No.914 2014/06/18(Wed) 22:57:40
お久しぶりです。
私はハイブリッド心理学に出会ってから、内面の分析をし建設的な行動法を模索し、自分なりに何とか前に進もうともがいてきました。でも、そういったこと全ては、自己否定感情という「行き止まり」に気付くためのものでしかなかったのかもしれないと今は思います。
ある朝のことです。目を覚ますと、今まで自意識に占領されていたのが嘘のように頭の中が静かになっていました。あれほど悩まされていた頭痛と吐き気も無くなっていたのです。その前日に激しい煩悶でのたうち回ったせいかもしれません。 とにかく、これさえなければと散々思ってきたものがさっぱりと抜け落ちていました。そして・・・全く予想外のことでした。妙に静かな頭に浮かんだのは、「CENSOREDしよう」という明確な意思だったのです。苦しいから死んでしまいたいというのとは違う、積極的に死のうとする意識です。 それが数週間前のことでした。
結局のところ私は、自意識で自分を無理やり立たせて生きてきただけなのかもしれません。物心ついた時から今までずっと。 「どうやって死のうか」「首吊りが楽そうだな」とあれこれ考える時、やっと素直になれたという気さえするのです。今までの前に進もうとする努力の方こそ不自然で窮屈なものだったと。
先日、久しぶりに街へ出かけました。人ごみの中を歩いていると、自分でも訳の分からない自己否定感情に襲われました。歪な出来損ないのくせに何食わぬ顔で買い物なんてしている自分、というような。たまらずトイレの個室に駆け込んでうずくまってしまいました。他人に見られることはもちろん恐ろしいですが、何より自分自身でそのことに耐えられそうにありませんでした。
この自己操縦心性が心の成長を妨げているとか、行動法をもっと習熟する必要があるとか、そんなことを今までは考えてきました。でも、もうそんなの有っても無くても一緒じゃないかと感じます。本当の問題は文字通り、生きるか死ぬかというところにありました。 これほどの自己否定感情を抱えながらも私は今まで生きてこられました。それが自意識のおかげだったのは確かです。自分自身を監視できる能力というのは、小中学校のような「他人の目」の世界ではまさに無敵の力のようでした。 そして今、もはやそれでは前に進めなくなった自分がいます。就職活動が現実のものとして見え始めてきたことが、心の変化の最も直接的な要因でしょう。そのことについて考えるとき、「もういいや、もう無理だ」とあっさり人生を終わらせたくなるのです。まさにメッキが剥がれるように、自分からは望むことができない姿があらわになってきます。
本当に何もかもが無意味になるような自己否定感情についに気づいてしまいました。本当に、人生に対して全く何も期待していない自分がいます。
根源的自己否定感情の成り立ちを直接思い出すことはできません。ただ今現在感じとれる不安や恐怖を極めて抽象的に表すとしたら、次のようになります。自分がこの世界に対して投げかける全てのこと(興味を持ったり、試行錯誤したり、楽しんだり)は拒絶される。というより、無視される。あるいは夢で見た感傷的すぎるイメージですが、次のようにも言えます。自分がこの世に生まれてきた時、誰も自分のことを見ていなかった、と。
CENSOREDを決意するほどに悩みぬいた人が、悟りを開くように人生の意味を知る、といった体験談をたくさん目にしました。ハイブリッド心理学でも「心の死と再生」として説いていますね。 ただ、運なのだろうと思います。いろいろ思い通りにならないながらも健康な心で生きていく人もいれば、病んだ心からスタートしてやがて幸せに向かう人もいるでしょう。でも、やっぱり生きることが苦しすぎて死を選んだ人もいます。 それが理不尽だとはあまり思いません。私だってこの自分でこれから何年も生きていくなんてまっぴらだとしか思えないのですから。
通販で注文したロープが今日届きました。これからどうなるかは分かりません。 今もこうやって生きているのは「未知」がもしかしたら自分にもやってくるんじゃないかという期待からでしょうか。でも同時に、その期待さえも裏切られるんじゃないかという恐怖もあります。その時は今度こそ死を選ぶかもしれません。
今は怒りも悲しみも特にありません。ただCENSOREDという選択肢があることに少し安心しています。 こんなとき島野さんなら何と言うのだろう、と思い投稿させていただきました。もうアドバイスと言えるのかどうかわかりませんが、・・・よろしくお願いいたします。 |
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No.916 2014/06/22(Sun) 21:39:47
返信を今か今かと待ち続けています。 せめて、いつごろ頂けるか教えて下さいませんでしょうか? |
