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No.763 2014/01/15(Wed) 22:05:16
あけましておめでとうございます^^。 ここ数日、雑用ですっかり忙殺されている中、『悲しみの彼方への旅』で「心の圧制者」と呼んだものである「自己操縦心性」について再考している間にすっかり日が経っている今日この頃です^^ゞ
取り急ぎ、「勉強法」について、3年くらい前にメール相談で「記憶法」についてアドバイスしたものを、そのまま転載します。
これは法律学校に通っていた方へのアドバイスです。一般の大学の場合、この中で言っている「想像力」の働かせ方にさらに工夫が必要になるかも知れませんね。 まずは取り急ぎ転載部分を。追加アドバイスなどまた後日^^。
====================== ■記憶法
これはまず心理学的には、2段階を考えるのがいいと思いますね。 1)動機づけ 2)実際の作業法
1)動機づけについては、とにかく記憶力がモノを言う場面に自分を置くことです。試験の話ではなく、実際に役立つような場面の話として。 そうすりゃ、脳が勝手にいやおうなく記憶力を発揮し始めます。
まあ実際にそんな社会現場に立つ前の話としては、想像力を生かすことですね。 法律の話で言えば、例えば、『行列のできる法律相談所』のゲスト弁護士として自分が出演することになった場合のことを考えます。 次の収録は、遺産相続がらみの話らしい。となれば、いやでも民法の該当項を勉強する気になりますね。
勉強する都度、次の勉強範囲について、そうした「動機の空想」などしてみて、やる気が高まってから取り掛かるという習慣にできれば、ベストだと思います。
まあ僕自身は、まとまった受験勉強という形でそうしたやり方を使った経験はあまりなかったですが、社会人になってからの知識吸収というのは常に「必要性動機」が強くあって行うという形となり、次の実際の作業法とも合わせ、かなりの記憶力でいったと感じています。
2)実際の作業法としては、棒暗記的な方法も一概に悪いとはいえず、極端な例ではサヴァン症のような話として単純記憶に秀でた人もおり、結局人それぞれが自分に最も合ったやり方を模索するしかないと思います。 ただ、Aさんが現時点でそうした方法をあまり取り入れてないということは、合っていればとうの昔からやっていたであろうこととして、実際そうしたやり方がAさんにはあまり合ってないということだと思います^^; ま僕もそのタイプかな。
それとは対照的に、とことんしっかり理解しながら記憶していく進め方になりますね。 「深い理解」を携えながらがお勧めです。法律であれば、「法の精神」というものがあります。該当する法律における「法の精神」とは何かと、言葉で言えるようになって欲しい。まあ基本的には根本社会制度のようなことになるのだと思いますが。
該当する法律項目が、そうした精神から生まれていることを理解しながら覚える。一文一句も、分からない言葉を含んだまま次に進むのはお勧めではありません。そうした個所から記憶が後で崩れて消えていくんですね。 自分としての意見も持つことです。例えば刑法で時効がありますが、僕は廃止すべきだと考えています。そうした意見の一方で、現法ではこうこうである、という、単に受身に覚えるのを超えた姿勢で勉強するのがお勧めです。
そうした姿勢で漏れのない記憶を築いていくという勉強法は、最初は時間がかかるように一見見えますが、記憶の定着度がバツグンに強いので、長い目ではアドバンテージがあると思います。棒暗記では5回読む必要があるのが、この方法だと2回で強く記憶されると思います。
最後にごく手先の作業法の話ですが、記憶を高めるためには、やはり目で追うだけではなく、手を動かすのがいいと思いますね。中高生が良く英単語の記憶をカードめくりでやっていますが、手を使う動作が記憶の定着を促しているのだと思います。
法律文で考えるなら、単語を一つ一つ指やペン先で指さしながら読んでいくような読書法。 また僕自身年齢を重ね、より短い時間で有効に覚えるよう自然に身につけた方法ですが、ペンで書き込んでもいいコピーを取り、読む行をレ印でチェックし、キーワードには下線を引くなどしながら読み進めます。どの行までどんなキーワードで読んだかも一目瞭然で、中断後の再開もスムーズですし、その紙はしばらく持っておいて、後でちょっと再確認が必要な時に瞬時に必要個所が見つかるという風に役に立ちます。実はメール相談で受け取るメールもその方法で読んでいるんですけどね。 僕がそのやり方をするようになったのは、ITの仕事で超有能なプロジェクトマネージャーがそうしているのを見てからだったかなー・・。 ====================== |
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