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12 08. 2004
・日進月歩。
  
・la signora
広告撮影の追記。最近の撮影はすごいね! カメラマンさんはマッキントッシュのG5(現行ではデスクトップタイプしかない)を現場(うちの店だ)に持ち込み、その場で修正でもはめ込み合成でもなんでもできてしまう。蛍光色の水分が入っている水平機なんか、もはや影も形も無い。水平のラインも、MAC上で常に表示しておくことができるのである。もちろん、ポラロイドなど使わなくなったのは言わずもがな。20インチのウインドウで、思う存分にチェックできるのだから。何枚試し撮りしようとも、カンザイ費もかからないし。むむぅ…。

今日は新聞の記事広告の打ち合わせ。記者さんが一人で来るのかと思いきや、いきなり制作担当の方と技術担当の方を伴い、完璧に近いダミーも持参なさっての打ち合わせだったので、ちょっとビビル。だって〜、今日初めて依頼の電話があってですよ、今日の今日の打ち合わせなのに、すごすぎ〜。もうクライアントに散々プレゼンした後って感じで、すでに十分に練れているプランなのだ。
「ではこれは記事広なのですね。ではここんとこはビールに合わせますか? これは有りポジお貸しできますが、データで送信したほうが宜しいですか?」
などといっちょまえにのたまい、一応は話についていけた感じなので、先様も
「大変有意義な打ち合わせが出来ました、完璧です!」
と嬉々としてお帰りくださったが、正直私はぎりぎりよ〜(お魚の話だとか、お店の話だとかイタリアの話だとかはいっくらでもご披露できるのだけれど、技術面がね…。ぎりぎり、ついていってるかんじ)。
私も記者&編集者生活を15年近くもしてきたが、もはや我々など、アナログ世代なのかのう…。脳みそを柔らかくして、頑張ってついて行かなくっちゃね。ツールは優秀なほうがいいし、どうせなら機械に使われるのではなく、使いこなせないとつまらないしねぇ。

は〜、やること多し。勉強しなければいけないことも、然り。


Update:12 08. 2004 01:03 [No.121]


12 07. 2004
・広告撮影!
  
・la signora
本当にお久しぶりです。なかなか書き込めなくって、ごめんなさいね。もうねぇ、息もつけないほど忙しいとはこのことかなぁ…って。でもまぁ忙しぶるのはかっこ悪いので、あんまり言いたくは無いんだけど、ホントに忙しかった〜(継続中だが)。しかもここ2週間ほどADSLがトラブって、さっきまでダイアルアップでアップアップしていたこともあり、駄目駄目でしたー。「催促じゃないんですよ、催促じゃないんですけど、大丈夫ですか?」てな感じのメールが数々届き、それにもろくに返信が出来ていない次第。この場を借りてお詫びします〜。みなさまに非常に気を使わせてしまったようでかたじけない!

■広告の撮影 11.28(日)■
先々週の日曜日、私とシェフは休日出勤し、広告の撮影に協力した。なにせ、当店の8mもある高い天井とガラス、そこから降り注ぐ木漏れ日に惚れこんで、ぜひこの店で自然光での撮影をしたい、とのお申し込みである。クライアントの担当者は、下見のためにわざわざ料理教室にまで密かに参加してくださっていた(!)。断れるわけは無いでしょう。しかも。私の本職を知ったクライアント氏、「まあ、なんてちょうどいいんでしょう! ついでにテーブルコーディネートをしてくださいな」とまぁなりゆきで、私はスタイリング&食器の提供まですることに…。頭いいよね。通常はハウススタジオを借り、スタイリストを雇い、食器を多めにリースし、フードコーディネーターに料理をさせるので、かなりの費用がかさむ。でもそれを、料理はシェフに、スタイリングは私にやらせ(もちろんノーギャラよ)、食器もクロスも私の私物なのだ。頭いいよ…(つーか、運もいいよな。こんな人、ごろごろいるわけじゃないし)。負けたよ…。しかし、あまりに久しぶりのスタイリングだったのと、前日が遅く夜中に戻ってバタンキューで全然用意ができていなかったこともあり、朝の私の焦りようと言ったら! 今の部屋に引っ越してから初めてのテーブルコーディネートだったので、「ク、クロスどこにしまったっけ!?」「あの食器が無い!」と、一人で部屋中ひっくり返しててんやわんや。おかげで大切にしていたお皿を一個割ってしまうという、泣くに泣けないこともあったり…。でも撮影自体は、カメラマンさん初めスタッフの方々が皆いい人だったので、なかなか楽しく進められた。