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No.917 2014/06/22(Sun) 22:43:14
できるだけ執筆の方を優先させて頂いている今日この頃です。次の日曜までには入れるように致しますのでお待ち頂ければm(_ _)m |
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No.923 2014/06/27(Fri) 11:58:46
私への返信が後回しになっているのは、まだ時間がかかるという事なのでしょうか? |
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No.924 2014/06/27(Fri) 12:43:40
後回しではなく、入れて頂いた順に返答返しています(上の注釈欄参照^^)。 次になります。現在鋭意編集中p(^^)q
もとい、再確認したら入り乱れて順番一個間違ってたかもですね^^ゞ 申し訳ないm(_ _)m 内容的にも沢山になりますので時間かけていることもあり。 あとちょっと^^。 |
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No.926 2014/06/28(Sat) 14:14:10
お待たせしまして^^ゞ
>CENSOREDを決意するほどに悩みぬいた人が、悟りを開くように人生の意味を知る、といった体験談をたくさん目にしました。ハイブリッド心理学でも「心の死と再生」として説いていますね。ただ、運なのだろうと思います。いろいろ思い通りにならないながらも健康な心で生きていく人もいれば、病んだ心からスタートしてやがて幸せに向かう人もいるでしょう。でも、やっぱり生きることが苦しすぎて死を選んだ人もいます。
「心の死と再生」について、この場を借りて僕自身の考察整理も記した上で、実践面でのアドバイスなど^^。
「心の死と再生」の理解
まず「心の死と再生」についてのハイブリッド心理学の考えは、一言では、 ・「心の死」が「心の再生」への通り道になり得る。 ・一方で、「再生」がいかになされるかは、「心の死」がどう起きるかではなく、本人の心がいかに「成長」に向かおうとしていたかの、「背景」に依存する。 というものになります。
「心の死と再生」というのは、もともと極めて難解な心の仕組みと言えると思います。そうちょっやそっとの説明で語れるような代物ではないと。 そこでこの場を借りて僕自身の理解を整理しておきますと、 注・そんな理論面には関心ないということであれば、ここは飛ばして次の「実践面のアドバイス」ヘ行って頂いて構いません^^。
まずそれは2種類の、かなり毛色の異なる心のメカニズムが関係して起きるものです。(下記参考資料1)
a)「成熟」の一般メカニズム 「心」がその大元の「命」からはがれた薄っぺらいものであることにおいて、「心」が自らに絶望する「心の死」が起き、「命」が新たな「心」を再生させるというメカニズム。
b)「自己操縦心性の崩壊」のメカニズム 「現実の見下し」によって「空想」の中で自分を支えるという、思春期に発動する病んだ心の仕組み「自己操縦心性」が、自らを攻撃し自己崩壊を起こすというメカニズム。これにより「自己操縦心性」に伴う「現実覚醒レベルの低下」といった症状が治癒する。
「心の死と再生」が起きる条件
どちらも、意識表面上の表現は「絶望感」であり、しばしば「CENSORED念慮」などを伴います。 ただし、我々人間に生じる「絶望」と「CENSORED念慮」が全部こうした「心の死と再生」になるものとして起きるのではなく、 ・単にものごとがうまく行かず自暴自棄 ・外面状況への絶望とだけの意識 というのは、この「心の死と再生」のメカニズムには乗っからない。 また、「心の死」が起きても「再生」が質量共に貧弱な程度にしか起きないケースもあります。これについては下記参考資料1で以下のように書いている次第。 ------- 「崩壊」の治癒はメール相談の途上においても起きることがあり、何もせずただやり過ごすようアドバイスして乗り越えてもらった後には、例外なく、以前より動揺度の減少した、「足元がしっかりして」きたような心の状態への、後戻りのない向上治癒が見られます。 一方、「崩壊」の治癒による感情変化の質的内容が、自他への肯定的感情さらには「生きる喜び」の感情といったプラス方向への開放的な変化へと結実するかどうかは、かなり個人差があるのが見られました。 それは結局、その人の以前からの姿勢が、いかに「破壊」ではなく「建設」という行動のあり方、そして自分から愛することができるといった「成長」を心底から望んでいるかによる、というのが結論として言えるようです。つまり心底から「破壊」ではなく「建設」を、そして「成長」を望んでいながら、病んだ心による歪みが内面の壁となって前進を阻まれていた時、今までの病んだ心の「崩壊」が起き、そこからその人は、プラス方向へと開放されていく感情を足場に、より本格的な「成長」「成熟」へと歩むようになるのです。 一方そうではなく、以前からの姿勢がなかなか「成長」へと向いていない場合は、「崩壊」による治癒は動揺度の減少のみにとどまるようでした。 -------
