿ることができました。
影さんはルーヴルに3度行かれたのですね。
オルセーは2回、ルーヴルは1回だけ行きましたが、それぞれあと数回は行きたかったですね。
他にはモネの睡蓮が見られたオランジュリー美術館が良かったです。
あと、デゥマゴには行きましたが、影さんお気に入りのドームには行けませんでした。
また機会があれば是非。

ドロン氏が出演されたというどっきりテレビは見逃しましたが、シャレにならないとドロン・ファンの間ではあまり評判がよろしくないようで…。
パリでドロン氏の舞台も観ましたが、年齢を感じさせない若さでした。
No.1007 - 2008/03/24(Mon) 21:21:06
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