しかし、冬の陽は動くのが早い。せっかく惚れこんでいただいた「木漏れ日」が、セッティングしているうちにどんどん動いてしまうのだ。日が傾く度に、その都度セットのほうを動かさなければならない。まさに太陽と追っかけっこだ。そのときカメラマンさんが言った。「あ〜、さっきまではちょうど良かったのに、ここに移動したら、あそこの枝が厚すぎるんだよなぁ。太陽が遮られてしまう。あの一枝が無ければなぁ…」そこへ様子を見に来てくれていた船長が、いとも簡単に「あ、じゃあ切りましょう。木登りは得意です」と。ひょいひょいっと樹に登り、枝を切ってくれたおかげで、カメラマンさんたちは大喜びだ。「漁師は木登りも出来るのか〜。こんな撮影は初めてだなぁ」あはは、船長いいときに居てくれて助かったよ〜。ありがとう。私の買ったばかりの南イタリアの食器も気に入っていただけて、私も久しぶりに撮影現場の雰囲気を楽しみました。何の撮影だったかはまだ発表できないの。来年のお中元のパンフレットなので、発表できるのは春ごろかな〜。またこのWebSiteでお知らせしますね! 

↓撮影の様子です。まさにハウススタジオみたい!


Update:12 07. 2004 13:12 [No.120]


11 04. 2004
・こわいもの。
  
・la signora
怒涛の連載にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
その間の日記アクセス数がものすごかったので、中断している間はちょっとビビッておりました。
なんかみんなが続きを待ってるな〜って。催促される編集者が妙に大勢になったような。それ、怖い!

こわいもの、と言えば、「地震・雷・火事・親父」であるが、今回地震と雷(台風)はセットでやってきたようなもの。火事も、実は昨年、La Scogliera の開店二日前に、実家が全焼するという憂き目に遭った(manma mia!)。
あと残すは親父か。うちの父はやんごとなきお育ちなので(天皇陛下とマージャンをよくしたらしい)全然怖くない。
接客業をしていると、オヤジに触られそうになることもままあるけど、歳とともにそのような場面は減っていくし
(あらあら、そう書くと寂しいわねぇ)、歳とともにあしらい方も上達してくるので、さほど問題は無い。
やっぱり一番怖いのは、自分の判断力が信じられなくなることかなー。
自分の脳みそがオヤジ化して、コチコチに凝り固まってしまうことが一番怖いかも。ガクガクブルブル…。

いくつになっても、常に頭を柔軟に、常に聞く耳を傾け、常に謙虚でいられますように。。。
そうでなきゃ、新しいことなんてできやしない。成長も進歩もありえない。
成長しないなんて、生きてる意味さえありゃしない。よ〜し、また気分も新たに、ガンバロー、オー!


Update:11 04. 2004 03:39 [No.119]


11 03. 2004
・新潟だより・14
  
・la signora
最終的には、やはり台風と地震の影響は大きく、売り上げはいまいちに終わってしまったが、私はこのイベントで、とても大切なものを得たような気がする。女の子たちもキッチンのみんなも、日々の営業に加えて、全員が非常事態においてよく頑張ってくれたと思うもの。本当にお疲れさま! 私もさすがに疲れましたがな〜。
新潟に行ってもらうはずだったコが急に行けなくなったと聞いたとき、カメリエーラのどちらかに行ってもらおうかという案もあったけれど、「もし何かがあったとき、責任を取りきれない」と言った彼女たちの判断はとても正しかった。「もし何か」って普通は無いんだけど、今回はありまくりだったし! 私も自分自身のことだから、どうにでもなるさとどっしり構えていられるけれど、これが若い子だったら、心配で心配でたまらなかったと思う。そんなにやきもき心配するぐらいなら、自分がそんなめにあったほうが私は楽だ。

初日は、すぐ隣にお隣のお店の揚げ物実演用のフライヤーがあって、一日中油にさらされっぱなしで終いには気持ち悪くなってしまった私。朝シャンプーしたばっかりなのに、前髪もべたべたになった。夜にはついに我慢できなくなって、「揚げていないときは火を切ってくれませんか。できればフライヤーの場所を代えていただけませんか」とお願いしたところ、伊勢丹さん側の判断で、お隣のお店のレイアウトを代えてもらうことが出来た。翌日からは実にすっきり! 体感温度が3℃は違ったよ。うちは鮮魚を扱っているのに、なんだかぎとぎとして、フレッシュ感が無くて、なんだか売りにくかったんだもの。売り上げにも多少影響してたと思うよ。なんてったって私とOさんのテンションが、気持ち悪くなって上がらなくなっちゃうんだから。そういうイレギュラーな交渉や判断も、アルバイトさんでは難しかったであろう。