また下記参考資料5でも、以下の文章から下で、その「個人差」について結構詳しい考察を書いています。(今は僕もちょっと読み返し省略^^;) ------- 一方、この「心性崩壊」が、先に触れた「建設的絶望体験」の人々と同じような、生きる姿の根本変化を生み出すかどうかには、多少人により違いがあることが、最近分ってきました。 -------
そこで結局、「心の死」を経て「心の再生」に向かうとは、上に一言で「背景」と言ったものとして何があった場合かと言うと、次のようなものが考えられます。 まず以下は必須のもの。この全てが揃うことが条件であり、どれか一つでも欠けると、「心の死と再生」は起きない。
1)現実を受け入れて前に進もうとする姿勢 2)「望み」に向かう姿勢 3)失意と絶望の体験 4)自分の今までの心のあり方の誤りの自覚 ここで重要なのは、まず「心の死」というのは3)がこの体験の基本カテゴリーとして、その中で4)が起きるのが「心の死」だということです。上述の単にものごとがうまく行かない自暴自棄などが「心の死と再生」にならない大きな理由がここにあります。
その4つがまず必須条件であり、ハイブリッド心理学でなくとも「心の死と再生」を見る人生哲学などは、必ずこの4つを踏まえて生まれていると思います。 一方、ハイブリッド心理学ならではの、「実践的」な要因が3つあり、これは「再生」への促しをするものと言えると思います。ま家庭用衣料染料で言えば(洋服好きの僕の趣味からの喩え^^ゞ)、上記4つが染料剤本体、次の3つが促進剤という按配です。
5)「心の死と再生」への理解 (ここで書いていることや下記参考資料など全て) 6)「ただ流す」姿勢 (「ただ実存を守れ」。下記参考資料4など) 7)「新しい感覚の現われ」への意識姿勢 (下記参考資料2)
参考資料
1.『概説 - 4.心の成長変化 (4)「心の死と再生」という特別形』 2.『概説 - 5.歩みの道のり (2)真の前進へ』 ・「パラドックス前進」 3.ブログ2010-04-12『「絶望」の名手になれ』 4.『実践編上巻』 3章 自己の受容・未知への選択 「ただ実存を守れ」 5.『理論編下巻』 4章 「未知」への大きな前進−1 −「自己操縦心性の崩壊」という根本治癒−
実践面のアドバイス
以上がまずは
>ハイブリッド心理学でも「心の死と再生」として説いていますね。ただ、運なのだろうと思います。 に対して、「心の死と再生」についてじっくり理解するならそんな話になりますという話^^。まあそれを運と言うかはどうかは、僕には考えがないです。そこには運の面もあるだろうし、そうではない、自ら生み出す面もある、と。
ですので次に、
>今は怒りも悲しみも特にありません。ただCENSOREDという選択肢があることに少し安心しています。こんなとき島野さんなら何と言うのだろう、 に対しては、僕からは運ではない、ハイブリッド心理学の「取り組み実践」として自ら生み出していく面としてはどうなるかのポイントをお伝えするものになります。運の面については僕には手が出せない^^;
で、一言でいうとこうなるかと。 「心の死と再生」を最後の心の砦(とりで)として、一貫した「取り組み実践」に向かう。
まずは「実存を守る」
まず実際のところ湧いてくるCENSORED念慮については、当然、「ただ流す」が「感情と行動の分離」の内面側実践です。 CENSORED衝動が強い場合には、僕からは心持ちの姿勢としては ・「実存を守れ」 という言葉を使っています。
これいついては上記参考資料4など。 また比較的最近の読者広場ご相談で関連した話をしていますので、一読されると良いかと。 『根源的自己否定感情、その他質問』 にーなさん No.609 2013/09/06 の第2レス 『「最も大切な愛」という頂きへの裾野からの歩み^^』 しまの No.630 2013/09/27 の中の 「実存を守れ」 ですが、う〜んちょっとトピック全体が長いので抜粋しますと、 --------- その時本人には、自分の心に何が起きているか良く分からない、つまり実際は今まさに心の健康化が起きる瞬間ではあっても「意識」はただ「今駄目になった」としか感じない形で起きますので、そのように自分の心に起きていることと、自分の体という「実存」をもう別のものとして見て、体の方は守ることをしなさいという話をしているということです。
