お世話になります。 先日『さ』と『ち』の話というものを聞きました。 ある旗にその文字が書かれていてその文字がどちらが正しいかについて隣り合う村同士の人々が揉めていた。 どちらもこれは『さ』だ、これは『ち』だと言って譲らない。 どちらも自分が正しいと思っている。 途中からだんだんと何度『さ』だと言っているのに認めようとせずに嘘をつく隣村の人たちが憎たらしくなってくる。 何度本当に『ち』だ、と言っても納得できず信じてもくれずお前がおかしい間違っているとでもいうような隣村の人達に嫌気がさしてきて嫌になってくる。これは『ち』だ。
双方相手が嘘をついている!あいつは言い訳をしている!あれは絶対に『』なのにどうして認めようとしない!!あいつは悪だ! あいつらは嫌いだ!嘘つきだ! 人を嘘つき呼ばわりするなんて!!嘘つきはそっちだろう!!
・・・・延々とどちらも一歩も引かずについにいよいよ・・ と差し迫った時、ひとりの旅人がそこへ通りかかり何気なく言った。
『ああ、これ、こちらからみると『さ』こちらからみると『ち』に見えますねえ〜』
・・・・。
その言葉に村人たちは初めて自分達の村からではなく隣村の中に入ってその文字を見た・・・。
あ、・・・ ああ、・・・
反対からみたその文字は相手が言い続けていた『さ』であり『ち』であった・・・。
その後はどうなったのかそれぞれしだい・・・。
と言う物語です。
私は軽度グレーの定型のことも少しは理解できるアスペ当事者です。 私は無表情とか笑わない、何がそんなに気に入らないの?、いつも怒っている、と言われ続けてきました。 言い訳するな!嘘つき!自分のことが嫌いなんだろう!等です。 怒ってないよ、なんのこと?わからないよ、別に機嫌悪くないけど?そう言っても信じてもらえずどうせこうなのだろうああなのだろう・・と全然違うことも憶測されました。 言われ続けて鬱と二次障害のトラウマでパニック障害にもなりました。 先日、『顔が変わったね』と言われました。 私からしたら、おそらく、変わっていません。 私ではなくて、いったその人が私を見る『目』が変わっただけだと思います。 もともと私は自分を見てくれる人には笑っていたし怒ってすらいなかった、無表情なのはぼーっとしていただけ。 それを何度言っても信用しなかったのも決め付けていたのも『あなたの目、あなたの心』。 私は今も無表情だし別に何もまともにはなっていない。 変わったのはいくらは笑わないしなに考えてるかわからなくてなんだか苦手だ、と思っていたあなたの心、あなたの感じ方、受け取り方。 そして、以前のようにこちらを悪くみてどうせこうだろああだろうと信用など全然していなかったあなたの目が変わったことが私にも当然伝わってくるから、少し柔らかく安堵し、たまにしかみせなかった笑顔をたまたま見て驚いているだけ。 私が変わったわけじゃない。
このお互い様が少しずつ広まるといい・・。 No.11545 - 2023/01/10(Tue) 15:46:28
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