最終日の撤収も、今まではみんなが手伝いに来てくれて、わわーっと片付けてくれるのですっごく早かったのだけれど、今回はきちんと梱包して発送しなくてはならない。これは思いのほか手間ひまがかかることであった。しんどかった〜。Oさんがいなかったら私は死んでいました。最後までお世話になりました。毎日シェフに売れ行きを報告しながら、次の仕込みを調整するのだが、Oさんが「売れるよ」と言ったものは本当によく売れた。新潟の主婦の感覚でのアドヴァイスも、めっちゃ助かりました。ありがとう! そして私を愛情弁当で賄ってくれて、本当に感謝です。Grazie!

それと、ご心配をしてくださって、お電話やメールをくださった皆様、本当にありがとうございました。Grazie mille!  私が大げさな書き方をするから皆さんにご心配をかけた…とシェフに今日叱られました(笑)。すみませんでした。うちはみんな大丈夫です。そして被災された方々に、心よりお見舞いを申し上げます。まだまだ冷たい雨が降っているようで心配です。みんなが、一日も早く、いつもどおりの生活を取り戻せますように…。

お久しぶりの編集者の方に、「実は新潟に行ってたんですよー」と言ったら、「あ、ボランティアしてたの?」と言われました。しかも二人に。そっかー、その手もあったよね。でもsignoraには労働力で奉仕するだけの時間が無いので、代わりにお金を送りまする。
『La Scogliera』では、新潟中越地震被災者のための募金箱を設置いたしました。
ご来店の折に、被災地のみなさまのために、お気持ち寄付していただけると嬉しいです。  ―おわり―


Update:11 03. 2004 23:29 [No.118]


11 03. 2004
・新潟だより・13
  
・la signora
講習が終わると、シェフと船長はさっさと出発してしまった。またひとりだ。ちょっぴり寂しいが仕方がない。こちらはこちらで頑張ろう。その後、シェフたちはご実家を訪れた。最初の地震では荷物がみんなひっくり返ってしまったためにショックも大きかったのかもしれないが、落ち着いてみるとライフラインも大丈夫だし、荷物もほとんど片付いていたとのこと。ちょっと窓が割れたりしたぐらいで、家の倒壊などは心配なかったようだ。よかった…。でもご親戚には、まだ電気やガスが届かないおうちもあるとのことで、持って行った物資は必要な皆さんに分けていただくように、置いてきたそうだ。本当はご両親にお見せしたかった今日の講習会の様子を、デジカメでおばあちゃまにも見せるシェフ…。それを見つめる船長の温かい目…。船長も、行って良かったなぁ、と思ったそうだ。ほんの短い時間の帰省ではあったが、シェフも安心したことであろう。船長は言っていた。「ご家族にお会いして、馬場君がどうしてあんなにいい子なのかよくわかったよ。そのルーツが。本当に優しい、素晴らしいご家族だったよ」と。私は二人が、そんな風に絆を深めてくれたのがとても嬉しかった。お疲れさま、ふたりとも! 無事東京に着いたとの電話があったのは、夜中の2時。遠かったねぇ〜。。。船長がグロッキーになり、帰りはほとんどシェフが運転したのだそうだ。心底ホッとすると言うのは、こういう気持ちかと胸をなでおろす。翌朝5時には船長は河岸に行き、シェフは朝からランチの仕込だ。本当にすごい。頭が下がる。私が疲れたなんて言ってちゃいけないね。 ―つづく―


Update:11 03. 2004 22:59 [No.117]


11 03. 2004
・新潟だより・12
  
・la signora
ともかく、シェフと船長のおかげで、今までで一番華やかな店先が出来上がった。心配していたお客様も、朝一番からなんとか入ってきてくれた。とはいえまだ在来線も止まっている状況なので、ご来店いただけるのは市内の人に限られてしまうのだけれど。やがて午後になり、シェフが講師を務める料理講習の時間が迫ってきた。シェフの顔にも、ちょっぴり緊張の表情が浮かぶ。寝てないしね〜。私は店を守らなくてはならないので、残念ながら見ることは出来なかったのだが、講習は無事に終わった。見届けていた船長に「どうだった?」と聞くと、「立派にやってたよ。上手だったよ」と、眼を細めている。私はこのときほど、この人たちと店を始めてよかったと思ったことはなかった。不覚にも、じーんとしてしまうほど。地震は、被災した方々にとっても、たまたま居合わせた私にさえ、それ自体はよくない出来事であった。だけど、一見よくない出来事が、いろんなことを教えてくれることがある。私は二人にとても感謝をした。苦労を共にするのが、この人たちでよかった。私は二人を誇りに思うよ。そして赤坂で店を守ってくれているみんなにも、あらためて感謝をした。私はみんなを誇りに思うよ。 ―つづく―

