家族などの近しい間柄の人に、思わず発して傷つけてしまう「気遣いのない口ぐせ」の代表的なものには、次の4つがあるでしょう。
1. 否定の口ぐせ 相手の思いをしっかり受け止める前に、相手の考えや行動を否定する。 例:「やめておいたら」「意味がない」「そんなの無駄だ」「くだらない」「ちゃんとやったの」「できるの」
最初から何でも否定的に話されていると話すほうもだんだんとまた否定されるんだろうと思って話すようになりますし信頼という関係ではなく不信と怒りや悲しみの関係になります。
2. 決めつける口ぐせ 根拠なく、一方的に決めつける。 例:「お前には無理」「それをやっても意味がない」「できるはずがない」「どうせこうなんでしょう」「また言い訳」
人それぞれのやり方や方法、正しさ考えがあるのに、その前に決め付けられてしまうことで自分を否定されたと感じやすくなります。 また可能性も狭くしやすく、視野狭窄になりがちです。 また、ただ自分の意見や考え価値観を話しただけなのにそれが自分とは異なるという理由や一方的な感情に対して謝罪せず言い訳しているという見方により否定され自分の思いや考えは認められないのだと傷つき否定されたとなり関係は悪くなります。(この場合、言い訳なのかもしれませんが、ただ自分とは違う側面の考え方方法価値観の人というだけのことも多く見られます。自分は正しい、それが常識と思い込み視野狭窄の人は自分と違う意見の人は間違いと思うため言い訳していると責めがちになります。)
3. 中断する口ぐせ 最後までしっかり聞かずに、会話を一方的にやめてしまう。 例:「あ、そう。わかった」「もういいよ」「なにそれ」「ああ。へえ」
向き合うのではなく最初から相手をシャットダウンする方法のため信頼の人間関係は難しくなる。存在の否定であり何も言わせない聞かないという態度は服従や支配の関係でしかないため、対等な関係は難しくなります。
4. 馬鹿にする口ぐせ できて当たり前だと思っていることを、相手ができないと馬鹿にする。 例:「このくらいのことができないの?」「そんなの誰でもできるよ」「○○さんはこうなんだってよ(なのになんでうちは)」「みんなはこうしてるのに(どうしてあなたはそうじゃないの)」
人格の否定、能力の否定です。
近しい間柄こそ、こうした「気遣いのない口ぐせ」を何気なく発してしまうもの。しかし、言われた側は一方的に否定され、軽視されているように感じてしまいます。
発達障害の方によるカサンドラもとても大変な問題ですが、そもそもそれ以前に社会のあり方やこれまでの定型優位などにより、発達障害者の中にはとても多くの二次障害者がいます。 すでに二次障害者はカサンドラの皆さんのお気持ちと同じ状態に最初からなっており、それが連鎖していることも多く見られます。 自分がされたことは仕返している場合もありますし、そのような意識はなくてもそういうことを社会で言われていてそういうものだと思い込んでいるので繰り返すこともあります。
これらの言葉ややり取りは意識的でも無意識でも心当たりがある方もおられるような言葉です。 この問題はお互いにどうしても自分が被害者だ!と主張しあい傷つけあうことが多いです。自分が苦しいのに相手の苦しさまで思いやる余力がないことも多いです。 しかし、お互いに改善していかなければどうにもならない問題でもあると思います。 No.11537 - 2022/11/26(Sat) 21:02:30
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