さらに言えば、「実存を守れ」とは、死んでいい、CENSOREDばいい、ということでもあるんですね。「今の心」においては。すると新しい心が再生されます。「実存を守れ」とは、そうした心の仕組みにおいて、自分の「心」は死ぬとして、「体」と、「心」のさらに根底にあって心を再生させる何かという全体は守れ、ということでもあるわけです。実はこれこそが心を飛躍的に変化させる、最大の原動力だと僕は感じています。 --------- また以前のメール相談で、比較的似た状況つまり就職を迎える人生時期においてCENSORED念慮を持つ若い男性へのアドバイスとして使った言葉など言えば、 ・今取れる心持ちとしては結局こうなるだろうというものを言うならば、「当面は屍になったつもりで生きる」 というものです。 まずそこから、それでも自分の体が動くもの、自分にできるものを、ゼロベースで探していくことからになる、と。 実はそれこそが「再生」に向かうためのベストの姿勢であることを、僕自身何度もその姿勢を通った体験から感じる次第です。
内面取り組み
そこから、「感情と行動の分離」の姿勢に立った、心の内面および外面への2面の取り組みを進めるのですが、 まず内面取り組みにおいては、 「CENSORED念慮」については、上に述べたように「実存を守る」「屍になったつもりで生きる」といった対処をしたならば、もはやそれは向き合いの対象になりません。それはあまりに末端症状でしかないからです。
むしろ、「CENSORED念慮」に至るまでの自分の感情の流れを、 『概説 - 3.取り組み実践』 「学び」の主要テーマ に出てくる具体的視点に照らし合わせて「自己分析」できることが重要になってきます。 特に 4.「愛」と「自尊心」のための価値観と行動法 5.悪感情への対処 などの視点が重要になるでしょう。 そうして視点で、自分は何をどう感じて、感情はどう流れた、というのを自己把握していく。
外面取り組み
一方外面取り組みとしては、当面の問題、それは上記内面取り組みで明瞭化する感情の流れを生み出した、当面の外面問題ということになるでしょうが、それについて、それらの感情はいったん置いといて、ハイブリッド心理学の上記「学び」テーマの中の 3.行動学 などからはどんな行動法の選択肢があるかを、まずは把握することが必須になります。
「就職」であれば、ハイブリッド心理学からは「やる気」「協調性」なんて精神論姿勢論ではなく、「価値の生み出し」「原理原則行動法」といった具体的ノウハウの習得を武器に、それに向かうというものになります。 これについてはとりあえず、よく紹介しているものですが、以下など一読頂くと良いでしょう。そこに、内面向き合いで見える感情の流れにはまることなく、自分の行くべき道の方向を感じ取れるか。
『悪口の回避について』 seroriさん No.583 2013/07/20 のトピックの中での 『「仕事の普遍的スキル」 ちょー入門^^』 しまの No.586 2013/07/23
『はじめまして』 きてれつさん No.541 2013/02/10への第2レス 『仕事場面への向かい方など』 しまの No.547 2013/02/21 ========= 「100円ショップの商品の品出し」であれば、・・(略)・・ =========
「未知」は生涯をかけて模索していく
「取り組み実践」としては、ざっとそんなところになりますね。 それによって、まず当面の「CENSORED念慮」については、きれいさっぱり解消するような歩みは、ハイブリッド心理学では想定していません。 その根底に何があるのか、その真の克服はどこにあるのか。それを、生涯をかけて模索する歩みになる、と想定します。そうした道のりを、今掲載中の『概説』でも書いています。
「未知」が訪れるのも、まずはずっと先のことだと考えるので正解でしょう。そもそも「未知」は、期待して向かうものではないし、ましては期待して裏切られないものとして得るものではありません。それではバリバリの「既知としての解決」を求めるという話になってしまいますね。 一方「CENSORED念慮」の解消は想定していないとは言っても、実際それが向き合いテーマにはならず、上述のようなものが取り組み対象であることへの理解納得ができてきた段階で、実際のところもうもうそれは問題になるものとして湧くことはなくなると思います。 そして全ての解決は、人生も後半になった頃になるかも知れません。それでも余りある幸福が後半の人生で得られるようになってくる。そうした「成長」の歩みを探求しているのが、ハイブリッド心理学になります。
まずはざっとそんなものとして、ハイブリッド心理学の「取り組み実践」に取り組むことに興味を持てるかなど、検討してみて頂ければ、ということになりますね^^。 その取り組みにおいては、若いほど、 『概説 - 5.歩みの道のり』 で説明するような「心の基盤」について、自分ではどうかと、一つ一つ理解と納得を問う向き合いが大切になることを、申し加えておきましょう^^。
取り組み実践の一つ一つについて、分からない点等あればまた何でもご質問頂ければ^^。 |
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