↓料理講習の様子(撮影/船長)。手元はモニターに映し出される仕組みだ。


Update:11 03. 2004 22:45 [No.116]


11 03. 2004
・新潟だより・11
  
・la scogliera
シェフに対しては、もうひとつ驚いたことがある。新潟伊勢丹さんは、販売員に着帽を義務付けているので、帽子を持ってくるように伝えてあったのだが(私もPRADAのキャップを被ってやっていた。時々お客様に「おっ、帽子もイタリア物だ!」と言われたりして)、彼はキャップを被りたくないようで、そおっと頭に乗っけている。なんなの? その中途半端な被り方は。「だって、髪がつぶれちゃうじゃないですかー」。そうか、シェフが徹夜明けにもかかわらず爽やかに見えるのは、ヘアスタイルをばっちり決めているからだったのだ。どこのパーキングエリアで直してきたのであろうか。こんな非常事態にもかかわらず、まったくもって素晴らしい。さすがシャレオである。私は知っているのよん。シェフの髪の毛はやわらかくってコシがない、本当に赤ちゃんみたいなポヤポヤヘアーなんだから。昔、一緒にイタリアに出張したとき(私は記者で、シェフは前の店のシェフで、案内人として登場していただいた。まさか一緒に店をやることになるとは、まだ全然わからなかったころの話だ)、毎朝ぽやぽや状態を見ていたし、店にもたまに寝坊してくると、ぽやぽやのまま飛び込んでくるからね。ふっふっ。 ―つづく―


Update:11 03. 2004 22:19 [No.115]


11 03. 2004
・新潟だより・10
  
・la signora
今まで私は、別に一人で仕事をするのなんか平気だし、出張も慣れっこだし、寂しいなんて微塵も思ったことはなかった。だけど、うちのマネキンさんや両隣のお店の人、そして伊勢丹の方に、「あ、うちのシェフです。うちの船長です」と紹介するのは、思いのほかなんだか楽しい。一人じゃないっていうのは、こんなに心強いものだったのかー(逆に言えば、さすがの私も地震に遭って、やっぱり少し心細かったのかー)。そういえば両隣のお店は3人づつ来ているし、一人だけ、というのは私ぐらいのものだったかもしれない。お隣の皆さんが、「今日はいいですね〜、戦力もばっちりですね」と言ってくださる。うんうん。昨日は地震前までは忙しかったのに、人手が足りなくって売り損なっていた部分もあったもんね。伊勢丹さんの担当マネージャーも、シェフが来ているのを見て本当に驚いていた。「あれぇ、馬場さん! どうやっていらしたんですかー。郡山経由かー。大変でしたね。もう諦めていましたよ〜。ありがとうございます!」良かった、良かった♪ 伊勢丹さんに対する約束も守れたし、店にも活気が出てきた感じだ。マネキンのOさんは、「おたくのシェフと社長さん、いい男そろいやね〜♪」と、ご機嫌である。そ、そうですか? 口は悪いっすよ。私はシェフたちに報告した。「Oさんにはお世話になっててね、ホント優しいんだよ〜。私が休憩も取れずお昼も食べずにいるのを見て心配してくれて、私の分までお弁当を作ってきてくれるんだよ!」 すると、シェフはひとこと。「心配御無用です。このひとは勝手にドルチェは食べますから。えさを与えないでください。大丈夫です」。はるばる何百キロも走ってきてお疲れなのに、こんな状況下でも、私に食餌制限を言い渡すのを、決して忘れないシェフであった…。 ―つづく―


Update:11 03. 2004 21:35 [No.114]


11 03. 2004
・新潟だより・9
  
・la signora
連載が途切れちゃって、お待たせしてすみませんでした。あんなところで切れたら、やきもきしちゃうよねー。signoraも人が悪いよねーって思われてしまったかしらん。ごめんね。では、いよいよ続きです!

