■ 「対人恐怖」「悪口妄想」の克服^^ / しまの  |
引用 |
No.976 2014/09/27(Sat) 13:48:49
たいへん遅くなりましたが、「対人恐怖」「悪口妄想」の克服について理解しておきたいことを一通り書いてみましたので参考頂ければ^^。
「対人恐怖」「悪口妄想」の克服のための「実践」
ハイブリッド心理学が考える「対人恐怖」「悪口の被害妄想」の克服は、まずは次のような3ステップの「実践」の積み重ねによる、というものになります。
1)心の健康と成長に向いた建設的な対人行動法の理解 建設的であることによって、 ・人を恐れる必要のない行動法 ・人に悪口を言われることのない行動法 であることに安心を持てるような行動法を、まず理解することが最初になります。 上で言った、「純粋な楽しみと喜びの共有として行動する」といったものが、それになります。
2)自分の内面感情の理解(自己分析) 人に対して何かの行動へと駆り立てる自分の内面感情が、上述の建設的行動法から見て、 a)建設的行動法に沿ったものであり、行動に移して良い感情 (ex.これこれを一緒に楽しみたい) b)建設的行動法に沿わず、行動に移すべきでない感情 (ex.自分を誘わなかったことを非難し理由を問い正したい) のどっちかを検討する。 同時に、自分が感じているものが何をどのように「怒り」「怖れ」「望んで」いるのかなど、自分の感情を解きほぐす、ということもここで行います。
3)問題場面での自分の行動の最終判断 自分の感情の解きほぐしを経て、最終的には「自分は本当に何を望んでいるのか」を問い、それが「生み出す」ことにつながるのであれば、そのための建設的行動法を最終判断して実行する、というものになります。 「生み出す」ものでなければ、「何もしない」で「感情をただ流す」が答えになります。
対人恐怖・悪口妄想はどのように消えていくのか
上のような「実践」によって、対人恐怖・悪口妄想はどのように消えていくのかについて言うと、まず重要なのは、 ・「建設的行動法」が分かれば、さらにはできれば、対人恐怖・悪口妄想が消える、という安易短絡的なものではない。 ということです。
そうではなく、 ・自分が心の健康と豊かさ、そして本当の強さに向かっているという実感が心の中で形作られ、建設的行動法がそれを生み出しているという心底からの確信ができるに至り、それでも湧き起こる対人恐怖・悪口妄想を「心の中でただ流す」によって、流した分だけ、もはや二度と起きないものへと心の根底から消え去っていく。 というものになります。
従って、それに向かうためには、建設的行動法そのものの理解と並んで、さらには増して、心の幸福と豊かさ、そして本当の強さとは何か、建設的行動法がそれにどうつながっていくのか、といった理解が重要になってきます。
「取り組み実践」
そのため、ハイブリッド心理学の活用を行う「取り組み実践」は、次の二頭立てで行うものになります。
1)目の前の日常生活および人生の場面への上記「実践」の取り組み。 2)人生を通して心の健康と豊かさに向かうとはどういうことかについての学びと取り組み。
この2つは相互依存関係にある取り組みだと言えます。 後者の長い目があってこそ、目の前の場面で感情に流された短視眼的な行動で道をそれず、成長に向いた行動をより確かなものとして行うことができます。 また、成長の長い道のりの中で別の人間のように変化していくというのは、頭で分かるようなものではなく、「実践」を実際に多少とも積み重ねる体験によって、「こういうことか!」と分かるようになります。これがさらに、目の前の場面での行動を成長に向いたものへと、確信の下で導くようにもなるでしょう。
学びの資料
ですので、 >参考になる資料があればお教えいただきたいです。 についても、
1)自身の悩みテーマにおける建設的行動法の具体的な学び 2)心の成長の歩み全体についての学び という二頭立てで考えて頂くと良いと思います。
1)具体的学び については、今後『メール相談事例集』を整理予定で、それができるとこの辺読んでと分かりやすいのですが今はまだで、ちょっとご不便かと思いますがとりあえず、この掲示板を「交友行動」とかのキーワードで検索(←クリックすると出ます^^)して頂くと何か参考になるトピックが出てくるかと思います。
2)成長全体の学び これについてはハイブリッド心理学の本全てが参考図書です^^。やはりまずは『入門編』からですね。
最初のアドバイス^^
ということで、まず全体としては以上のような話になりますという前提で、
>まずは対人恐怖・悪口の被害妄想から抜け出る方法が知りたいです。次に自分自身において嘘のない、純粋な「楽しみと喜び」を見出していきたいです。 について最初の具体的アドバイスとして、
・「自分自身において嘘のない、純粋な楽しみと喜び」を見出すためには、まず何よりも、「一人になれる」「一人で行動できる」「一人で楽しめる」ことが必要。 ということになると思いまず。まず一人で行動でき一人で楽しめる。そこで見出す「向上」「楽しみ」を、次に人と共有する。そうしたものとして交友行動もあるのが、成長形になります。
・「日常生活の向上」という基盤 まずはごく平凡な日常生活の中で見出す向上と楽しみにこそ、そのための材料があると言えます。炊事洗濯、料理、お洒落、美容、健康、防犯、などなど。 そこで「占い」に頼るといった非論理的思考でなく、こまめにネットから情報を仕入れ自分でも試行錯誤し研究するといった知恵とノウハウの姿勢が、なによりも、まず自分で楽しめ、次に人と共有することで交友行動も生き生きすることにつながるものになるでしょう。
・「マイナスを消す」ではなく「プラスを生み出す」 >また大学に入り、中・高校のクラスメイト(顔見知り程度の関係)が列車事故とCENSOREDで亡くなりました。これらのショックに加え夏休みを終えて後期に入り友達が以前のようにまたいなくなってしまうという怯えにとりつかれ対人恐怖・常に悪口を言われているという被害妄想意識から抜けられぬまま大学を卒業・・(略)・・ については、まずはそうしたマイナス出来事があるからどうこうする云々よりも、まず今において上述のような「プラスを生み出す」という姿勢と生き方、そして行動法を、見出すかになると思います。 それが確かなものになり、それでも流れるマイナス感情を「ただ流す」ことで根底から消えていくという流れになるのは上述の通り。 来歴に躓きと妨げを抱えた場合のマイナス感情の克服については、『概説』全体で説明しているようなものになる、というのがハイブリッド心理学の考えです。ここでは手短に説明は不可能な、心の深奥の仕組みによって、ということになりますね。
いずれにせよ対人恐怖感や悪口妄想は、「成長」の後で消えていく、という順番の理解が大切です。 我々は弱く未熟な存在であることからスタートし、そうである限り、他人が怖いし、下手な行動をして悪口を招く可能性がある存在です。対人恐怖感や悪口妄想は、身体の病気や怪我の際の「痛み」のように、自分に成長すべきものがあることを示すサインでもあります。それが最初から消えればこんな自分を演じられるのに・・といった発想すると、「成長」が完全に閉ざされますので注意ですね。 >まずは対人恐怖・悪口の被害妄想から抜け出る方法が知りたいです。次に自分自身において嘘のない、純粋な「楽しみと喜び」を という「次に」というのは順番が逆だということですね。それらが消えるのは、最後です。
まずはざっとこんなところで。検討頂ければ^^。
具体的場面での建設的行動法については、「こんな時はどうすれば」という具体的材料があれば、書いて頂ければ具体的アドバイス可能ですので^^。
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