日曜日の朝、ばたばたと支度をしていると、ホテルの電話が鳴った。「あと10分で着くよー」船長からだった。よかった。東京を出て約7時間、新潟に無事着いたんだ・・・。ホテルを出る直前にこの日記に無事である旨書き込みをしたら、なかなかうまくいかず、ちょっと時間をくってしまい、船長をいらいらさせる。「ごめんねー」と言いながら私が降りていくと、シェフはコンビニにお買い物に行ったということで留守だった。けれど、見慣れたうちの搬入車:通称「ゆうき丸号」を見たら、なんだかホッとして胸が熱くなった。開店準備で時間がない私は、船長に入館バッジを渡し、早口で入館の方法を告げると、先に徒歩で伊勢丹さんに向かった。昨夜は地震のせいで早く帰らせられてしまったため、早く行って掃除をしないと間に合わないのだ。先に着いて必死で掃除をしていると、いつの間にか目の前にシェフが来ていた。「Buon Giorno! Signoraは働き者ですね〜」。さては、人が必死で掃除をしている姿をそーっと見ていたな。人の悪いやつめ。な〜にを今更言っておるか。はよ手伝っておくれ。徹夜で走ってきて疲れているのに可哀想だよなー、と一瞬頭をよぎりはしたが、シェフはいつもの通りのさわやかな笑顔で、徹夜明けにはとても見えない。やっぱり手伝ってもらおうっと。開店準備のほうが先なので、さっそくシェフに盛り付けをまかせてしまう。どうやって届いたのかわからないけれど、昨日送ったお惣菜も、無事に到着していた。すごいぞ! 今日は商品もいっぱいあるし、シェフが盛り付けてくれたし、頑張れそうな気がする。 ―つづく―

↓シェフが盛り付けるととたんに賑やかな感じになるからすごい。こーゆーセンスはなかなかだ。


Update:11 03. 2004 21:09 [No.113]


11 03. 2004
・なんだかなぁ・・・
  
・la signora
祝日だということを忘れて、朝の5時から目覚ましと戦っていたsignoraである(連戦連敗中だけどね)。そうか、今日はお休みか。でも『La Scogliera』は祝日も営業しているので、みんなはお店に出ているし。久しぶりに赤坂の事務所で仕事するか〜、と思ってばたばた動いてはいたのだが、なんだか体がだるい。自宅から事務所まで徒歩数分だというのに、う〜ん、動けない。気がつけば、熱が8度5分もあった。やれやれ。本当は昨日から微熱があったのは知っていたんだけどね。計ると病人になりそうだから、計らなかったのさ。記者時代もそうだった。入稿や校了が終わったとたんに倒れるのだ(それまでは気力で持たせる)。人間って不思議だよね〜。仕方がないので電話とFAXでやりとりをして、あとは自宅ですることにした。“やることリスト”を書き上げただけで、くらっとする。

そんな状態の私を、怒らせる電話があった。TVの撮影依頼の電話だ。あるタレントの冠番組のバラエティ『G』で(あとはご想像にお任せいたします)、私でさえ見たことがあるゴールデンの番組なのだが、夜の営業時間中に撮影をしたいと言う。それは無茶ってものでしょう。私は丁重にお断りの電話を入れた。すると向こうは、基本的には貸切にするつもりだという。だったら貸切料を払う用意があるかといえば、それはテキト―に値切るつもりなのがミエミエ…。「ごめんなさいね。その日はもうご予約が入っているので、お時間をずらせないのであれば、ご協力は難しいです。もし2階のスペースだけで撮影ができるのであれば、そしてほかのお客様のご迷惑にならないようにやっていただけるのであれば別ですが」。当たり前のことを言ったまでなのだが、それを受けてTVのスタッフが言ったことはこうだ。「ああそうですか。タレントが6人も行きますからね、お客様がいると、パニックになっちゃいますからね〜(自慢げ)。では今回はなかったということで」。うちのお客様は大人のお客様が多い。バラエティ番組に出ているジャリタレ(失礼。でもそうだもん)がいたところで、パニックになんぞなるはずがない。。。そうでなくて、ギャーギャーやってたら、嫌がられると思うのよね。なんかズレてるよなー。どこまでもタレント&自分たちの都合が優先で、相手(店・お客様)の都合はおかまいなし。店には「撮影にご協力していただく」のではなく、「映してやるよ」という傲慢さが透けて見える。腹立つなー。私は長く雑誌媒体をやってきたけれど、紙媒体の人たちは基本的にもっと謙虚でちゃんとしてますよ(もちろん残念ながら例外もいますが)。
仲良しのアナウンサーさんが言っていたよ。「僕はTVはすべて嘘だと思っている」。
いつかTV業界にも、内部からの改革・革命が起こることを願わずにはいられない。


Update:11 03. 2004 18:10 [No.112]


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